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🍷ブルックリンワイナリーとマッケンチーズ |Brooklyn

「何回目のNYだろう」
訪れるたびに、行きたい場所もやりたいことも少しずつ変わっていく。

前はあんなにタイムズスクエアが好きだったのに、と自分でも少し可笑しくなる。

タイムズスクエアから南へ歩き、ワシントンスクエアガーデンを抜ける。

Washington Square Garden

マンハッタンの喧騒を背にして、私はブルックリンブリッジを歩き出した。高く張られたワイヤー、その向こうに広がる空は思っていたよりもずっと青くて、そして高い。こんなに空って遠かったっけ、とふと思う。

足元を見る。当たり前だけどヒールじゃなくて正解。都会の景色にはヒールが似合うはずなのに、現実はそんなに優しくない。そういえば日本でもヒールの人はずいぶん減った気がするのに、ストッキングは変わらないのが不思議だ。素足にヒール、外国人の友人はだいたいそうだったな、なんてことを思い出す。

Brooklyn bridge 

橋を渡るにつれて、空気が変わる。整いすぎたマンハッタンから、少しラフで、でもどこか温かいブルックリンへ。

目的地はBrooklyn Winery
いわゆるアーバンワイナリー。
「ワインって、こういう場所でも生まれるんだ」
そう思うだけで、少し気分が上がる。

扉を開けると、木の香りとやわらかな光。

RieslingとUnoaked Chardonnay

お決まりのリースリングを試し、もう一杯シャルドネを頼んだ。オーク樽じゃなくてステンレスで仕上げたというシャルドネは、軽やかで、今の気分にちょうどいい。

料理はMac & Cheese。
これぞアメリカというマカロニチーズ。
正直、昔はあまり好きじゃなかった。スーパーの箱のマッケンチーズ、うまく作れた試しがない。
なんでこれが人気なんだろうとさえ思っていた。でも、ここで食べるそれは違った。ワインと一緒に口に運ぶと、不思議としっくりくる。濃厚なのに重すぎない。ちゃんと美味しい、と素直に思えた。
こういう変化は嫌いじゃない。時間が経つということは、自分の「好き」が更新されていくことなのかもしれない。

帰り道をスマホで調べる。Bedford Ave駅からL線に乗って、Union Squareで乗り換えて、Times Squareへ。
「ちゃんと帰れる、大丈夫」
そんな当たり前のことに、少し安心する。

ネオンが近づいてくる。かつて日本企業の看板が目立っていた景色は、もうどこにもない。
時間はこんなふうに、静かに塗り替えられていくのだと、少しだけ寂しくなる。

それでもまた、私はこの街に来るんだろう。次はどんな私で来るのか、まだわからないまま、光の中へと戻っていった。

https://www.bkwinery.com/


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