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【アマノ文筆クラブ】私、どろんします|1228字

空で太陽と月の支配が入れ替わるころ。
屋敷の屋根裏で、黒い4つの影が息を潜めていた。


ひそひそ…
忍びA「よし、皆位置についたな。今日こそは悪代官の証拠を押さえるぞ。」
B・C・D「御意。」

B「…あのぉ〜。」
A「ん、なんだ影丸。」
B「もう18時なんで。定時なんで、お先に失礼させていただきます。」
A「は?おま…何言って…。」
B「ここに来るまでかなり時間かかったじゃないっすか。定時なんでおつでーす。」
どろん

ええ〜そりゃないだろ…


チュウチュウ。
A「誰だ、使いのねずみをよこしたのは?」
C「あ、うちのチュウ吉です。…え?息子が…、『パパ今日は早く帰って来てね』って…。…すんません、お先に失礼します!!」
どろん


ーは?!マジかよ!!
D「はは、あいつんところまだ新婚ですしね。まぁ、この場はあっしと頑張りましょうぜ。」
A「そういう問題じゃないだろ。今大事な任務ちゅ…。」
チュウチュウ。

A「また来やがった…。」
D「こいつは外で見張ってる奴らのねずみですぜ。…へ?『神のゲリライベントがあるので、定時だし、私達帰ります』ですと。」
A「あ〜い〜つ〜ら〜ぁ〜〜〜!!!」

D「はは、今の若者ってやつですね。」
A「笑ってる場合か!見張りがいないなら、俺らだけで警戒しながら遂行するんだぞ!」

D「ししっ!大きな声を出すと気づかれやすぜ。…ぐっ……」
A「どうした?」
D「う、ぎっっ…急に腹ぐぁが……」
ぐぎゅゆるるるるるるる〜〜〜〜
ごぎゅゆるるるるるるる〜〜〜〜ぅ

D「たぁ、った……耐えられっ、ないっす…。すんません、どろんします!!!」
A「おい!…ちょー」
どろん


う…うそだろ、俺一人?!
こうなりゃ、なんとかやるしかない!!
あ!来た様だ。


スッと襖が開き、
屋根下の薄暗い部屋へ、悪代官が入室した。


ギシギシ…パキ、ミシ
ん??なんか足元の板に違和感がー。

バキィィィイイイ!!!

んうぁいいあああんんん!!!(心の叫び)
どさ!!!!!

悪代官「何やつ!?」

やばい…屋根板が割れて落ちちまった!!
どろんだ!!!!!

どろん




……あれ?どろんできない…??

悪代官「………………。」
「…………………。」

「…え、ちょ、なんで!?なんで!?今の“どろん”は魂込めたやつだぞ!?」

悪代官「お主…残業か?」
「てっ定時です!!帰るところです!!!」
悪代官「なら帰ればよいではないか。」
「帰りたいんですよ!?でも“どろん”が効かないんですよ!!」
なんか、なんの話だ??
焦っててよくわからんけど。

悪代官「……ああ、この部屋には“結界”が張ってあるでな。」
「なんでそんなもんが!!」
悪代官「忍び対策だ。」
「対策成功してるよ!!めちゃくちゃ成功してますよ!!」

悪代官「とりあえず、茶でも飲んでいくか?」
「飲んでる場合じゃ……いや、飲んでる場合じゃないだろ!!」

悪代官「落ち着け。まずは深呼吸だ。」
「いや優しいな!?なんでそんなに優しいんだよ!!」

悪代官「働き方改革よ。」

お前が言うなぁぁぁぁぁ!!


あれ?…この人“悪”代官だよね??


1228文字
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アマノ文筆クラブに参加させていただきました!6回目の参加です✨

前回とは打って変わって、
1200文字超えてしまいました💦


🔽前回の投稿分はこちら💁
89字なんで、さらっと覗いてみてください👀

ショートショート
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#アマノ文筆クラブ


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