会社から独立した日、“自由”より“不安”の方が大きかった(独立系中小企業診断士の歩み)
こんにちは。
中小企業診断士の内海飛鳥です。
前回は、なぜ中小企業診断士を取ろうと思ったのかについて書きました。
今回は、実際に会社を辞めて独立した直後の話を書いてみようと思います。
独立というと、
「自由」
「好きな仕事」
「時間に縛られない」
みたいなイメージを持たれることも多いですが、正直、会社を辞めた当時の自分は、そんなに綺麗な感情ではありませんでした。
むしろ、“自由”より“不安”の方がずっと大きかった気がしています。
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最終出社日は、感謝と寂しさしかなかった
会社を辞める時、周囲からは本当に温かい言葉をたくさんもらいました。
「寂しいけど、もう決めたことだもんね」
「卒業してからも飲みに行こう」
「頑張ってね」
「寂しくなったら戻ってきて」
そんな言葉が多かったです。
今思い返しても、ありがたい環境だったと思います。
最終出社日は、寂しい気持ちでいっぱいでした。
これまで一緒に働いてきた人たちとの思い出を振り返って、感謝しかなかった。
そして、自分で辞めると決めたはずなのに、最後の最後まで、
「残って、自分のやりたいことを実現する方法って、本当になかったんかな」
と考えていました(笑)。
会社が嫌で飛び出したわけではなかった。
むしろ、一緒に働きたいと思える人たちはたくさんいました。
だからこそ、最後まで迷いはあったんだと思います。
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最初の仕事は、“ほぼゼクシィ時代の延長”だった
独立後、最初にいただいた仕事は、ブライダル業界の集客コンサルでした。
内容としては、正直、リクルート時代にゼクシィ営業としてやっていたことの延長線上でした。
しかも、その仕事は、自分で新規営業して取ったわけではありません。
過去に一緒に仕事をした人からの紹介です。
ただ、自分の中で一つ決めていたことがありました。
それは、
「リクルート時代に自分が直接担当していた会社は、数年間は支援しない」
ということです。
古巣に迷惑をかけたくなかったですし、後輩たちとも変な関係になりたくなかった。
だから、最初の仕事も、直接知っていた会社ではなく、“縁が繋がって”生まれた案件でした。
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一番怖かったのは、“来年の売上”だった
独立直後、一番不安だったのは、やっぱり売上です。
もちろん、最初の案件がすぐ決まったこと自体は、本当にありがたかった。
ただ、その一方で、強く思っていたこともありました。
「この先に未来はあるのか?」
ということです。
ブライダル業界は、当時から成熟産業に入っている感覚がありました。
自分がやっていることも、ゼクシィ営業時代の延長線上。
しかも、自分のスキルは、この先、現役の営業担当と比べれば、どうしても古くなっていく。
だから、目の前の売上が立っていても、
「契約書ベースで、来年の売上が確定していない」
という状態が、とにかく怖かった。
そして、その不安を感じている自分に対して、少し笑ってしまった記憶があります。
サラリーマンという安定した立場を、自分で手放したはずなのに。
いざ外に出た瞬間、その“安定性”のありがたさを、ものすごく実感している。
人間って勝手だな、と思いました(笑)。
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独立して、一番嬉しかったこと
一方で、独立して「これは本当に良かった」と感じたこともあります。
それは、
“手待ち時間”がなくなったこと
です。
会社員、特に役職が上がっていくと、自分の仕事だけではなく、
• 後輩の成長
• 他部署との調整
• 取引先との兼ね合い
など、自分以外の事情で動けない時間が増えていきます。
もちろん、それも大事な仕事です。
ただ、自分は昔から、
「待つくらいなら、早く帰って別のことをしたい」
タイプでした。
だから、独立して、
「自分の時間を、自分でコントロールできる」
感覚は、かなり大きかったです。
人生を取り戻した感覚に近かったかもしれません。
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平日の昼間に街を歩いて、少し驚いた
独立後、時間の使い方も変わりました。
平日の昼間に、ふらっと街へ出ることも増えた。
その時、少し驚いたんです。
「あれ、世の中って、昼間から普通に動いてるんだな」
って(笑)。
今まで、自分は本当に真面目に働きすぎていたのかもしれない、と思いました。
サラリーマン時代には見えていなかった景色が、そこにはありました。
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仕事がない時に、最初にやったこと
独立直後、空いた時間で何をしていたかというと、まず、人に会いに行っていました。
先輩、後輩、同期、年齢関係なく、
「この人と、もう一度一緒に仕事したい」
と思う人に連絡して、飲みに行く。
もちろん、仕事に繋がれば嬉しい気持ちもありました。
でも、それ以上に、
「せっかく自由になったんだから、また面白いことを一緒にやろうよ」
という感覚の方が強かった気がします。
あと、不安だったので、勉強もかなりしていました。
FP、社会保険労務士、事業承継士。
「前に進んでいる感覚」が欲しかったんだと思います。
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一人酒を飲みながら、“自由”を実感した
独立して最初に、
「あ、自分は独立して良かったのかもしれない」
と思った瞬間があります。
仕事が全部終わった平日の昼間、一人で飲みに行った時です。
昼から一人酒です(笑)。
でも、その瞬間、
「自分のアンテナに引っかかったものに、すぐ動ける」
という感覚が、すごく心地良かった。
誰かの承認を待たなくていい。
自分で決めて、自分で動ける。
それは、自分にとってかなり大きな価値でした。
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それでも、会社員に戻りたくなる瞬間はあった
もちろん、独立してからも、
「会社員に戻った方がいいのかな」
と思う瞬間はありました。
特に、同期や友人と飲んだ時。
大企業で、大きな予算を動かし、グローバルな案件に関わっている話を聞くと、
「一人では、このスケール感は出せないな」
と思うことは、正直ありました。
でも、それでも、自分は今の働き方を選び続けています。
結局、自分は、
「自分が正しいと思える形で、人と長く関わる」
ことを大事にしたかったんだと思います。
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もし、独立直後の自分に声をかけるなら、
「そのまま、自分が正しいと思うことを信じて進め」
と言うと思います。
コロナみたいに、誰も答えを持っていない出来事も起きる。
でも、結局、なるようにしかならない。
だからこそ、
• 自分に嘘をつかないこと
• 機会をくれた人に感謝すること
• 調子に乗らないこと
それだけは忘れるな、と伝えたいです。
結局、自分一人でできることなんて、そんなに多くないので。
