見出し画像

頑張っている途中の「話が違う」は、想像以上に人を疲れさせる

成長しているのに前へ進んでいる気がしない。それは基準の方が動いているから

あと少し。

ここまで来た。

もうちょっと頑張れば届く。

そう思っていたのに、

ある日突然、

ゴールラインの方が後ろへ動く。

仕事でも。

資格でも。

受験でも。

こんなことがあります。

自分が後退したわけではありません。

昨日まで積み上げてきたものも、消えていません。

それでも、

「まだ足りない」

と言われる。

ふて猫は、必死に走っている人の前で、ゴールテープだけがスーッと遠ざかっていくのを見ています。

「人は高い壁より、“登っている途中で高くなる壁”の方に疲れることがあります」

YouTubeは、2027年2月1日から、新たにYouTubeパートナープログラムで広告収益を得るための条件を引き上げると報じられました。

現在は、登録者1000人に加えて、

長尺動画なら直近12カ月で4000時間の有効な公開視聴時間。

Shortsなら直近90日で1000万回の有効な公開視聴。

これが新規参加者について、それぞれ8000時間、2000万回へ引き上げられるとされています。

つまり、

昨日までなら届いた場所に、

来年からは同じ努力では届かない人が出てきます。

今日はYouTubeの話を入口に、

自分は頑張っているのに、途中で基準の方が変わってしまうと、人は何を感じるのか

を考えてみます。

合言葉は、

読んで納得、明日ちょっとドヤれる。


「高い目標」と「動く目標」は少し違う

最初から、

8000時間必要です。

と言われていたら、

大変だな。

でも、そこまで頑張ろう。

と覚悟できます。

ところが、

4000時間だと思って走っていた途中で、

これからは8000時間です。

と言われる。

同じ8000時間でも、

感じ方はかなり違います。

なぜなら人は、

目標そのものだけでなく、

あとどれくらい頑張れば届くのか

を見ながら努力しているからです。

ふて猫は、「あと500時間」と書かれたメモを見た直後、その数字が「あと4500時間」に書き換わるのを見ています。

「人間は、遠いゴールには備えられても、近づいたゴールがまた遠くなると急に疲れます」

努力量の問題だけではありません。

見通しが崩れる。

そこがしんどいのです。


頑張っている人ほど、「話が違う」と感じやすい

YouTubeを始めたばかりの人なら、

新しい条件を見て、

そういうものなんだ。

と思うかもしれません。

でも、

登録者も増えてきた。

視聴時間も積み上がった。

あと少しで収益化。

と思っていた人ほど、

条件変更には敏感になります。

これは仕事でも同じです。

この資格を取れば昇進できる。

この成果を出せば評価される。

ここまで勤めれば条件がよくなる。

そう聞いて頑張ってきた。

ところが途中で、

制度が変わりました。

評価項目が増えました。

今度から別の資格も必要です。

となる。

ふて猫は、努力の山を積み上げた人ほど、変更されたルール表を長く見つめているのを眺めます。

「人は、何もしていないときより、ちゃんと頑張っていたときの方が“話が違う”に傷つきます」

これは怠けたいからではありません。

努力には、

「これをやれば届く」

という約束のようなものが含まれているからです。


自分が成長していても、前に進んでいる感じがしないことがある

たとえば去年、

1000時間だった視聴時間が、

今年3000時間になった。

数字だけなら、

大きく成長しています。

でも目標が4000時間から8000時間に動けば、

本人には、

全然近づいていない。

ように見えるかもしれません。

ここが面白いところです。

成長していることと、ゴールに近づいている感覚は同じではありません。

ふて猫は、昨日より速く走っている人が、動く歩道の上で同じ場所にいるように感じているのを見ています。

「自分が前に進んでいても、基準の方がもっと速く動けば、人は止まっているように感じることがあります」

仕事でもあります。

前年より成果は出している。

でも部署全体の目標も上がった。

資格を取った。

でも今度はそれが「持っていて当たり前」になった。

頑張っているのに、

何も変わっていないように感じる。

こういうとき、人はかなり消耗します。


「昨日まで十分だった」が、今日は普通になる

今回のニュースには、もう一つ人間社会らしいところがあります。

人が増える。

競争が増える。

技術が進む。

すると、

昔なら十分だったものが、

いつの間にか最低ラインになることがあります。

昔なら珍しかった資格が、

今では持っていて当然。

昔ならすごかったパソコン技術が、

今では基本操作。

昔なら目立った動画の再生数が、

今では珍しくない。

ふて猫は、「すごい」と書かれていた札が、いつの間にか「普通」に貼り替えられているのを見ています。

「昨日まで十分だった努力が、人や技術が増えると“普通”になることがあります」

これは少し残酷ですが、

社会ではよく起きます。

だからこそ、

過去の自分より成長しているのに、

周囲と比べると足りない。

ということが起こります。


自分で決められないルールの中で頑張る難しさ

YouTubeで、

何を撮るか。

どれだけ工夫するか。

どれだけ投稿するか。

そこは自分で決められます。

でも、

収益化条件は自分では決められません。

YouTube側が決めます。

これはプラットフォームで活動する以上、避けられない部分です。

そして会社員も似ています。

仕事を頑張る。

勉強する。

資格を取る。

そこは自分で決められる。

でも、

評価制度。

昇進枠。

人事。

会社の方針。

そこは自分だけでは決められない。

ふて猫は、自分のハンドルは握っているのに、道路標識を別の誰かが付け替えているのを見ています。

「努力は自分で決められても、その努力を何点にするかは自分で決められない場所があります」

これを全部自分の責任だと思うと、

かなり苦しくなります。


だから「自分で変えられるもの」を見失わない

ルールが変わった。

基準が上がった。

ゴールが遠くなった。

そんなとき、

悔しい。

やる気がなくなる。

それは自然です。

でも、

自分には何もできない。

まで行く必要はありません。

動画なら、

内容を変える。

投稿頻度を考える。

長尺とShortsを使い分ける。

YouTube以外の発信場所も持つ。

仕事なら、

違う資格を取る。

部署を変える。

転職を考える。

評価される場所そのものを変える。

ふて猫は、動いてしまったゴールを見たあと、自分の足元へ視線を戻します。

「変えられないルールを見続けるより、自分で動かせるものを探した方が、人は少し楽になります」

ゴールを追い続ける。

別の道を探す。

そもそもそのゴールを目指すのをやめる。

どれも選択肢です。


「ここまで頑張ったから」は、ときどき人を縛る

もう一つ気をつけたいことがあります。

せっかく3000時間まで来た。

ここまで動画を出した。

登録者も増えた。

だから、

もうやめられない。

と思うことです。

人間は、

これまで使った時間や労力が大きいほど、

途中で方向転換しにくくなります。

仕事でも、

10年働いたから。

資格まで取ったから。

ここまで頑張ったから。

と続けることがあります。

ふて猫は、後ろに積み上がった努力を見て、前にある道まで一本しかないと思い込んでいる人を見ています。

「ここまで頑張ったことは、これからも同じ方向へ頑張らなければならない理由にはなりません」

過去の努力は、

無駄になりません。

でも、

未来まで固定する必要もありません。


ルールが変わる世界では、「努力の置き場所」も大切になる

YouTubeは巨大なプラットフォームです。

多くの人に見てもらえる。

収益化もできる。

だから魅力があります。

一方で、

そこで活動する以上、

ルール変更の影響も受けます。

今回も、報道では新規YPP参加者の条件が大きく引き上げられる一方、既存参加者は影響を受けないとされています。

つまり、

頑張ることだけでなく、

どこに頑張りを置くか

も重要になります。

YouTubeだけにすべてを置くのか。

別のSNSも使うのか。

自分の商品やサービスを持つのか。

直接つながれる場所を作るのか。

ふて猫は、一つの大きな箱に全部を入れるのではなく、いくつかの小さな箱へ分け始めます。

「他人が決めるルールの中で頑張るなら、逃げ道まで他人任せにしない方がいいことがあります」

これはYouTubeに限らない話です。

会社も。

副業も。

投資も。

一つだけに人生を預けると、

その場所のルール変更が、

そのまま自分の人生のルール変更になります。


明日ドヤれる一言

YouTubeの新しい収益化条件は、

長尺動画なら8000時間。

Shortsなら2000万回。

これまでの約2倍になると報じられています。

大変になる。

というのはもちろんです。

でも、

このニュースを少し広げて見ると、

私たちの日常にもよくある話です。

頑張っている。

成長している。

昨日より前へ進んでいる。

それでも、

会社。

制度。

競争。

社会。

プラットフォーム。

外側のルールが変われば、

ゴールが遠くなることがあります。

そんなとき、

自分の努力まで否定する必要はありません。

ふて猫は最後に、遠ざかったゴールではなく、ここまで自分が歩いてきた距離を振り返ります。

「人は高い目標そのものより、頑張っている途中で目標の位置が変わることに、強く疲れることがあります」

読んで納得、明日ちょっとドヤれる。

今日はYouTubeの収益化条件引き上げのニュースを入口に、

“頑張っている途中で、ゴールの方が動いてしまうとき、人はどう向き合えばいいのか”

というお話でした。

仕事の評価。

資格。

昇進。

副業。

SNS。

私たちは、自分で決められないルールの中でも、たくさん頑張っています。

だからこそ、

全部を自分の努力不足にしないこと。

そして、

自分で変えられるものまで見失わないこと。

そんな日常に潜む人間のクセを、メンバーシップでも少し深く眺めています。

メンバーシップはこちらです。
https://note.com/ashita_doya/membership

「それ、ちょっとわかるかも」と思ったら、スキやフォローをいただけると、猫たちが静かに喜びます🐈

いいなと思ったら応援しよう!

ふて猫・知陽|明日ドヤれる人間観察室 応援いただけると、次の深読み記事づくりの励みになります。ふて猫の観察活動に、そっとエサを置く感覚でどうぞ🐈