【マンション和室リフォームの「割高」には理由がある】
堺市南区のマンションにて、和室のリフォームを担当させていただきました。
今回は感性豊かなお客様と、いつも通り入念に打ち合わせを重ねた施工事例をご紹介します。
実はマンションの和室リフォームは、戸建てとは異なる特有の構造により、費用が割高になりがちなポイントがいくつかあります。
なぜ高くなるのか、職人の視点から詳しく解説します。
-襖-
まずは襖の張替えです。お部屋がパッと明るくなる「黄色系」の襖紙をお選びいただきました。
【今回の施工内容】
巾広押入:2枚
巾広天袋:2枚
丈長取合:4枚
※すべて規格外(特大サイズ)
【マンションの襖あるある:引手は交換が前提】
今回の襖は「特大サイズ」という点に加え、「引手(ひきて)」も新調しました。
マンションの襖下地は段ボールやスタイロが主流で、引手はボンドで強力固定されています。
これを外そうとすると、95%以上の確率で割れてしまいます。
「一つ割れたからそこだけ交換」では色味が合わず不格好になるため、全体のバランスを考えて一新。既存のアルミ縁とも相性が良い、変色しにくいプラスチック製の木目調引手をご提案しました。
-畳-
畳は、和モダンな空間を演出するDAIKEN(ダイケン)畳を新調しました。
【今回の施工内容】
畳新調:6帖
畳表:銀白市松(白茶色×乳白色)
畳縁:DAIKENストリーム(白茶色)
※厚み15㎜以下の薄畳仕様
なぜ薄畳は高いのか?
マンションの畳は、段差をなくすために「厚み15㎜以下」という仕様が一般的です。この厚みで使用するボードは「床暖房対応」の特殊な高密度素材。通常の厚みの畳よりも材料費が上がってしまうのです。
「表替え」をお断りし「新調」をおすすめする理由
当工房では、15㎜以下の薄畳に関しては
「表替え(ゴザの交換)」を原則お断りしています。
古い下地を再利用すると、新しい畳表の張力に耐えられず、畳が反り返ってしまうリスクが非常に高いからです。数年でダメになる施工はプロとしてしたくない。だからこそ、長く使える「新調」のみで承っております。
「誠実さ」が一番の付加価値
「サイズが特殊」「下地の影響で交換が必要」「床暖房対応の高級材」。
これら全てが重なれば、当然費用は上がります。だからこそ、私たちは施工前の「入念な打ち合わせ」で全てを包み隠さずお話しします。
「安さ」よりも「10年後の満足」を選んでくださるお客様に支えられ、今回も最高の和室が完成しました。
👇 施工前後の比較写真や、実際に割れてしまう引手の状況などは、
HPブログで詳しく公開しています!
市松柄で魅せるマンション和室 |
«堺市のふすま屋さん» 淺田襖工房
