ハッピーライティングマラソン#19「心がふっと温かくなった出来事は、どんなことでしたか?」
本田健さんの素敵な企画「ハッピーライティングマラソン」に、今週も参加させていただきます。
今回のお題は、「心がふっと温かくなった出来事は、どんなことでしたか?」です。
最近、小学生の娘が、物事の仕組みやルールに対して「わかった」で終わらず、「でも、それってなんでそうなってるの?」と本質を問うような質問をしてくることが増えました。
先日も、親子でニュースを見ている際、私が何気なく口にした社会問題の解説に対し、彼女は少し考えた後、こう問いかけてきたのです。
「じゃあ、なんでそういうふうにしたの?何か困ったことがあったのかな?」
その本質を突く問いに、私は思わず「おぉ…」と唸ってしまいました(笑)。
この瞬間、私が感じたのは単なる「成長したな」という感慨ではありません。それはもっと深く、静かで、そして確かな温かさを伴う感情でした。
なぜなら、その問いは、私が仕事や人生において最も大切にしている「思考のOS」そのものだったからです。
私は、物事を理解するとき、常に「なぜ?」を5回繰り返し、その裏にある構造や、関係者のインセンティブ(動機)を考える癖があります。それは、複雑な問題を解きほぐし、本質に辿り着くための、私にとっての「武器」です。
娘の問いは、まさにその入り口に立つものでした。
物事の裏にある「理由」や「困りごと」を探ろうとするその姿勢に触れたとき、私の頭の中では、自分の思考OSが娘という新しいデバイスにインストールされ、彼女なりのやり方で静かに起動し始めた、そんな光景が浮かんだのです。
これは「継承」であり、同時に「アップデート」でもあります。
私が長年かけて培ってきた思考の型が、全く新しい視点を持つ次世代の知性によって、新しい可能性を拓こうとしている。その瞬間に立ち会えたことへの、知的な喜びとでも言うべきでしょうか。
私たちは子育てを、つい親の価値観を教え込む「管理」や「教育」と捉えがちです。
しかし、この出来事を通じて、私は改めて確信しました。
子育てとは、自分とは異なるOSを持つ未知の知性と出会い、共に世界を探求していく「冒険」であり、最高の「共同研究」なのだと。
娘との対話は、時に私の凝り固まった思考に、ハッとするような視点を与えてくれる、最高の「壁打ち」にもなります。
自分の大切にしている価値観や生き方が、最も大切な存在に受け継がれ、未来に向かって繋がっていく。
娘との何気ない日常の対話にこそ、自分の存在が肯定され、未来が照らされるような、静かで温かい瞬間が隠れているのだと、改めて気づかされたできごとでした。
まあ、こんな分析をしている時点で、理屈っぽい父親なのかもしれませんが(笑)。

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