見出し画像

備蓄米 ~人生は運とタイミング~

昨日の党首討論で、玉木さんの「お米はいつまでにいくらに下げるか」という質問に対して、石破さんは「5Kg、3,000円台」と答えていた。
「下がらなかったら責任を取るか」という追及に、取らなければならないと言いつつも即座に言葉をつないで、「下がらなかった原因について国民に説明をしなければならない」と、辞任についてははぐらかした。
石破さんは、こういう「はぐらかし」がとても上手い。

3,000円台といっても、3,000円と3,999円とは全然違う。
たとえ3,000円でも、ちょっとハードルが低いなと思った。
まあさすがに2,000円台とは言えなかったのだろうけれども、去年の春くらいまではそれで買えたことを思うと、生半可な賃上げなどでは解決しないという気がする。
そもそも、賃上げの恩恵に与れる人は多くない。


美容院に行った。
帰りにスーパーを覗くと、「ブレンド米」が売られていた。
山積みだが、一人1袋のみと制限がついている。
これが話に聞いた「備蓄米」か。
3,780円。

あっ。
昨日石破さんが明示したハードルが、いきなりクリアされてしまった。。
これは、先日放出された玄米の精米がこのタイミングで終わったということなのだろうか。
これから、ほかのスーパーにもこれくらいの価格で並ぶのだろうか。

値段が下がったといっても、まだまだ高いし、ブレンドしていないお米は4,000円以下では売っていない。
しかし、昨日の質疑ではお米の銘柄の指定はなかったから、これが週平均価格に反映されれば、クリアということになるのだろう。

前農水大臣の江藤さんは、失言となった原因の根底に「玄米でもいいから流通を」という意図があったと言い訳していた。
意図はどうあれ、ああいう物言いが他者に与える印象について想像が至らない点で、政治家以前に人として未熟という気がした。
しかし、今日になって、業者の精米が終わって店頭に並び始めたというのは、なんたる皮肉だろうか。
数日違えば、江藤さんはあの発言をしなかったかもしれない。
まあ、今回の言葉に関わらず、政治家として適切かという問題でいうなら「この件があったから不適性がわかった」と結果オーライにできるのかもしれないが。

そして、今日のうちに是非とも書いておきたいのは。。
これは、進次郎新農水大臣の手柄でもなんでもない、ということだ。
ただのタイミングの問題に過ぎない。
でも、「大臣が替わって米の値段が下がった」という事実だけを見たら、そうであることは否定できない。
人生って運とタイミングよなぁ。

このスーパーはチェーン店だが、支店固有のサービスとして「シニアパス」というのがあるのを、数日前に知った。
それまで、年齢が近づいても自分が「シニア」というのにピンと来なかったので、調べることもしなかった。
シニアパスだと、買った常温商品を月に2回100円で自宅に届けてくれる。

私の使っているネットスーパーでは、ブレンド米の扱いはない。
だから値段は下がっていない。
でも、ここで買って100円の配達料で送ってもらえれば、ものは違えどとりあえず4,000円以下で米が手に入る。

今年の新米はもうあらかた売り先が決まっているという話も聞く。
いくら備蓄米が入札でなくなり、組織団体への忖度がなくなり、かつ新米がそうそう値下がりするとは思えない。

このタイミングで買うべきか。
それとも、もう少し下がると踏んで待つべきか。
ほかのスーパーも下がってきたタイミングで、どっとみんな買いに走り、今度は品薄になるのではないか。
備蓄米は無制限に出すと進次郎さんは言っていたけれど、そうすると予期せぬ自然災害で凶作になるなど、本当に必要になった状況で足らなくなったりしないのか。

賭けのようなつもりで買った。
去年の夏秋は、お米の在庫がどんどん少なくなっていく不安を感じた。
おかずはなくても米さえあればなんとかなると思って生きてきた世代だ。
このあと、もっと値下がりしていったら「損した」と思うかもしれない。
でも、欲しいときに買えないストレスで心が疲れるのはもう嫌だ。

食べ物に関しての不安は、ほかのストレスより人の心をコントロールしやすくすると思う。
騙されたり、釣られたり、洗脳されやすくなる、ような気がする。

何かに不安を感じたら、とにかくお腹にものを入れて一息ついて考える。
そうすると落ち着きやすい。
進次郎さんが、今後、総裁選で「コメ担当大臣」としての業績をアピールするとしても、あのときはただのタイミングだったよなぁと気づける。