異世界ミートリア【番外編②】 ~MT Landの小さな足跡を追え!
【番外編について】
異世界ミートリアの本編から少し離れた、番外編ストーリーです。
舞台は、ミートリア王国ではなくキラキラ輝く南の島。
たかっち社長、みーちゃんP、ヒロパンダ、まきマネの4人は、黄金のパンツを探す「パンツ海賊団」として冒険しています。
島の案内人、ぱぱおさんから「自由に島を歩いていい」と許可をもらったパンツ海賊団!!
黄金のパンツは、見つかるの!?

番外編
パンツ海賊団と黄金のパンツ②
MT Landの小さな足跡を追え!
ここはMT Land。
前回のお話の続きです。
道のそばには、大きなヤシの木。
木の葉の間から、やわらかな光が差し込んでいます。
少し進むと、土の上に、
ぽつぽつと足跡が残っていました。

みーちゃんPが、双眼鏡を下ろします。
「……見つけた。これは、何かのヒントかもしれない」
たかっち社長は、足跡をじっと見つめました。
「黄金のパンツへ続く道……」
まきマネは、すかさず言います。
「足跡からパンツにたどり着いたら、早すぎない?」

ヒロパンダは、鼻をぴくりと動かしました。
「甘い匂いがする……お肉ではないな」
ヒロパンダは、少しだけ真剣な顔になりました。
「だが、うまそうな気配がする」
「ヒロさん、肉じゃなくても反応するのね」
少し進むと、
道のそばに小さな男の子がしゃがみこんでいました。
地面をじっと見つめて、何かを探しています。

「あった!」
男の子は、
ぱっと顔を上げてうれしそうに言いました。
たかっち社長は、足を止めます。
「……少年、何が、あったのですか?」

男の子は、誇らしげに手を広げました。
「種! これ、たぶんこの花の種だよ」
そう言って、すぐ近くのきれいな花を指さします。
ヒロパンダが、興味深そうに覗き込みました。
「ぼうや……。それは、食べられる種か?」

男の子は、首をかしげながらも、
ポシェットから小さな図鑑を取り出しました。
「あとで図鑑で調べるね。
僕、種をコレクションしてるんだ」
みーちゃんPが、そっと双眼鏡を握りしめます。
「……見つける目を持ってる子だ」

まきマネは、男の子を見つめ微笑みました。
「小さなものを大事にできるって、すごいことね」
男の子は、種を大事そうに袋にしまうと、
すっと立ち上がりました。
「じゃあね!あっちにまだ種がありそうだから」
パンツ海賊団は、男の子をまっすぐに見送ります。
「気をつけてね」
男の子は、元気に手を振りながら、
道の先へ駆けていきました。

まきマネは、
その背中を見ながらつぶやきます。
「探してるものは違うけど…
…なんか、近いものを感じるわ」
ヒロパンダと、たかっち社長は、
うんうんとうなずきました。
「探究心に、肉も種もない」
たかっち社長は、静かに言いました。
「パンツをコレクションしてるか聞くのを忘れました…」
「いや、してないでしょ!」
まきマネのツッコミに、
パンツ海賊団は、また歩き出しました。
足跡をたどっていくと、
少しひらけた広場のような場所に出ました。
そこでは、まっくろの犬が、
土の上でごろんごろん転がって遊んでいます。

「ワン!」
その犬の名前は、お嬢。
名前はお嬢なのに、全力でごろんごろんしています。
そばには、
飼い主のナツコさんが立っていました。
「お嬢ー、また泥んこまみれになってるよ」
「お嬢なのに、だいぶ自由!」
まきマネは、驚きながら言いました。
パンツ海賊団の4人は、
ナツコさんの側まで進みます。
みーちゃんPが声をかけました。
「とても楽しそうですね」
ナツコさんは、
泥んこになったお嬢を見て、嬉しそうに笑います。
「この子、上品な顔をしているのに、
転がって遊ぶのが大好きなんです」
お嬢は、ナツコさんを見て、
しっぽをぶんぶん振りました。
「ワン!」
ナツコさんは、お嬢の頭をそっと撫でます。

「でもね、お嬢はただ自由なだけじゃないんです。
私が不安なとき、いつの間にかそばに来てくれるんですよ」
まきマネは、そっとお嬢を見ました。
「ちゃんと寄り添ってくれるのね」
お嬢は、何も言わずに、
もう一度しっぽを振りました。
ナツコさんは、少しだけ目を細めました。
「お嬢にも、苦手なことはあります。
でも、できないからだめなんじゃなくて、
どうしたら一緒に楽しく過ごせるかなって考えてきました」
ぱぱおさんの言葉を思い出して、
みーちゃんPが小さくうなずきます。
「……ここにも、できる形を探してきた人がいる」

まきマネは、ノートを開きそうになりました。
「番外編なのに、ちゃんとつながってくるのね」
たかっち社長は、一歩前に出ます。

「すみません。
黄金のパンツを探しているのですが、
ご存じありませんか」
ナツコさんは、少し考えました。
「黄金のパンツはわかりませんが…
…黄金の干し芋なら、ここにありますよ」
ヒロパンダの目が、きらりと光ります。
「干し芋……!」

まきマネは、驚きました。
「え!!!
ヒロさんって、肉じゃなくても反応するのね」
ナツコさんは、
かばんから、黄金色に輝く干し芋を取り出しました。
「これは、お嬢の大好物なんです」
お嬢は、鼻をピクッと動かしました。
「ワン!」
たかっち社長は、干し芋をじっと見つめます。
「…黄金色です」
まきマネも、うなずきます。
「そうね。黄金色ね」
たかっち社長は、静かに首を振りました。
「ですが、パンツではありません」
「そこはずっと冷静なのね」
ナツコさんは、
黄金色の干し芋をひとつ、お嬢に差し出しました。

「はい、お嬢。少しだけね」
お嬢は、うれしそうにしっぽを振ります。
ぱくり。
お嬢は、干し芋を大事そうに食べると、
満足そうにその場でごろんと転がりました。

まきマネは、思わず笑います。
「お嬢、とっても幸せそう!」
すると、お嬢はむくりと起き上がり、
パンツ海賊団の方へ、とことこ歩いてきました。
まず、みーちゃんPの双眼鏡をくんくん。

「……これは、食べものじゃないよ」
みーちゃんPがそっと笑うと、
お嬢はしっぽを振りました。
次に、ヒロパンダの前でぴたりと止まります。
ヒロパンダは、真剣な顔でうなずきました。
「わかるぞ。お嬢。
干し芋もまた、噛むほどに味が出る」

ナツコさんが、笑いながらいいました。
「お嬢は、お肉も大好物ですよ」
「なぬ、ならば肉賢者の弟子にしてやろう」
お嬢は、ヒロパンダの足元をくるりと嬉しそうに回りました。
今度はたかっち社長の肩の上にいるパンツの妖精を見上げました。
「ワン!」
パンツの妖精が、びくっとしてから、くるりと回ります。
たかっち社長は、静かに言いました。

「お嬢さん。
あなたも、黄金のパンツの気配を感じましたか」
お嬢は、元気よく、しっぽを振りました。
「ワン!」
まきマネは、少し目を細めます。
「うん……なぜかパンツの気配に共感してくれてる気がする」
ナツコさんが、笑いながら言いました。
「お嬢は、冒険に行くのも大好きなんです」
お嬢は、もう一度しっぽを振ると、
ふと、丘の上の方を見上げました。
ナツコさんが、その視線を追います。
「お嬢、花園の方が気になるの?」
みーちゃんPが、双眼鏡をそちらへ向けました。
「……丘の上に、何か見える」

ヒロパンダが鼻をヒクヒクさせます。
「花の匂いがするな……」
まきマネは、うんうんとうなずきました。
「花園だからね。
黄金のパンツ、お花畑に咲いてたら可愛いんだけど」
ヒロパンダが、すかさず言います。
「いや、それはさすがに無理がある」
「わかってる!」
ナツコさんは、
パンツ海賊団のやりとりを見ながら、笑っていました。
それから、丘の方を指さします。
「あの上、まなてぃランドの花園なんです。
よかったら、行ってみてください」
パンツ海賊団は、
ナツコさんとお嬢にお礼を言いました。
お嬢は、しっぽをぶんぶん振っています。
ナツコさんは、笑顔で手を振りました。
「気をつけて。冒険へ、行ってらっしゃい」

みーちゃんPは、双眼鏡を握り直します。
「うん。行ってくるね」
パンツ海賊団は、ナツコさんとお嬢に見送られ、
丘の上の花園へ向かうことにしました。
✨番外編③へ続く✨
📋️まきマネの覚書
番外編②:2,948字
現在の物語:31,564字
〆切まであと⏰14日!
SPECIAL THANKS
ナツコさん・はっぴーお嬢

もちちゃんが作った
異世界キャラクターをもとに画像を作りました!💛
もちちゃん、本当にありがとうございます💖

実は、この番外編は
ナツコさんの送ってくれた1枚の画像からできた物語です!
キラキラの世界が、
異世界ミートリアで描けてとっても嬉しいです!

ナツコさん・はっぴーお嬢
ありがとうございました😁👍

種をコレクションする男の子は、
もう誰かわかるよね😁😚✨
キャラクター紹介はもう少しあとでね!
冒険の続きをお楽しみにー💖
これまでの話はこちらから
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