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みそとだしの世界線

この記事は勝手に
「もしタイアップになったらこんな感じの記事かな?」と
妄想しながら本気で書いた
ねこぶだし/ねこぶみそ 合わせみそ を紹介するためのページです。
(つまりいつもの 商品紹介しつつも脱線してゆく あのnoteです)

お仕事欲しかぁ

琥珀色の魔法

午後17時19分。
茜色に染まり始めた商店街を振り返ると
エコバッグを揺らして歩くひとつの影があった。

彼女の名前は 朝井由真あさい ゆま
歳はたしか23か4。
職場ですれ違うだけの彼女は いつだって背筋が伸びていて
透明なガラス細工のように自立した女性に見える。
オレと同じ会社 でも違う部署。
接点なんて
廊下ですれ違う時の会釈くらいのものだ。

いつもなら終電近くまで残業しているオレが
珍しくこの時間に帰路につけた金曜日。
実は彼女が同じ駅で
しかも意外と近くに住んでいることを ついさっき知った。

「(へー・・・。)」
「(・・・まあ 偶然ってやつだよな)」

そう心で呟いて
オレは彼女とはあえて反対の路地へと足を向ける。
手提げ袋の中で 3割引きの人参がゴトリと鈍い音を立てた。
その重みが妙にリアルで 小さくため息がこぼれる。

「(今日のごはん・・・どうすっかな)」

仕事で擦り減った脳みそに
献立を組み立てる余白なんざ1ミリも残っていない。
袋の中身だって 半ば気絶したような意識で
「割引シールが貼ってあるから」という理由だけで選ばれた
寄せ集めの食材たちだ。

「(煮物・・・? 無理無理)」
「(この疲れ切った体で
 出汁から引くなんて芸当できるわけない)」

本当は分かっている。もう若くはないんだ。
出来合いの弁当より
手作りの温かさが 一番の薬 になることは知っている。
丁寧に引いた出汁の香りに包まれれば
きっと週明けも頑張れる気がする。
けれど 現実は無慈悲だ。
キッチンの砂時計は待ってはくれない。

そんな孤独な台所に立つオレには たった一本
決して裏切らない 相棒 がいる。
そう。
「ねこぶだし」だ。

北海道沙流郡さるぐん日高町ひだかちょう
荒々しい波が打ち寄せる北の海。
その激流に耐え抜き 岩にしがみついた日高昆布の根。
その根昆布から出る 生命の塊みたいなエキスが
このボトルには眠っているという。

初めてキャップを開けたあの日のことを覚えている。
オレは思わず 目を閉じた。
職人が時間をかけて抽出したという琥珀色の雫アンバードロップ
ふわりと立ち上るその香りは
この狭いワンルームを
一瞬で料亭の個室に変えてしまったようだった。

その日から オレの食卓は「救い」に変わった。

慌ただしい朝。
炊き立てのごはんに卵を落とし
醤油の代わりにねこぶだしを一回し。
塩気じゃない。
昆布の甘みと深みが 黄身を優しく抱きしめる。
一口頬張れば 身体の奥で何かが目覚める感覚が。
「ん!」と目をかっ開き
「ああ 朝だ。」と生きるスイッチがガチっと入る。

そして 物憂げな夜。
冷蔵庫の隅でシナびたキャベツと豚肉。
そこに小さじ一杯の魔法をかける。
ジュワッという音と共に立ち昇る湯気は
ただの炒め物の匂いじゃあない。
口に運べば 素材の隅々まで旨味が染み渡り
疲労感すらも達成感へと書き換えられていく。
味がピタリと決まったこの時こそが
疲れた体を 達成感で満たすことができる。

ボトルをほんの少し傾けるだけ。
たったそれだけでオレは
料理の鉄人アイアンシェフ になれたような気持ちになる。
これは決して手抜きじゃない。
自分のQOLをワンランク上げるための 儀式 だ。

累計販売数4500万本。
顔も知らない誰かたちも
いま頃 この琥珀色に救われているのだろうか。

いつもの相棒を 軽く振る。
『チャプ・・・チャプ・・・』
やっぱもう 少ないな。
さっき追加で買ってきてよかった。
これでしばらくは 安心できる。

煮物も 鍋も 浅漬けも
スマホに保存したレシピなんて見なくてもいい。
いつもの料理に「ちょっと」こいつを加えるだけで
味がビシッと決まる爽快感。
それはまるで
乱れた心を整えてくれるチューニングのようだ。

静まり返ったキッチンでオレは思う。

「もし これ切らしたら・・・
 明日からオレ どうやって生きていこうかな」


深夜のスープと 身体の奥に届くもの

午後17時17分。
夕日を浴びながら 逃げるように家路へ急ぐ男性がいた。

彼の名は 一ノ瀬いちのせ・・・健太けんたさん。
たしか独身で 30代前半くらい。
見た目は若々しくて清潔感があるけれど
どこか人を寄せ付けない 少し寂しげな空気を纏っている。
会社では「廊下で見かける人」程度の認識だったけれど。
まさか同じ最寄り駅だったなんて。

「(ふーん・・・。)」
「(バス停行かなかったし 歩いて帰ったってことは
 結構家近いのかな・・・。)」

かくいうワタシも駅から徒歩4分。
家賃は可愛くないけれど オートロックという安心感を借りている。
唯一の難点は 帰り道にスーパーがココ一つしかないこと。
でもこの店には「アレ」があるから
ワタシはこの街を 愛せているのかもしれない。

『ガチャッ』

部屋に入った瞬間 ヒールを脱ぎ捨て
ワタシは「朝井由真」という殻を脱ぐ。
ソファに鞄を放り投げ 冷凍庫へ一直線。
エコバッグの底から救出したハーゲンダッツを
聖遺物アーティファクトのように冷凍庫へ納める。

『バタンッ!』
「ふぅ。任務完了。
 さて・・・夜ごはん 別にいいか!」

ご褒美のダッツを確保した安心感で
急激に力が抜けていく。

今日はもう 豪華な食事なんていらない。
ただ 冷えた身体を温めて
最後のダッツへ繋ぐための助走が欲しいだけ。

「ごはんとお惣菜。あとは・・・お味噌汁 かな?」
「(うーん・・・。)」

正直お湯を沸かす 気力すらなかった。
お味噌汁って結構大変。
いままでだったら
冷蔵庫を開けて
上の透明なふたをパカッと取って
はがした内ぶたをめくって
その下の乾燥防止の紙も落とさないようにペロっとして
・・・んで
ようやくスプーンで味噌を取り出す。
その一連の動作すら いまのワタシには
エベレスト登頂挑戦中!くらい 荷重に感じる。

しかし・・・
ワタシにはコレがある・・・。
そう。
「ねこぶみそ 合わせみそ」様々だ。
じゃーん!
しかもおNewである!

これは大発明だと思う!
チューブを押して 大さじ一杯をお椀へ。
あとは乾燥の具材と熱湯を注ぐだけ。
液体みそなので 軽く押すだけですぐに使えて
キャップを閉じれば鮮度も維持できる。

正直インスタントとはまったくの別物。
お湯を注いだ瞬間の 立ちのぼる香りがたまらない。

「あ・・・」

濃厚な味噌のコク。
その奥から 昆布の甘みと深い旨みが追いかけてくる。
一口すすって 思わず長い息が漏れた。

「・・・やっぱ美味しいなぁ」

有名なお店で シメに出てくるような椀物。
丁寧な仕事がされた あの優しい味。
たぶん考える前に「うま」と口から出てしまうあの感覚。

しかもそれが自宅で お湯を注いだだけで味わえる。
普通の味噌汁とは 明らかに格が違う
これはワタシのための「薬膳」だ。

この ねこぶみそ 合わせみそには
「ガラクトオリゴ糖」が含まれている。
腸内環境を支える成分であり
いわゆるトクホ(特定保健用食品)に関与する
成分としても知られる実力派だ。
現代人の悩みである
ストレスや肌の調子のカギを握る「腸」を支える心強い味方。
まさに「食べる美容液」とも言える成分だ。

(※あくまでも効果には個人差があります (効果を保証するものではありません))
(※健康的な生活を送るためには食事や運動などのバランスが大切です)

けれど いまのワタシにとって
理屈はどうでもよかった。
理屈よりも先に 身体が理解したからだ。

温かい汁が喉を通り 胃に落ちるたびに
胸の奥で固まっていた緊張がほどけていく。
誰かに「よしよし」と
頭を撫でられているような そんな錯覚。
手料理を作る余裕なんて いまはないけれど
この一杯があれば
ワタシはワタシを大事にできていると思えちゃう。

「もう 普通のお味噌汁には戻れないかも」

それが 偽らざる本音。

「・・・。」
「あ!・・・ダッツ食べなきゃ」

ふと時計を見れば
針は0時をとうに回っていた。
けれど身体は
不思議と満たされていたのだった。


同じ時の前で

午後16時42分。
二人は同じスーパーにいた。

由真は近所ではココにしかない「ねこぶみそ」を求めて棚の前へ。
そして健太もまた
残りわずかになった「ねこぶだし」を求めて店内を彷徨い歩いていた。

棚に商品を見つけたその瞬間。
二人の指先が同じ空間で交差する。

「あ・・・」 「すみません」

顔を上げて 互いに一瞬だけ視線が絡む。

「「(あ・・・会社の・・・)」」

言葉には出さない。名乗ることもない。
だがはっきりと認識はあった。
棚には 夫婦のように寄り添った
「ねこぶだし」と「ねこぶみそ」。

由真は小さく会釈して微笑む。
健太も 照れくさそうに軽く頭を下げる。

「これ いいですよね」「ええ・・・本当に助かってます」

交わしたのは たったそれだけ。
名前も 部署も それ以上は一切踏み込まない。

それぞれが商品を手に取り 別々のレジへ向かう。
そしてまた それぞれの日常へと戻っていく。

けれど
夕暮れの街へ消えていくお互いの背中に
二人は同じ種類のぬくもりを感じていた。

忙しい毎日のなかで
自分を そしてささやかな生活を
静かに支えてくれる「存在」があるということを。

一滴で世界を変える 琥珀色のねこぶだし。
身体の芯からほどける ねこぶみそ。

違う商品 違う人生 違う景色。
でもそこには「今日を乗り切った自分へのご褒美」という
二人なら分かり合える 同じ想いがあった。

「――今日もちゃんと 生きている。」

そのつながりを二人はまだ知らない。
けれど確かに 同じ世界線で
同じ旨味を頼りに生きる二人が
そこにいた。

この話はフィクションです。
実在の地名・その場で起きた出来など 事実とは一切関係ありません。
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株式会社加藤商店
こういう世界線・・・でも いいよね。