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国宝展と金印と迦陵頻伽の話【大阪市立美術館】

 先日、大阪市立美術館で開催されている日本の国宝展に行ってきました。一番のお目当ては5月7日までの限定で展覧されていた金印「漢委奴國王」。SNSの事前情報で金印だけで2時間近く並ぶこともあるとみかけたので、順路の最後の金印から見てまわりました。開館後30分で入館できたので金印付近には10人程度しか人はおらずゆっくり鑑賞できました。昼頃には長蛇の列になっていたので回り方として正解だったようです。
 国宝を百数十点まとめて見られる機会はこの先そう無いと思うので満足できました。
 ここまで混んでいる展覧会は経験が無かったのでこれまで意識することはなかったのですが、人だかりができているものは後ろから見るためにオペラグラスなどを準備していると良さそうだと気づきました。特に洛中洛外図のように描写が細かいものは最前列を歩きながらではじっくりと見ていられないので、後列からオペラグラスなどを使えば落ち着いて好きに鑑賞できます。

唯一、撮影OKだった国宝

迦陵頻伽(かりょうびんが)

 突然出されても意味不明な四字熟語だと思います。私も今年2月に漢検準1級を受けるまで一度も見たことのない言葉でした。
 辞書の解説は、仏教で想像上の鳥。頭は女性で体が鳥の姿をして美声で鳴く。転じて美声の芸妓を指す。日本の仏教美術では頭だけでなく上半身が人間の姿で描かれることもある。
 解説だけ読むとまるでファンタジーRPGなどに出てくるモンスターのハーピーみたいです。

Geminiで画像生成。迦陵頻伽を理解できるって凄い。

 国宝ではなく特集展示の皇居三の丸尚蔵館収蔵品のひとつにこの「迦陵頻伽」が装飾としてあしらわれていました。
 読み書きできるようになっても二度と使うことも見ることもない四字熟語だと思っていたので展示品の解説に使われているところを見てちょっと嬉しかったです。
 美声のたとえで使われている作品を読んだことが無かったので、今では仏教関係でしか使われない用語だと思っていました。しかし、美術品工芸品の図案や装飾のモチーフとして、おめでたい象徴として龍や鳳凰をあしらうのと同じく使われるのだと初めて知ることができました。
 意外なところで知識はつながるものですね。

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