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公募を諦める。今は。

審査員だって人間なんだ。

この数日、ずっとわたしの中で響いていた言葉です。なにをいまさらと思うくらい、当たり前の事実なんだけど、これまで意識してなかったと気付かされて、そして、現実に生きる方々を人間扱いしてなかった自分に衝撃を受けました。

きづきを与えてくださったnoteはこちらです

(2025.10.26追記)
該当するnoteは削除されていますが、この記事をご紹介いただきました。

わたしは少ない回数でも公募に応募して、落とされてきた人間です。なんでだろ、とは思いませんでした。単純に、実力が足りないからだ、と理解していたのです。

ただ、その実力が足りない、とは具体的にどういうことか、わかっていなかった。

公募の中間選考にすら通過しないとはどういうことかと申しますと、実力という曖昧なものではなくて、単純に考えが足りてないということです。

規定字数の文章を綴ることはできた。物語としての体裁を整えることができた。でもタイトルにも、書き出しにも、展開にも結末にも、工夫が足りないということ。

そんな事実に気づかず、たくさんの、本当に想像を絶するほどたくさんの物語を読んでこられたプロのかたに、足りてない物語を提出してしまったのですよ。

人間失格です。

少なくとも、物を書く人間としては失格です。相手はプロなんですよ。毎日、売れる本を出版するために、編集力を全力で鍛えてこられたかたに、わたしは甘ったれた物語を読ませ続けてしまったのです。公募に応募した回数だけ読ませた。

だから、9月30日締め切りの公募への応募を諦めます。

これは敵前逃走です。

まだ28日も猶予がある。提出するために、ネタを考えていた。書こうと思っていた。8万字の物語を書き始めていた。でも。

考えが足りない、工夫もまだ足りない。ただ、規定字数を書き上げただけの物語を再び、毎日の業務に疲れているだろう編集部の皆さんに読ませてしまうのか。

書いちゃいけない。

書いてきた物語を読み返しました。読めました。でもスルッと通り過ぎる物語だと感じました。疲れているときに読みたい物語だろうか。書き出しはどうだろうか。

 いま、確かに聞いた。
 俺たちを人買いに売ろうという親父の言葉を。
 隣にいる片割れの顔を見れば、同じことを考えているとわかった。
 よし、家を出よう。

この続きも読み返しました。スルッと読めました。でもそれだけでした。サラッと書いたとわかる文章だと思いました。考えたつもり、書いたつもりでした。でも時間をおいて読み返したら、夢中になれるだろうという確信が薄い。

サラッと通り過ぎて、「不可」の箱に入る物語です。

わたしは、面白い物語を書きたい。読んでくださった方が夢中になれる物語。書籍を手放せず、「ごはんの時くらい、本から手を離しなさい」と怒られるような、それほど夢中になれる物語を。

公募はタスクじゃない。

だから9月30日締め切りの小説賞の公募への応募は諦めます。

でも諦めない。

いまのわたしにはいろいろ足りない。でも未来のわたしも足りないままでいるとは思いたくない。考え始めたから。始めたんだから終わらせない。信じたがってる。

絶対に、あなたの魂を奪う物語を書いてやるんだ。










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