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Loathe 『I Let It In and It Took Everything』(2020)

2014年にイギリス・リヴァプールで結成されたポストハードコアバンド。

Kadeem France(Vo)、Erik Bickerstaffe(Vo/Gt) を中心に2014年結成。
メタルコアを基盤にしつつ、シューゲイザー、インダストリアル、アンビエント、オルタナティヴロックを融合させたサウンドでメジャーシーンでも人気になりつつある。

2015年にEP『Prepare Consume Proceed』を発表。
ダウンチューニングの重低音と、激情的なシャウトとクリーンの劇的な対比が注目され、UKアンダーグラウンドで話題になる。

2017年に名門SharpTone Recordsから1stアルバム『The Cold Sun』をリリース。
デスコア寄りの攻撃性と、実験的なアンビエント要素を融合し、野心的でコンセプチュアルでダークな世界観に賛否あったが、しかしシーンでは確実に知名度を高め、Architects や Northlane と並べられることも多くなっていく。

そして彼らの名前が本格的にブレイクしたのは、2020年リリースの本作、『I Let It In and It Took Everything』。
シューゲイザーや90年代オルタナの影響(特にDeftones 的な浮遊感)を大胆に取り入れる一方で、激烈な曲と静謐な曲を同一アルバム内で共存させ、ジャンルを超越。

I Let It In And It Took Everything

メタルシーンのメディアや批評家から高評価を獲得し、一気に「ポストメタルコア」の代表格にのし上がる。

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* Kadeem France – Vo
* Erik Bickerstaffe – Gt
* Connor Sweeney – Gt
* Feisal El-Khazragi – Ba
* Sean Radcliffe – Dr


■Theme
アンビエント導入。
リバース処理されたギターとノイズのレイヤーで緊張を作る。


■Aggressive Evolution
ノイズ混じりの超低音リフが支配。
Meshuggah的グルーヴがありつつ、インダストリアルやサビでは浮遊感あるアンビエント要素を感じさせるオルタナ風展開。
オープニングから無機質と激情が入り混じる複雑摩訶な様相を呈しています。


■Broken Vision Rhythm
ゴリゴリのポリリズムが炸裂。
ギターは極端にタイトでドライだし、ミックスは低域が飽和しない絶妙なコンプ管理。
Meshuggahほど数学的でないが、より圧力や暴力性を感じる。



■Two-Way Mirror
Deftones系オルタナ空間。
クリーンギターはコーラス+深いリバーブでチルい音像を先導する。
ボーカルはダブルトラックで甘く処理され、ドラムは軽めで空間優先な感じ。
Nothing的なシューゲイザー質感も濃い。



■451 Days
アンビエントなインタールード。


■New Faces in the Dark
シングルカット曲。
何本もトラックを重ねたノイジーな壁ギターや、シャウトとクリーンボーカルの交錯が重力を生み出し、聞き応えあるサウンドを創り出している。
急に一瞬ポップになる所とかもたまらん。


■Red Room
ダークウェーブ風なギャーギャーノイズエレクトロ。
質感重視なギターが内省的に迫ってくる。


■Screaming
音割れ寸前のシューゲイザー全面展開。
ディレイのフィードバックが音像を埋め尽くしています。
やっぱりNothingとの親和性高いな。



■Is It Really You?
クリーントーン中心。
サイドチェイン的な揺れをベースに、ボーカルは繊細なコンプと広いリバーブで夢想的な空間を演出。
Deftonesの「Saturday Night Wrist」系の美学を感じるオルタナ。




■Gored
ギターはほぼパーカッシブ楽器化し、ノイジーなポストハードコアに。
いやむしろインダストリアルやミクスチャの文脈にあるか。
割とテクニカルな事をやっているのに、あえてそれを聴かせず、音圧と激情がゆっくり塗り潰していくような感じ。
ブレイクダウンはダーク過ぎる。



■Heavy Is the Head That Falls with the Weight of a Thousand Thoughts
デスコア色強め、カオティックな音像が終始支配するナンバー。



■A Sad Cartoon
90年代オルタナ直系。
ディストーションは粗めのミニマルなドリーミー空間。


■A Sad Cartoon (Reprise)
アンビエントな余韻。


■ I Let It In and It Took Everything
タイトル曲。
揺れる水面のような静寂と轟音の極端なコントラスト。
ノイズの壁はややMy Bloody Valentineを思わせ、微熱を残しながら消えていく。



総合満足度 82点

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