異世界ミートリア 【第2話】① タカーズ、初任務!最後の肉を分けろ!前編
【あらすじ】
肉神モツによって創られた国、異世界ミートリア。魔王ムダニクスによって王国中の肉を封印され、人々の笑顔は失われてしまった。
肉と笑顔を取り戻すため立ち上がったのは、肉賢者ヒロパンダ、たかっち社長、みーちゃんP、まきマネ。
救国パーティー《タカーズ》の、自由すぎる冒険が始まった。
最初の任務は、ワケアイ村へ向かうこと。
村では、最後の肉をめぐって争いが起きているという——。
プロローグ(第1話)はこちら👇️


【第2話】①
タカーズ、初任務!最後の肉を分けろ!
みーちゃんPは、ふと立ち止まり、
首にかけていた双眼鏡を構えました。

「見つけた!」
「レアなものか??」
たかっち社長が聞き返します。

「まだ名前は分からない。でも……誰かを助けようとしている、すごくまっすぐな光が見える」
「光るパンツ?」
その時でした。
「助けてください!」
土煙を上げながら、一羽のダチョウがタカーズの前を、ものすごい速さで通り過ぎていきます。
「……いま、通り過ぎたよね?😯」
まきマネが首をかしげた次の瞬間、
ダチョウは大きくUターンして戻ってきました。

その背中にしがみついていたのは、
ワケアイ村の村人・もんやーみ。
「すみません! 助けてください!」
「ちょっと待って。どうして私たちに?」
まきマネがたずねると、もんやーみは相棒のダチョウを見ました。
「この子が、ここへ連れてきてくれたんです」
相棒のダチョウは、まかせろと言わんばかりに「クワッ」と鳴きました。
「それで、何があったの?」
まきマネがノートを開くと、
もんやーみは表情を引き締めます。
「ワケアイ村に残った最後の肉が見つかったんです。
でも、誰が食べるかで争いになってしまって……」
「最後の肉だと!?」

ヒロパンダは、「肉」という言葉だけで目を輝かせました。
「肉は、部位によって扱い方が違う。焼くべき肉か、煮るべき肉か、まずは見極めねばならん!」
「見極め!」
ワケアイ村の笑顔を取り戻すため、
タカーズの4人は、村へ向かうことにしました。
もんやーみが少し迷うようにあたりを見回すと、
ダチョウが「クワッ!」と鳴いて、先頭へ立ちます。
「こういう時は、この子におまかせなんです。
じつは、私、かなりの方向音痴で……」
「そっか。案内はダチョウさん担当なのね!
ダチョウさん、よろしくね!」
相棒のダチョウは、まかせろと言わんばかりに「クワッ」と鳴きました。
「ほう……なかなかレアな案内役だな」
たかっち社長がサングラスを光らせると、
みーちゃんPも双眼鏡をのぞきました。
「見つけた! あの先に村があるよ!」
ダチョウに導かれ、もんやーみとタカーズはワケアイ村へ向かいます。
やがて、村の広場へたどり着くと――
小さな肉の塊を囲み、村人たちが言い争っていました。
「最初に見つけたのは私だ!」

「子どもたちに食べさせるべきだ!」
「ミートコインを一番払える者が食べればいい!」
争う声が大きくなるたび、肉から黒い煙が立ち上ります。
「きっとこれは、ムダニクスの影響ね」
まきマネは、すぐにノートへ記録します。

ヒロパンダは肉へ近づき、香りを確かめました。
そして、真剣な顔で言います。
「これは……牛すじだ!」
「えっ、そこ!?」
「牛すじは、焼いて急いで食べる肉ではない。下茹でして臭みを取り、じっくり煮込むことで、うまみが広がるのだ!」
ヒロパンダは、得意げに胸を張ります。
「つまり、この肉は奪い合う肉ではない。
みんなで時間をかけて、おいしく育てる肉だ!」
「ヒロさん、肉の話をしながら、ちゃんと大事なこと言ってる……!」
しかし、村人たちの争いは止まりません。
「最後の肉なら、なおさら私が食べたい!」
「いや、うちの家族に必要なんだ!」
「ミートコインなら払う!」
黒い煙は、さらに濃くなっていきます。
その時でした。
たかっち社長の肩にいた小さなパンツの妖精が、黄金色に光り始めます。
妖精は、真剣な表情で
たかっち社長の耳元にささやきました。
「たかっち社長……今です!」

たかっち社長は、静かにサングラスを押し上げました。
「ほう……その時が来たか」
「え、待って。その時って、どの時?」
パンツの妖精の光が、さらに強くなります。
村人たちの視線が、たかっち社長へ集まりました。
最後の肉をめぐる争い。
黒い煙に包まれた牛すじ。
そして、光り輝くパンツの妖精。
タカーズ初任務は、
思わぬ方向へ動き出そうとしていました。
✨後編へつづく✨
📝 まきマネの覚書
2話前編1,547字
現在の物語:1,960字
目標:15,000字以上
残り:13,040字
……結構進んだ!!
〆切まであと⏰ 30日!
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第2話 予告映像
第2話 登場人物

もんやーみ
動物たちと心を通わせる、奇跡の案内人。
人の話を聞くことが得意で、輪の外にいる人や困っている人を放っておけない。
ただし、かなりの方向音痴。
今回は、最後の肉を前に争い始めたワケアイ村の人々を見て、自分ひとりでは決めきれず、タカーズへ助けを求める。
相棒のダチョウ
もんやーみといつも行動をともにする、頼れる相棒。高い目線で遠くまで見渡し、方向音痴のもんやーみを正しい道へ導いている。
少しおとぼけだけれど、いざというときは誰よりも素早い。
SPECIAL THANKS
もんやみさん
#もんやみ さんありがとう!
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