好きな香りと、残したい香りは違う。
香りが好きだ。
高校生のころからバイト代で香水を買い集めてた。
白檀、バニラ、重くて甘い香り。
身に纏うたびに気分が上がった。
でもいつからか、香水が苦手になった。
重さが、しんどくなったのかもしれない。
そんな時に出会った女性が、香りの素から手作りで香水を作っていた。
今まで使っていた香水より軽やかで、優しかった。
それが好きで、身に纏うようになった。
もちろん、お掃除にも使った。
韓国のホテルで出会った香りも好きだった。
白檀やバニラとは全然違う。
それを探しに行って、やっと見つけた。
そうやって色んな香りをトイレに使いながら、気づいたことがある。
好きな香りと、トイレで香っていてほしい香りは違う。
残り香なんだ。
トイレは1日に何度も行く。
行くたびに香りが変わる。
その瞬間ごとに、どの香りが心地いいか。
それが全部好きな香りじゃないといけない。
今一番好きで使い続けているのは、NOWHERE NOWHEREという場所の#C84という香り。
この香りにはこんな言葉がある。
果てしなく続くこの道の先に、何があるのかはわからない。歩き続けるのも、諦めるのも、労力を要する。どちらに進んでもいい。これは、あなた自身の挑戦。
その言葉も好き。
でも何より、我が家のトイレにフィットしてる。トイレが喜んでいる、と感じる。
香りはとても大切だ。
トイレの香り、玄関の香り、寝室の香り、私の香り。全部違う。
その場にあった香りを見つけるのが、楽しくて仕方がない。
