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なぜあのブランドは「その色」なのか?エモーショナルデザインと色彩心理の解剖学

はじめに

「このサービス、なんか落ち着く」
「この色合いはすごく私の好みだな」

Webサイトやアプリを見ているとき、私たちは「なんとなく好き」「なんとなく使いやすい」と感じますよね。

でも、その「なんとなく」の裏には、緻密に計算された「エモーショナルデザイン」が隠れています。

今回は、Webデザインでもっとも人の心を動かす要素のひとつ、「色」の心理学について解剖していきます。

色は「無意識のトリガー」。それぞれが持つイメージとは?

色は単なる装飾ではありません。光の波長として目から入り、私たちの脳に直接アクセスして感情や記憶を呼び起こす「無意識のトリガー」です。

たとえば、赤を見れば「情熱・危険・食欲」を、黄色を見れば「活発・注意」を直感的に感じ取ります。これは後天的な学習だけでなく、人間が自然界で生き抜くために培ってきた本能的な反応でもあります。

デザインにおいて色を決めるということは、「ユーザーにどう感じてほしいか」という感情のシナリオを描くこととイコールなのです。

私が代表を務めるオーロラ・ラボのロゴは、濃い青みピンクと紫のグラデーションでできています。

これは洗練のイメージを持つピンクと豊かなインスピレーションのイメージを持つ紫を合わせることで、「変容していく未来志向」を表現しています。

なぜ企業のロゴは「青」や「緑」ばかりなのか?

世の中の企業ロゴを見渡すと、圧倒的に青系や緑系が多いことに気づきませんか? これには明確な理由があります。

色彩心理学において、青は「誠実さ、知性、信頼」、緑は「安心、安全、調和」を強く連想させるからです。

とくにIT系企業や金融機関、インフラ系のサービスでは、ユーザーから「ここは信用してお金を(あるいはデータを)預けても大丈夫だ」と思ってもらうことが最優先。

だからこそ、生理的に心拍数を落ち着かせ、冷静な判断を促す寒色系の青が選ばれる定石があるわけです。

ブランディングの核は「色」に宿る

つまり、色はブランディングそのものです。 「流行っているから」「おしゃれだから」という理由だけで色を選ぶと、ブランドが本当に伝えたいメッセージと、ユーザーが受け取る印象にズレが生じます。

「自社が一番大切にしている価値観は何か?」「ユーザーにどんな体験を提供したいのか?」。それを突き詰めた結果が、ブランドカラーとして表れます。

色は、企業が社会に向けて発信する「無言の約束」なんですよね。

え、そんな理由?意外な色使いで成功したロゴ

ここで少し面白い事例を紹介します。理論通りではない、意外な理由でロゴの色が決まったパターンです。

  • Facebookの「青」
    IT企業に多い青色ですが、実は創設者のマーク・ザッカーバーグが「赤緑色盲」で、彼にとって一番はっきりと認識できる色が「青」だったから、という極めて個人的かつ実用的な理由が始まりと言われています。

  • スターバックスの「緑」
    今でこそ「カフェ=緑」のイメージが定着していますが、創業当時のロゴはコーヒー豆を連想させる「茶色」でした。

    実は、現在おなじみの緑色になった直接のキッカケは、のちにCEOとなるハワード・シュルツが立ち上げた別のカフェ「イル・ジョルナーレ(ロゴが緑色)」との合併という、企業側の事情だったんです。

    でも面白いのはここから。合併という物理的な理由で採用された「緑」ですが、結果的にそれが「日常から離れて心を落ち着かせるサードプレイス(第3の居場所)」というスタバが提供したいブランド体験と、色彩心理の面で完璧にマッチしました。

    偶然の産物が、結果的に世界最強のブランドカラーへと昇華した好例です。

ロジックも大切ですが、創設者のリアルな背景や、ブランドの成長過程での気づきが、結果的に唯一無二のブランドカラーになるのも、デザインの面白いところですね。

まとめ:色は装飾ではなく、メッセージ

毎年「今年のトレンドカラー」が発表され、SNSでは様々な配色テクニックが流れていきます。でも、流行の色を取り入れることよりも大切なのは、「その色が人間の心理にどう働きかけるのか」という本質を理解すること。

私が開発しているWordPress公式テーマ「Integlight」でも、ただ綺麗なだけでなく、訪れた人が「心地よい」と感じる余白や色彩のバランスを、1ピクセル、1カラーコード単位で見つめ直しています。

「Integlight」は青・緑・オレンジ・ピンク・カーキ・ネイビー・パープル・モノトーン8色のサブカラーで展開しています。

さらに、それぞれのサブカラーに調和するアクセントカラーを使って、テーマを美しく仕上げています。ですから、カスタマイザで選択するだけでOK。

色を味方につければ、言葉以上に深く、早く、人の心にメッセージを届けることができます。

「Integlight」がそのお役に立てるかもしれません。


「Integlight」を公式ディレクトリからインストールするかたはこちら↓
https://aurora-labo.tech/
「Integlight」を拡張する「Aurora Design Blocks」を購入されるかたはこちら↓
https://aurora-labo.tech/aurora-design-blocks/
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