【Duolingo】フォルスタッフはシェイクスピアの登場人物がクマ化したキャラなのか?

語学アプリDuolingoのキャラはみんな濃い。元スパイのLucy、異様にやる気のないLily、逆にやたら元気な体育会系のEddy、その息子でピザ大好きのJunior、アーティスト気質の気取り屋Oscarなど。
その中でも際立っているのが、クマのフォルスタッフ(ファルスタッフ、Falstaff)である。
Duolingoでフォルスタッフは人間社会を醒めた目で考察する「フォルスタッフの人間入門」というコーナーを持っていたり、ビデオ通話の相手役を担当していたりする。
(こないだフランス語で、炊飯器”cuit-riz”の発音が通じなくて何度もやり直す羽目になり、なかなか手厳しかった…)
Falstaffは、クマであるばかりではなくその名前もエディやリリィらのよくあるファーストネームとは異なっていて、どんな由来があるのだろうと思っていた。
調べていたら、Redditのこんな書き込みに行き当たった。

「シェークスピアから取ってると思うよ」
「うん、ヘンリーシリーズの脇役だよ」
えーっ。
こういう風にさらっと引き出せる教養があるの羨ましい。私は寡聞にして知らなかったのでフォルスタッフなるシェークスピアの人物を調べてみる。

複数のソースによると、シェークスピアのフォルスタッフは老騎士で、美食家、酒好きな大男。狡猾で図々しいが、鋭いものの見方をし、時に名言も繰り出す人物として描かれているようだ。
なお『ヘンリー四世』ではハル王子の放蕩仲間として表現されているが、続く『ヘンリー五世』では既に故人になっている設定。
『ウィンザーの陽気な女房たち』では、堂々たる主役となっている。
そして『ヘンリー四世』『ウィンザーの陽気な女房たち』をもとにジュゼッペ・ヴェルディはオペラまで制作した。
その名も「ファルスタッフ」。
老騎士ファルスタッフは金目当てに人妻二人に同文の恋文を送る
女性陣はファルスタッフを懲らしめようと一計を案じる
密かに愛を語り合う若い恋人たち
ファルスタッフは散々な目に
この世はすべて冗談!と大団円
なんというストーリーだろう。一行目から強烈だ。
全く訳がわからないのはダイジェスト版で端折られているせいか。
「この世はすべて冗談!」、これはDuolingoのモットーになりそうなセリフではないか。
「ファルスタッフ」は、ヴェルディ79歳の時に制作された作品。ヴェルディはファルスタッフが描かれた絵を部屋に飾るほど大好きだったらしい。重厚で悲劇的な作品を主に書いたヴェルディだけど、これは人生の最後に誰に頼まれるわけでもなく、「自分のためだけに書く」といって作った作品なのだそう。人生を楽しく明るく仕舞うためにファルスタッフが必要だったのかもしれないな。そんな「終活」も素晴らしい!
そういえばDuolingoのフォルスタッフはオペラが好きとか言ってなかった?うろ覚えかな。
美食家で酒飲み、陽気で図々しいシェイクスピアのフォルスタッフと、同じく美食家(ハチミツにうるさい)で、文化芸術を愛し、冷静に人間を見ているDuolingoのフォルスタッフ。
彼らは共通の魂の人間バージョンとクマバージョンなのか?
全くの無関係なのか?
真相の解明が待たれる!
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