見出し画像

その頃のわたしの話9京都から東京へ最終章

*この文章は、1994年にカセットテープに録音した語りを文字に起こしたものです

確か一緒だったと思うの
シバも一緒に泊まったと思うのね
泊めてもらってそして
次の日だったかな
次の日の朝
朝かもう夜中ぐらいに
シバは熊本の方に行くことにして先に
私たちよりも一足先に京都を出たような気がします
だから私とBobがおまわりさんに捕まった時にシバはいませんでした
あとこの間もちょっと聞かれたけど

どうして私がシバと一緒にヒッチハイクをしていたのか
今考えると多分ね
Bobはね
もちろんシバが私のことを好きなのを知っていたと思うし
私はシバのことを兄弟みたいに思ってたのね
で仲も良かったし
多分ね
Bobと私が一緒にいると
お互い好き合ってるんだけどね
なんか なあなあ になってしまう部分
っていうのがあったと思うの
うまく言えないんだけど
全然別に家庭をやっているわけではないんだけど
なんとなく世帯じみてしまう
それでお互いに甘えちゃうでしょ
そういうのをね
ニコニコしてるし
私のことを子供をあやすみたいに扱ったりとかする人だったけど
そこのところで  ちゃんと自分は自分でやりなさいっていうことを教えたかった というか いいたかったんじゃないかなって思う
それから京都の北白川のことですけど 北白川っていうのは
なんかすごく京都っぽい 名前のところでね
私はそのうちに初めて行ったんですけど 日本家屋でそこは離れになっているのね
で 庭はとっても広くて
竹のなんていうのかな生垣みたいなものとか そういうものがあって純日本家屋で
庭に 柳の木があったと思います
そして私たちはそこでね かなりね
夜遅くまでその部屋を借りてるっていう 外人のヒッピーですね その人も
その人と一緒にね 楽しんであのお酒飲んだりとか 確かワインだったと思うけどワインを飲んでね ずいぶんね 和気あいあいとしてたの
だからシバが私たちと一緒に多分 極楽寺あの イズミちゃんの家に泊めてもらった という記憶はあるんだけど
もしかしたらシバはそこに泊まったのかなとかって
今ちょっと曖昧になりました記憶が
それでそのヒッピーの外人の人っていうのは
30才とかもっと過ぎてたかもしれないぐらい
年取った人でした
でも
楽しみましたよ
そこでは
かなり遅くなってから
極楽寺に行ったと思う


えっとね さっきも言ったけど
芝離宮によく行きました
それであの確か東京ガスだったかしら
東京ガスの時計を見ながらね
ああ あと何回一緒にいられるかね とかって云って
過ごしたこともありますし
あとあの中に弓道場があるでしょ
あそこをね
なんか見学したりとかね
しながら
ゆっくり話せる場所っていう感じで
あそこによく行きました
それと
とにかく移動することが
全然苦にならなかった
年頃だったから
しょっちゅう浜松町から新宿
新宿から渋谷
そんなような移動の仕方を
しょっちゅうしてましたね
白金の方にしょっちゅう
学校の地元だったのね
Bobは高松中学っていう中学校に行ってたから
よくそっちの方にも行きました
二人ともどこにいてもとにかく二人で会えれば
それで幸せっていうか
それでいいっていう感じで
電車に乗ってようが
喫茶店に入ってようが
連れ込みに入ってようが
もう関係ないのね
全然
一緒にいることが
本当に
いいっていう感じで
そうでしょ、恋をしてる時

恋をしているときはそうでしょう
それから
えっと
移動中にね
いろいろな人を見たり
いろいろなものを見たりね
ショーウィンドウを見たり
銀座に行ったら銀座に行ったでね
YAMAHAに行ったりとか
ちょこちょこなんかデパートなんか覗いたりとかね
そんなこともしましたよ
あと 西武線の踏み切りのところ
霜みたいな、すっごく寒くて乾燥してるから
線路とか踏切のところっていうのが白ーくなってるの
そこをね、コツコツコツっていう足音立てながら歩くのがね
なんかすごく綺麗で
気持ちよかったです

あとBobと別れてからも 私はなんかその糸がどんどんこう いろんな場所に散っていくんだけど
その糸っていうのは切れない
みたいなね
そんな感じが若い時はずっとしていました  
今は そんな風には思っていないけど
その当初は
ずっとそんな風に思っていたし
ボブと私の中にあるそういうもの そういう糸 みたいなものって ずっと
勝手にね 思い込んでいました
人のなんていうかもっと中の中の中にあるもの
魂っていう言葉を使えば魂なのかもしれないんだけど
私がそういうものに初めて
触れ合った
時期だったんじゃないかと思うの
それはなんか
私にとってとても
大切な思い出だし
全部で
そういうことを感じ得た
今も そういうことってたくさんあると思う
ただそういうことがあるんだよっていうことを
私はこの時代に知りました
それに気がついて
それが自分で分かったことが
とても幸せだったと思っています
どんなにかね
ここに出てくる人たちが
私に何をくれたか
それは愛かもしれない
多分そういうものだと思うの
どんなに私はここからもらったかなって
思っています
ほとんど私の元の部分
子供時代を抜かした
元の部分っていうのは
この時に私は
知ったと思っている
今もね ちょっとね
今はちょっと悲しいことが
あるから
自分が愛する人を見つけられたらなって思ってる
きっとそうできると思ってる
それがなかったら生きていたって仕方がないでしょ
そんなこと
私はこの時に学んだし
本当に優しさとか 無理をしなくていいんだよっていうことを
学んだはずなのね
すぐ忘れてしまうんだけど人間って
そんなことです

これで[わたしの話] はお終いです

🌿このお話しを読んでくださってありがとう
あなたの心に 何かが届きますように🍃


いいなと思ったら応援しよう!