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最新LLMに「GPUなしノートPC」でどこまで戦えるか?Gemma 4とQwen 3.6を動かしてみた

ざっくりまとめ

  • GPUがなくても、メモリ32GBのノートPC(Ryzen)で最新モデルは意外と「実用的」に動く。

  • MoE(Mixture of Experts)などの最新アルゴリズムなら、賢さを維持しつつ10 tokens/s超えの速度が出る。

  • 4bit量子化モデルなら20GB超えのサイズでも、手元の環境で十分楽しめる。

もくじ

  1. はじめに:速度の次は「賢さ」を求めて

  2. 今回の評価環境

  3. 検証したモデルと、選んだ理由

  4. 実際に動かしてみた感触

  5. 数値で見るパフォーマンス

  6. さいごに:PCから伝わる熱量

1. はじめに:速度の次は「賢さ」を求めて

こんにちは。 前回の記事で、普通のノートPCでもLLMがそれなりの速度で動かせることが確認できました。「意外といけるな」という手応えがあったので、今回はもう少し欲張ってみたいと思います。

気になったのは、最近登場したばかりの新しいアルゴリズムたちです。 特に「MoE(Mixture of Experts)」という仕組みや、Googleの新しい「Gemma 4」などは、実効パラメータを抑えることで、推論速度を保ちつつ賢い応答を返せると言われています。

これなら、私の非GPUノートPCでも、これまでと同じくらいのスピード感を維持しながら、もっと知的なやり取りができるんじゃないか。そんな期待を持って、4bit量子化の力を借りつつ実験してみました。

2. 今回の評価環境

前回に引き続き検証に使用した環境と条件はこちらです。

  • プロセッサ: AMD Ryzen AI 5 PRO 340 (2.00 GHz)

  • メモリ: 32.0 GB

  • OS: Windows 11

  • 実行環境: Ollama version 0.21.1

  • 評価条件: 4bit量子化済みモデルを使用

3. 検証したモデルと、選んだ理由

今回選んだのは、今まさに話題になっている最新のモデルたちです。

  • Gemma 4 (E2B / E4B) Googleが4月にリリースしたばかりの最新世代です。E2B(約7.2GB)やE4B(約9.6GB)といった、ノートPCでも扱いやすいサイズ感が魅力です。

  • Gemma 4 26B-A4B (MoE) 今回のメイン検証です。26B(260億パラメータ)という巨大な知能を持ちながら、推論時にはその一部だけを動かす「MoE(Mixture of Experts)」を採用しています。ファイルサイズは約17GBとそれなりにありますが、速度と賢さの両立に期待して選びました。

  • Qwen 3.6 (35B-A3B) Alibabaが開発している、論理推論に強いモデルです。数日前にリリースされたばかりだったので、おまけで「これもおそらく同様に動かせるはず」と思って追加しました。サイズは約23GBと、今回のラインナップでは最大級です。

4. 実際に動かしてみた感触

数値を見る前に、実際にチャットしてみた時の「体感」をお伝えしますね。

  • Gemma 4-E2B / E4B: とにかく軽快です。質問を投げた瞬間にパラパラと文字が出てきて、チャット感覚でテンポよく使えます。

  • Gemma 4 26B-A4B (MoE): 今回一番の驚きでした。26Bというサイズ感なのに、全然重くないんです。人間が文章を読むスピードよりも速くスラスラと出てくるので、待たされている感じがほとんどありません。

  • Qwen 3.6-35B: 流石に少し「頑張っているな」という重みを感じます。文字が出るまでに一瞬の間がありますが、一度出始めれば、思考のログを追うには十分なリズムで進んでくれました。

5. 数値で見るパフォーマンス

客観的なデータとして、Ollamaで計測したベンチマーク結果をまとめました。

※「prompt eval」は質問を読み込む速度、「eval rate」は回答を生成する速度(1秒間に何トークン出るか)を指します。

こうして見ると、MoE版のGemma 4(26B)が、より小さなE4Bとほぼ変わらない出力速度を出しているのがわかりますね。Qwenも35Bという巨体ながら、7.35 tokens/sと、実用的な数字を残してくれました。

6. さいごに:PCから伝わる熱量

今回の検証で一番嬉しかったのは、「メモリ32GB」さえあれば、GPUがない普通のノートPCでも、20GBを超えるような最新の知能をローカルで楽しめるんだ、という発見でした。

巨大なモデルが自分の手元で、ネットワークも介さずにスラスラと喋り始める様子は、何度見てもワクワクします。以前の環境を思うと、「意外と早いな」と素直に驚きました。

ちなみに、最初の質問を読み込む際などは、PCのファンが気になるくらいには勢いよく回っていました。PCから伝わってくる確かな熱気を感じつつ、まさに「温かみのある」検証となりましたが、それだけ自分のマシンが全力で考えてくれている証拠でもありますね。

次はどんなモデルで遊んでみようか。そんなことを考えながら、今日の検証を終えたいと思います。

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