シーサンパンナ タイ族結婚式(中国雲南省2005)
タイ族結婚式
中国雲南省西双版納(シーサンパンナ Xishuang Panna)は中国の南端でタイ系住民が多く住みタイ族自治区となっている。したがって街中にはタイの服装が目立ち、市内にはパゴダがそびえ建ち、まるでタイの一地方都市といっても不思議ではない街並みだ。郊外にいくと田園風景が広がり、シーサンパンナの語源であるタイ語のシップソーンパンナー、12の千枚田さながらの光景が当時でも広がっていた。
そんなのどかな田園地帯を移動していると道路わきに綺麗なタイ族の盛装した女性達が並んでいる様子が目に入った。おおっ!これはきっと今から結婚式に行くのでは?と思い聞いてみると案の定これから結婚式に向かうために乗り合いタクシーを探しているとのこと。これはラッキーということで私もついていくことにした。ところでこの盛装の髪形がとても気になったので後ろから写真を撮ってみた。多くのヘアピンが使われ、後頭部を平面化し、頭頂には櫛やアクセサリーがつけるためか丸く整えられている。ひょっとして後ろから見て髪型を花の形に例えているのかもしれない。そして花飾りは右側頭部のみに付けられている。しばらく待つと乗り合いタクシーがやってきて二台ぐらいに分乗して結婚式会場に向かっていった。



結婚式会場
会場に着く。20人弱ほどであろうか、机の上には御馳走が並び、みんなは舌鼓を打っていた。ある程度食事で空腹を満たしたあたりで今度はカラオケ大会となった。中にはギターを持ち出して一緒に弾く人もいた。




テーブルに並ぶ食事。草の根っこみたいなものが写っているが、なんとこれをかじりながら食べるのだという。私も少しかじってみた。苦みがあるせいか個人的には好きになれなかった。

だんだんと来客が増え囲むテーブルも大きくなっていく。さらに酒も入り酔いが回って笑い声も大きくなってくる。すると中には強引に周りの人に酒をすすめる者も当然のごとく現れ、いかにも田舎の結婚式となっていた。




ところでいつまでたっても肝心の新郎新婦が現れない。聞いてみるとどうも、家の中にいてこの宴会には参加しないらしい。そこでとりあえず家の中にいるお二人の部屋に案内してもらった。新婚らしく真新しいベッドにはぬいぐるみと共にイルミネーションで飾られていた。壁にはハートマークのデコレーションも見える。いつまでもお幸せに!!

外の会場に戻るといつのまにか来客はさらに増えて、最初の3倍ほどに膨れ上がり大カラオケ大会の続行中だった。結構アルコールもまわり賑やか宴と化していた。

当時の田舎の結婚式だと村人はだれでも勝手に参加して飲み食いフリー!というのがあるけど、ここではそうではなかった。会場風景からして近隣の村人というよりも女性はみんな盛装していることから呼ばれた者だけが準備をしたうえで参加しているのではと思う。それでもいきなりの部外者である私が全く問題なく受け入れてもらえたのは、外国人であるからこそ良かったのだろう。当時はまだこのような外国人特権というものが田舎では通用していたのだ。しかし中国はその後、急激な現代化となり今では田舎ですら特権の有効性はかなり低くなっているだろう。現代化というのは経済的な意味ではもちろんいい意味だが、このような偶然のイベントの遭遇という意味では必ずしもいいものではなくなっていく。しかしこういったハレの日ぐらいは少しユルイ方がいいのかなと思うのは写真家としてのわがままなのかもしれない。
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ホムペ
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