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夏至の日の掌(てのひら)

今日は夏至だ。
午前中の激しい雨はいつしか止み、いまにも降り出しそうな空が、なんとか持ちこたえている。
一年の折り返し地点に立ち、今年も半分が過ぎ去ろうとしているのだな、とふと思う。

明日はこれがある。
明後日はこれを片付けなくては。
そんな景色の繰り返しで、一週間が終わり、

今週の木曜日はここへ行き、
来週の火曜日はあの用事を済ませる。
その繰り返しで、一ヶ月が終わる。

そして、
四月にはこの行事があり、
六月にはこれをせねばならない。
その繰り返しをなぞるうちに、一年という大きな円が閉じていく。

こうやって、
日を重ね、
月を重ね、
年を重ねてきたし、
これからもきっとそうだろう。

けれど、
これからもいつまでこの営みが続くのか、
いつまでこうして平穏に日々を重ねていけるのかは、誰にも分からない。

ふと、自分の手のひらを開き、そこに刻まれた生命線をじっと眺めてみる。
その線の長さに一喜一憂してみたところで、それはほんの、その場しのぎの慰めでしかないことも分かっている。

いつも思う。
「今」というこの瞬間を、もっと大切に、愛おしみたいと。
けれど、それがなかなか難しい。
目の前の些事に追われ、心はいつの間にか明日や昨日のほうへと彷徨ってしまう。
そうして、今このときも。
時間は音も立てずに、また静かに過ぎ去っていく。

そして明日からは
今度は冬至へと向かって
一日一日が短くなっていく。

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