見出し画像

自己紹介とASDのこと

はじめまして。ななと申します。
去年秋にASDの診断を受けた当事者です。
自身の気持ちの整理と言語化力トレーニングがてらブログを開設してみました。

記念すべき第1回目の記事は、私がASDの診断受けるまでの経緯をメインに書きます。
※ここで書いていることはあくまでも私個人の経験や見解なので、正しいかどうかは置いておいて一事例として目を通してくださると幸いです。


自己紹介

・1992年生まれ女
・技術系事務職
・ASD(自閉症スペクトラム障害)、適応障害持ち
・精神障がい者手帳3級取得済み
・感受性強め

大学卒業後は工務店やIT系職など数社転々とし、現在は自宅から車で5分ほどの職場で働いている。
過去に社長の奥さん(今は和解済み)とバトったり理屈正論人間に何かと神経はつかっているが、なんとか乗り越えて働くことができている。

また、精神疾患を抱えながらだが軽度でありパニック症状も滅多に出ないため、欠勤も有休の範囲内に収まっている。

診断を受けようと思ったきっかけ

「自分なりにちゃんとやってるのに、どうして普通に立ち回れないのか・・・」
大学時代のアルバイトから現在に至るまで、社会人生活の大半をそう感じながら過ごしてきた。
(なかには相性が良く無事に期間満了できたアルバイトや正社員で6年ほど続けられた職場もあった)
私生活では今のところ特に問題は抱えていない。

具体的にどういった部分でモヤモヤを感じてきたのか。

・頭が真っ白になりやすい。特に、立て続けに質問攻めされると「わかりません」の一言さえ出てこない時がある(その人との相性もあるけど。理詰めしてくるタイプの人は本当にしんどい)
・想像力の欠如や全体像把握困難でネチネチ言われることがある
・こだわりの強さを指摘されたことがある
・的確な判断が苦手
・臨機応変な対応ができないことがわりとある。もしくは機転を利かせないといけないと思うあまり、とんでもないことをしでかしてしまうことがある
・言葉や会話を言われたまま受け取ってしまうことがある
・言葉がパッと出てこないことがある
・早とちりしがち
・相手のことを思いやり良かれと思ってやったことが裏目に出てしまい、優しかった社員さんからでさえ手のひら返しを受けたことがある
・幾つになってもおっちょこちょい(これに関してはあまり気にしていない。むしろ強みにもなっているのか、おっちょこちょいが故に周りを爆笑させることも。ちょっと違うかもしれないけど、「人は長所で尊敬され、短所で愛される」ってやつ?)

多すぎますよね(笑)
もちろんこれ以外にもあります。

自身の感受性起因もありそうだが、不器用な自分に対して日に日に違和感が強まり、以前からお世話になっている心の病院で発達障害に関して相談してみることにした。
「発達障害」という言葉が世に広く認知されてきたことも、診断を受ける後押しになったと思う。

診察内容は問診と心理検査により行われた。
問診では、私と母と主治医との面談を通じて、日常生活で困りごとや悩んでいることを伝えた。伝えておくべきことが沢山あったため、具体的なことはあらかじめA4サイズの紙に箇条書きしておき、スムーズに面談に入れるようにしておいた。
心理検査では、AQテストというASDの傾向を測定するための検査を受けた。採点は、ASD傾向がある回答に対して1点が加算され、50点満点で採点し33点以上がASD傾向があると診断される。私はちょうど33点だった。

こういった感じで診察が行われ、30代前半にして「ASD」と「適応障害」の診断名が下された。
(ASD=主症状、適応障害=ASDの二次症状)
想定内だったため、ショックなどの感情は殆どなかった。

受容まで過程

一般的に発達障害受容まで過程は「ショック期、否認期、葛藤期、受容期」から成るといわれているが、自身の場合、診断時にはすでに葛藤期の後半~受容期にいた。
なので、ここでは否認期~受容期までの過程を整理してみる。

今でこそはある程度受容し「自分なんてこんなもんさ~」と自嘲できることも増えたが、ここまでの道のりは決して平坦なものではなかった。

否認期

正社員としての日常では、仕事というよりかは付随する複雑なコミュニケーションやこだわりの強さが原因で辛い思いをすることが多かった。
転職活動のつなぎや学生時代のアルバイトでは接客や医療事務の仕事を経験してきたが、身体で覚えて実行するのが苦手で怒られがちでいずれも長続きしなかった。
(メモとかはちゃんと取っていたにもかかわらず)
しかしそれらは私が無能で怠惰なせいだと思っていた。

葛藤期

相変わらず不器用さや感受性の強さが相まって、普通に社会人生活を送れないに常にイライラしていた。いわゆる「真面目」にやってるはずなのに。

ただ、自身でもずっと「真面目」で居続けるだけでは高燃費なのはわかっているため、しっかりやるところと手を抜くべきところを使い分け、自分なりに少しでも負荷がかからないようコントロールするのは日頃から心掛けていた。

しかし、私生活で関わる人からさえなぜか「真面目」「もっと肩の力抜いて」と言われることもあった。
が、匙加減が苦手な自身からしたら「働いてる時の私を見てきたわけでもないのに、楽観的なあなたに私の何が分かるの!!」とカッとなり発狂しそうになることもあった。
葛藤全盛期の頃は、この言葉を思い出すだけで腹に虫が湧きそうになることがあった。
あとから冷静になって考えてみると、アドバイスや救いの手さえ跳ねのけてしまっていたのだと反省。

ネガティブ沼からもなかなか抜け出せなかった。
ネガティブになることで自己防衛していたのだ。

「普通」に仕事を覚えて「普通」にやっているはずのに、立ち回りやイレギュラーなところでネチネチ小言言われ、呆れられ、鬱憤が積み重なり事務所で1人きりになった時思い切りダンボールを蹴ったりして自分をコントロールしたこともあった。
(今思い返すとヒヤヒヤ)

受容期

ブランク期間中に作成したSNSの闘病垢のフォロワーさんに何人か発達障害当事者がいらっしゃって、自身も発達障害者に該当するのではないかと思い始めた。
リアルでは殆ど当事者に出会うことがないため、「発達障害とはなんぞや?」からはじまり、フォロワーさん達のタイムラインやブログなどにより、徐々に理解を深めていった。

発達障害についてある程度理解が深まり社会で藻掻くこと数年、「そろそろありのままの自分を受け入れて気持ち楽になろう」と思いはじめ、プライドも何もかも捨てて思い切って診察を受けてみた。
あくまでも診断は経過地点に過ぎないが、今後の生き方の戦略を練る良いきっかけになった。

また、「ネガティブ」な自分ともしっかり向き合ってきたからこそ、ある程度受容の段階までこれたのだと思う。

今後どうしていきたいか

もちろん生きている限り、今後の人生も一筋縄にはいかないだろう。
ストレス社会、普通の人でさえ消耗しながら乗り切ってるのだから。
受容期にはいるものの、常に「生きていくだけで精一杯」だと感じている。

特性のこと、感受性の強さ、軽度ではありながら闘病のこと、これらの問題を抱えながら「普通の人生」を歩もうとするのは想像するだけでもしんどい。
だったらもういっそのこと「自分らしい人生」を歩んでいきたい。

出世して管理職に就いて稼ぎを増やすとか、結婚して出産して一人前の人間として認められようとかは、全く考えていない。
せめて人生からは引退せずに創意工夫しながら生き抜くことを考えていきたい。

少し頑張ってみて改善できることは改善し、苦手なことは周りの力も借りながらやっていけるようになりたい。

現時点での今後の課題。少しずつ実行していきたい。

・心のモヤモヤを言語化することに慣れていきたい
・本やブログ、当事者の生の話などより多くの事例に触れ、視野を広げていきたい
・限界になる前に、勇気を出して相手に自分の気持ちを伝えてみる
・早とちりしない
・確認と証拠残しを徹底する
・苦手や特性は割り切り、長所を伸ばすのに重きを置く

あとは「頑張らない」を練習中。
しかし、これがまた難しかったり。
もしかしたら、ちよっと肩の力が入ってしまう自分も「ありのままの自分」として受け入れた方が楽になれるのかも。
丁度良い匙加減が難しいのも私たちASDの特性だと割り切ってみる、みたいな。

楽観的思考は夢物語だが、自分に合った生き方を生涯模索していく。

同じように悩まれている方へ、私なりのメッセージ

このブログを読んでくださった方のほとんどは、私と同じように藻掻いてこられた方(もしくは藻掻れている方)だと思います。

発達障害はまだまだ「甘え」「努力で改善できる」という心無い言葉で片付けられることも多く、自分を責めている方も少なくないはずです。
生まれつき脳機能の偏りが原因でそもそも健常者と脳の構造が異なるため、根本的な治療法もなく、大きく改善することは不可能だといわれています。
根性論でしか物事を考えることができない人なんて放っておけばいいのです。
当事者間でさえグラデーションがあったり「特性を盾に云々」言われることがあるほどなのだから。
(しかし、頭ではわかっていても「気にしない」って難しいんですよね・・・)

世の中で唯一の理解者は自分だと思っておいた方がいいのかもしれません。
よくいわれる「一番は自分を大切に」とはこういうことなんだろうな~と、30年ちょっと生きてきてようやく腑に落ちた気がする私であります。

前向きになれない時期があったっていい。
しんどいときに「ポジティブに」と言われると、反発したくなりますよね。もしかしたら私だけでしょうか。
(「〇〇しろ」と言われたら逆にしたくなくなるのは自然の摂理だと思う。ネガティブな自分もしっかり受け入れてあげてほしい)

仕事、家事、闘病など、毎日戦っている自分を労ってあげましょう。
今日も生き抜いた自分に「よくできました」のスタンプを押してあげましょう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
共感のいいねやコメントいただけましたら励みになります。
※誹謗中傷や上から目線のアドバイスはお控えください。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集