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巧みなキャリア転換の思考「ライフピボット」

「ライフシフト」などのキャリア設計のような本を読んだけど、具体的にどういったキャリアを歩めば良いのかわからない。
好きなことを仕事にすると言うけど、本当にそれだけでいいのでしょうか?

こんにちは、けいごです。

今回は、冒頭のような悩みを持っている方に最適な本を見つけたため、紹介します。
私自身にとっても、これからのキャリアの参考になった本で、購入して本当によかったと思っているのでおすすめです。


ライフピボットとは

「過去の経験による蓄積を足場にして、着実に新しいキャリアへと1歩を踏み出す考え方」です。

なぜライフピボットが重要なのか

「ライフピボット」では何故「新しいキャリアへの1歩」としているのか?
もっと長期的計画をした方がいいのではないか?
著者は現代において「ライフピボット」が重要である理由は、以下3点と述べています。

①人生の長期化
「人生100年時代」はもう有名でしょう。医療の発展と健康思考の高まりにより、人間の寿命が伸びた結果、私たちは半世紀近く働く必要があります。
金銭的な問題により、75歳までは働くことになるでしょう。
75歳まで同じ会社で働くことは現実的ではなくなりますが、ピボットを繰り返し、老後も柔軟にキャリア転換可能な状態にしておく必要性があります。

②ライフスタイルの短期化 
変化の遅い時代では、会社で出世するというようにキャリア設計が用意でした。しかし現在は企業の寿命も短命化し、個人の価値観も変化しました。
変化の早い時代において「キャリアプラン」を決めてそれ通りに実行することは容易ではないでしょう。

③世界の変化の加速
携帯電話やインターネットの発達により、イノベーションの連鎖が変化を加速させています。
それに合わさって「グローバル化」による企業競争が激化し、社会の変化のスピードが加速しました。

キャリア転換の考え方

「ライフピボット」において重要となるのは「転換の考え方」です。
著者はこの考え方を図形で解説しています。
イメージは著者の考え方に基づき、私用のオリジナルで作成しました。

【ハニカムマップ】
ハニカムマップとは「6角形のマスで無限に埋め尽くされた盤面」です。

自分が仕事をする過程で「スキル」「人的ネットワーク」「自己理解」という様々なカードを習得します。
このカードを活用し、360度にある隣接するマスに移動することが可能になります。
イメージは以下の図。

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例えばイメージ図のように、現在「介護のスキル」というカードがあれば、①介護用品店の営業②介護系ライター③施設介護のアドバイザー、といった方向へ転職または、兼業をすることができるでしょう。
またそこへ移動した後も、経験を通じて異なった方向性へ進むことが可能になります。

転換に必要なもの

ライフピボットは「経験」「偶然」「蓄積」でおこります。
「経験」は仕事や様々な活動をする過程で身に付くもの、「偶然」はキャリアに大きな影響を与えます。
「計画的偶然生理論」という、「個人のキャリアの約8割は「偶然」により決定されたもの」という研究結果もあります。

では具体的にはどんな「蓄積」をすればよいのでしょうか?
必要な「蓄積」は以下の3つです。

①価値を提供できる「スキルセット」
「スキルセット」には3つの種類があります。

(1)テクニカルスキル
業務遂行能力や課題解決能力のことです。
例:プログラミング、ライティング

(2)ヒューマンスキル
対人スキルです。コミュニケーションにおいて、他者と比較して労力をかけずにできることを把握しましょう。
例:ヒアリング、リーダーシップ、コーチング、ファシリテーション

(3)コンセプチュアルスキル
概念化能力のことです。他の能力と一緒に発揮されることが多いです。
例:論理的思考、水平思考、多面的視点、柔軟性、応用力、洞察力

②広く多様な「人的ネットワーク」
ライフピボットにおける「人的ネットワーク」とは、新しい情報や機会をもたらしてくれるものです。
一緒に食事をしたり、プロジェクトに取り組む過程で生まれる「信頼関係」を構築していくことで、「人的ネットワーク」が広がっていきます。

③経験によるリアルな「自己理解」
仕事を通じて自分を理解することができます。
自己理解はライフピボットにおける「道標」になります。
著者おすすめの自己理解の方法は、「経験による感情と思考の動きを観察すること」です。

蓄積のための6つのアクション

3つの蓄積を貯めるためのアクションが紹介されています。
以下の6つのアクションは、3つの蓄積のうち2つを同時に貯めることができる非常に有効なアクションとなります。
大別すると「新しい人に出会う」「新しい場に出向く」「新しい機会を生む」の3パターンがあります。

①マッチングサービスを利用する
「人的ネットワーク」を構築するために、「ビジネス系マッチングアプリサービス」などを活用します。利用する際はプロフィールの作成に拘り、「会いたい人」と思われるよう心がけましょう。
例:yenta、bosyu

②発信し続ける
発信は「信頼してくれる人」を増やすために行います。
自分のやりたいことなどを継続的に一貫性のある発信を行っていくことで、周囲からの自分に対する信頼が生まれ、結果的に「人的ネットワーク」が広がります。
重要なことは「役に立つ」ことです。
例:Facebook、Twitter

③イベントに登壇・主催する
話を作る際の「自己理解」、構成を考える事でプレゼンなどの「スキルセット」の蓄積が可能です。
また、人の集まる場を提供するという「スキルセット」も身に付きます。

④コミュニティに参加・主催する
コミュニティは人を「GIVER」にし、それにより彼らとの「人的ネットワーク」が広がります。
また、GIVER同士のコミュニティを通して「スキルセット」を磨くことも可能です。
また、考え方や価値観の違う人と出会うことで「自己理解」が深まります。
例:facebookコミュニティ、DMMオンラインサロン

⑤ギグワークをする
ギグワークとは「オンラインで受発注される単発の仕事」のことをいいます。
ギグワークは様々なスキルセットを試し、磨くことができます。
また、スキル出品型のギグワークを行うことで、自分の得意を発見することも可能です。
例:タイミー、ココナラ、タイムチケット

⑥ギブワークをする
ギブワークとは「タダ働き」です。お金が発生しないことから、3つの蓄積を貯めやすくなります。
「GIVE」で行う仕事のため、見返りは求めてはいけません。
例:社内で仕事をもらう、身近な人脈から仕事をもらう、ボランティア

ライフピボットの型

オクトパス型
経験で蓄積した多くの「スキルセット」を活かし、様々な仕事を同時に行うキャリアです。
手堅い仕事とチャレンジングな仕事を掛け合わせることがで、生活費を賄いつつ、チャレンジをすることが可能になります。

オーガナイズ型
経験で蓄積した多くの「人的ネットワーク」を活かし、人を繋いでいくキャリアです。
人と人を繋ぐだけではなく、そのネットワークを活かして「コミュニティ」を作ることも有効でしょう。

オプティマイズ型
経験で蓄積した深い「自己理解」を活かし、自分に最適な働き方を実現するキャリアです。
自己理解が深め、人の幸福において重要なことも理解していれば、キャリアに関しても最適化をすることが可能でしょう。

オリジナル型
「3つの蓄積」を総動員して実現する、自分だけのキャリアです。
世の中にはない職業で、オリジナルの肩書きを持ち活動している方々は3つの蓄積の総動員をすることで実現できたキャリアです。

書評

本書は、個人的に「現代のキャリアの考え方の中で最もわかりやすく述べられている本」という印象です。
私の好きな本である「ライフシフト」ではキャリアの方向性、という意味では抽象度が高く「どのように歩めばいいか?」という具体的なアクションに繋げるための材料が必要でした。

一方でもう一つの好きな本である「マルチ・ポテンシャライト」という本では、「ライフピボット」のようにキャリア選択の判断材料がないため「この考え方で大丈夫なのか?」という不安がありました。

しかし、本書では「キャリアに関する具体的な考え方」がわかりやすく解説されており私自身の「不安」も解消されたため、本心から良書と言えます。

自分のキャリアについて、なんとも言えない不安がある、という方にはぜひ手にとっていただきたい1冊です。

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