『美味しかったよ』が嬉しくて、少しだけさみしかった日
ナスは、私がずっと避けてきた食べ物だった。
正直、あまり得意じゃなくて、これまでお弁当に入れようと思ったこともなかった。
だから、ナスのおかずはほとんど作ったことがない。
夫はナスが好きだから、実家に行ったときは、母が代わりに作ってくれていたくらいだった。
そんな私が、ナスを買うことになったのは、ほんのちょっとしたきっかけだった。
夫と一緒にスーパーへ行ったときのこと。
野菜コーナーで「4つまとめ買いでお得」と書かれたポップが目に入った。その対象商品の中に、ナスも入っていた。
「…ちょっと挑戦してみようかな」
そんな軽い気持ちで、ナスを手に取って、他の対象商品と一緒にカゴに入れ、レジへ向かった。
でも、会計をしても割引がされていなかった。
「あれ?」と思って、夫に「店員さんに言ってみる?」と聞いてみた。
少し迷ったけれど、夫は「今回はこのまま買おう」と言った。
その一言で、なんとなくそのままお会計を済ませた。
でも、売り場の横を通ったとき、やっぱり少し気になってしまって、もう一度ポップを見に行った。
よく見ると、対象は“ナス3本入り”だった。
そこで初めて、自分が手に取っていたナスを確認する。
5本入り。
3本でよかったのに、なぜか5本。
少しだけ笑ってしまうような、でもちょっと困るような気持ちで、そのまま5本のナスを持って帰ることになった。
そのナスを使って、
お弁当のおかずを作ってみることにした。
▽その日のお弁当はこちらです
正直、ナスのおかずを作るとき、あまり自信はなかった。
これまで避けてきた食材だったし、ちゃんと美味しくできるのかもわからないまま、とりあえずお弁当に入れてみた、という感じだった。
なんなら、味見もしないまま、そのままお弁当に詰めた。
特別な一品というより、「使いきらなきゃ」という気持ちのほうが近かったと思う。
だから、あまり期待はしていなかった。
いつも通り、お弁当を渡して、いつも通り一日が終わる。
そんなふうに思っていた。
でも、その日。
夫から
「ナス美味しかったよ👍」
とメッセージが届いた。
たった一言だったけれど、その言葉が、思っていたよりも、ずっと深く残った。
毎日、空っぽのお弁当箱が返ってくる。
それが「美味しかった」の証拠だと、わかってはいる。
夫から「美味しかったよ」とメッセージが届いたとき、
とても嬉しくて、スマホを持つ手が少し震えた。
何度も画面を見返して、
その言葉をゆっくり噛みしめた。
ずっと待っていた一言。
ここまで続けてきたことが、
やっと報われたような気がした。
でも、それと同時に。
「これで私のnoteは終わりなのかもしれない」と思うと、さみしくなった。
この一言を目標にして、
お弁当を作ってきて、
その気持ちを、
このnoteに書き続けてきたから。
嬉しいのに、
どこか心に
ぽっかり穴が空いたような、
不思議な感覚。
気づけば、このnoteを書く時間そのものが、私にとって大切な日常になっていました。
読んでくださるみなさんとのやり取りや、「スキ」やコメントに励まされる日々も、この4か月で私の大切な時間になっていたのです。
このnoteを読んでくださっているみなさんの存在が、 私にとって大きかったなと思っています。
続けてこられたのは、 読んでくださるみなさんがいたから。
だからこそ、 あの「美味しかったよ」という一言にも、 つながっているような気がしています。
それから、実はその前日の夜、 とある記事を読んで、 「ちょっとお願いしてみようかな」と
思った出来事がありました。
ほんの小さな気持ちだったけれど、 それが叶ったような気もしていて。
偶然かもしれないけれど、 少しだけ、そんなふうに思いたくなる夜でした。
ここからどうするのかは、
まだ、少し迷っています。
でも、
この気持ちを、もう少しだけ大事にしていたいという思いもあります。
まさかこんなに早く、ここまで考えることになるとは思っていませんでした。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
これまでスキやコメントで応援してくださったこと、ひとつひとつが、とても励みになりました😊
みなさまにも、あたたかい時間が届きますように🍀
※「空っぽになるお弁当の記録と完食とひとことのあいだ」のマガジンでは、「美味しかったよ👍」につながるまでのお弁当の記録をまとめています。
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