「親」の保険に期待することは、「あなた」の保険に「子」も期待しているかもしれないという話〜医療保険編〜
先日の「自転車事故」以来、寝返りを打つと脇腹の痛みで目が醒める日が続いている生命保険代理店asimomyの矢口です。
昨夜の睡眠スコア(Apple Watch)は99点でした。
惜しい。
親は不死身だと思っていても、いつかその日はやってくる。
気づけば、親もそれなりの年齢だ。
あなた自身、親の医療保険のことは理解しているだろうか?
もちろん、子どもの立場からである。
親の経済状況によって、理解の深め方も変わってくるかもしれない。
以下のどちらに近いだろうか?
①親の資産はしっかりあるので、何も心配はない。
入院や介護になっても親の資産で賄えるし、万一の口座凍結も問題ない。だから「子」として気にしなくてOK。

②状況によっては、「子が対応」するかもしれない。
子どもとして親を見捨てることはできない。
入院や介護の費用に対し、なんらかの援助や対応が必要になるかもしれない。

どちらに近いだろうか?
①の「親の資産があるから心配ない」ならば、子も安心だろう。
次の世代にも同じように、安心のバトンを繋げてほしい。
問題含みなのは「②」の方かもしれない
これは経験上の話で根拠はない。
親に問題が出始めるのは「子どもの教育費などで何かと物入りな時期」のような気がしている。
そのタイミングで「親の入院費用や介護費用の持ち出し」が重なるのは、家計的にも精神的にも、正直かなり厳しい。

「お母さん、医療保険に加入してるとは聞いたことがあるけど、詳細はよくわからない」
こんな方も多いのではないだろうか?
だから、時間がある時に一度見ておいてほしい。
ポイントは2つ。
「1入院の限度日数」と「入院給付金日額」だ。
親の医療保険。
もしかしたら、30年前に加入した保険かもしれない。
それが今、どれほどの防衛力となるのか。
30年前と言えば、若い。
今よりも30歳、確実に若い。
当時は入院することもなかったかもしれないし、入院しても短期だったことだろう。
だが、高齢になると、そうとも言いきれなくなる。
そして・・・
あなたは「入院中の食事の自己負担額」を知っているだろうか?
年齢を問わず、「一般被保険者」の場合、1食550円。
3食で1,650円。
30日で49,500円。
これらは、高額療養費制度とは別枠で、まるまる自己負担となる。

1入院の限度日数
私の義父の話だ。
タクシーを利用し、病院前で下車した。
そこに縁石の段差があって、転んだ。
そのまま救急車でA大学病院へ運ばれ、しばらくしてB病院へ転院。
リハビリを含め、3か月入院した。
若い世代だと「転院」がピンと来ないかもしれないが、高齢者において「転院」はよくある話である。
私の実母も、知り合いの話として嘆いていた。
「○○さんのご主人、6つも病院を変わったんだって・・・」
ここで「1入院の限度日数」問題が浮上してくる。
保険会社や商品によって異なるケースもあるので、気になる方は「必ず」保険の担当者に詳細を確認してほしい。
簡単に書くと、
義父のケースだと、A病院とB病院の入院期間は「1入院」として合算カウントされることになる。
B病院に転院したからと言って、クリアされるわけではない。
例えば、A病院で60日、B病院で30日。
合計90日間の入院だったとする。
そして、加入中の医療保険が「1入院60日型」だった。
この場合、A病院の60日分の入院給付金は保障対象となるが、B病院の30日分は給付対象外となってしまうのだ。
後から振り返れば「90日間の入院」とわかるので、不足分を即座にイメージできるが、リアルタイムの現在進行形の中にいると、どう感じるか?
30日や60日程度だと思っていても、120日や180日になるかもしれない。
当事者からしたら、入院期間も費用負担も、青天井に感じるかもしれない。
人生の最終盤を意識し出すとなおさらだ。
家族だからこそ長生きを望むことは間違いないが、現実問題として、家族のお財布事情も切り離して考えることはできない。
だから「1入院とは?」について、親が元気な時に共有することが必要だと思う。
「入院している限り、入院給付金はずっと給付されるはずだ」
一瞬でもそう思ったなら、「1入院の限度日数」のことは絶対に確認をすべきだ。

入院給付金日額
「私の親の場合、入院したらどの程度の費用を見ておくべきか?」
これを担当者に聞いてほしい。
親御さんの収入(年金収入)などのヒアリングを経て、目安を計算してくれるはずだ。
かつて、私の実父が入院した際、かなり長くなりそうだったので、予想される請求金額を細かくシミュレーションしたことがある。
目安としては月10万円程度だった。
70歳以上の年金生活。
住民税非課税世帯であっても、月10万円程度を見込む結果となった。
1入院60日型で、入院給付金日額5,000円ならば、60日分の合計は30万円。
月10万円が目安なら、丸3か月はカバーできる計算になる。
それ以降は、別の財源からお金を捻出することを考えなければならない。
父も、どこかの年齢で短期入院重視の保険から長期入院重視の保険にシフトすべきだったのかもしれない。
ただ、保険を見直す年齢はとっくに過ぎていた。
医療保険のこと。
自己負担の目安のこと。
これらを知っていれば、周りの家族は対策を立てられる。
予想される不足分について・・・
・親の預貯金で対応できるか
・親の預貯金をどこまで削るか
・子ども達から金銭的サポートは必要か
・必要ならどの程度のサポートが必要か
ただ親は、子に負担をかけたくないと考える傾向があり、すべてを子に話すのかは、別問題である。
今度は、視線を「自分」に戻してみる
さて、ここまで「子の立場として、親の保険を把握すること」を話してきた。
ここで、少し立ち止まってほしい。
あなたにお子さんがいるとしよう。
その子は、あなたの医療保険の内容を把握しているだろうか。
「1入院の限度日数」
「入院給付金日額」
答えられる子どもは、ほぼいない。
お子さんは未成年。
まだ小さく、親も子に頼る年齢でもないかもしれない。
では、もっと身近な存在。
パートナーの医療保険について、その防衛力を把握しているか?
ずっと前の常識で止まっていないか?
「何かあっても、なんとかなるだろう」
なんとかなるなら、それでいい。
問題はない。
ただ、「なんとかなる」という気持ちと、「なんとかなる」という設計は、まったく別の話だ。
あなたが「親の保険、よくわからない」と感じたように、あなたの子どもも、いつか同じことを感じる日が来るかもしれない。
親の保険をチェックするついでに、自分の保険も一緒に見直してみてはどうだろう。
子どもに「ちゃんとしてあるよ」と言える親でいるために。
あるいは、
「オレが入院しても、加入中の医療保険じゃ全然足らない。あとは頼むよ」
という結論でも全然OKだ。

もしも親御さんから、そのように言われたら、子はこう考えるはずだ。
「わかった。ちゃんと備えておくよ」と。
一番困るのは、以下のようなケースかもしれない。
「傘は用意してあるから安心しなさい」と親が言っていた。
だから疑いもなく、安心をしていた。
いざ雨が降って(その時が来て)、初めて傘を開いたら、実は穴だらけだった――。

家族からすると、「足りないことを自覚してくれている」分だけ、事前に教えてもらった方が遥かにありがたいのかもしれない。
いつか、その日はやってくる。
まずは、親御さんの「傘」が今どうなっているのか。
現状を知ることから、始めてみてはどうだろう。
「あの人に聞こう」
あなたの保険担当者の顔。すぐに思い浮かびましたか?
