見出し画像

【自由詩】生きる証の詩

風が通り過ぎたあとに
揺れる草の影が残るように
誰かのまなざしに ふと
自分の輪郭を見つけることがある

名を呼ばれなくても
手を振られなくても
この道を歩いたことが
誰かの記憶に そっと灯るなら
それが 生きる証

忘れられてもいい
忘れようとしたときに
胸の奥で静かに疼くもの
それが わたしの証

声にならない願いを
誰かが拾ってくれたとき
その人の歩みに少しでも
あたたかさを添えられたなら
それが 生きる証

あとがき:
この詩は「生きる証とは何か」という問いに、そっと耳を澄ませながら生まれました。誰かに認められることでも、名を残すことでもなく、ふとした瞬間に誰かの心に灯るぬくもり…それこそが、生きる証なのかもしれません。忘れられても、見過ごされても、それでもなお、誰かの歩みにそっと寄り添うような存在でありたい。そんな願いがあります。この詩を読んでくださったあなたの中に、小さな共鳴が生まれていたなら、それもまた、わたしの生きる証のひとつです。

——風の記録者 明日見健作より

今日が皆様にとって
佳き一日でありますように。