三・四日目は高倉健さんを偲び増毛・雄冬から夕張、幾寅へ|北海道縦断ひとり旅
北海道縦断ひとり旅の三日目と四日目は、映画の記憶と鉄道遺産をたどる二日間となりました。稚内から旭川へ特急サロベツ2号で南下し、そこからレンタカーに乗り換えて、日本海側の増毛・雄冬、空知の三笠、そして翌日は夕張から南富良野の旧幾寅駅へ。移動距離は長く、訪ねた場所も多かったのですが、今回の旅のメインテーマ高倉健さん偲ぶ「聖地」めぐりの二日間でした。
特急サロベツで旭川へ
三日目の朝は、稚内駅から旭川駅へ。朝早くの特急サロベツ2号で列車移動です。

宗谷本線の車窓は見どころも多く眺めているうちに、三時間半の乗車時間は思ったよりも短く感じられました。いつも乗っている東京⇔京都の二時間半よりよほど短いと思います。
留萌・増毛・雄冬を辿る
旭川でレンタカーを借り、まず向かったのは留萌方面。途中、道の駅るもいでホタテの串焼きを味わい、2023年に廃止された旧留萌駅にも立ち寄りました。

広い構内に残るホームや駅舎には、かつて主要駅として賑わった面影があり、「兵どもが夢のあと」という言葉が浮かびます。

続いて訪れた増毛は、映画「駅-STATION-」の舞台として知られる港町。旧増毛駅周辺は観光地となっていて、駅舎やホームには映画の場面を思い起こさせるよう整備されています。

向かいの「風待食堂」には映画に関する資料も残されており、高倉健さんが演じた主人公が今にも出てきそうな感じ。港町市場で味わった海の幸も印象深く、深い旅情を感じさせてくれました。

増毛からさらに足を延ばした雄冬は、劇中で主人公の故郷として描かれた場所です。かつては船でしか行けない「陸の孤島」と呼ばれた地域で、現在は道路が通じているとはいえ、断崖絶壁と長いトンネルが連続する道のりには、この土地の厳しさがよく表れていました。映画の背景を知ったうえで実際に訪れると、画面越しに見ていた風景が急に現実味を帯びて迫ってきます。
三笠鉄道村からながぬま温泉に宿泊
その後は空知地方へ向かい、三笠鉄道村にも立ち寄りました。三笠鉄道記念館には、北海道の鉄道史を物語る資料は見ごたえあります。図書室には古い時刻表や雑誌がたくさんあり、何時間でも過ごせそう。

一方で、屋外に保存された車両の中には傷みが目立ちます。きれいな状態で保存するのもお金がかかるとはいえ厳しいところですね。

長距離ドライブの末、夜はながぬま温泉へ。札幌近郊のスーパー銭湯のような施設ですが、湯量豊富な源泉掛け流しの湯がありユニークな宿です。本編ブログに記事を書きましたので下記リンクからご覧ください。
夕張・幸福の黄色いハンカチ想い出ひろばと幾寅駅(幌舞駅)に訪問
四日目はいよいよ夕張へ向かいました。以前行こうとしたときは、冬季休業などで訪問できなかったという経緯があります。

出発が少し早すぎたこともあり、2019年に廃止されたJR夕張線の鹿ノ谷駅跡へ。昨日から留萌、増毛など廃駅跡はついつい気になり寄ってしまいます。

夕張でまず訪れたのは、「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」。炭鉱長屋を活用した施設には、映画に登場する黄色いハンカチや、武田鉄矢さんが乗っていた赤いファミリアなどが展示されていました。

平日の朝イチでしたが数組のお客さんがいて、この作品が今も多くの人の心に残っていることを実感しました。

夕張市石炭博物館では、日本の近代化を支えた炭鉱の歴史を学びました。模擬坑道や石炭の大露頭を見学すると、かつてこの町がエネルギー産業の中心地だったことを実感できます。

夕張市の財政再建団体の展示が痛ましい。「最低の行政サービスと最高の市民負担」とのこと。無理な観光施設への投資が破綻につながったそう。

さらに旧南大夕張駅跡の三菱大夕張鉄道保存車両も訪問しましたが、保存車両の一両が横転していました…雪の関係だそう。昨日の三笠鉄道村にしてもそうなのですが、車両の保存も大変なのですね。

夕張を後にして向かったのは、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地である旧幾寅駅です。

劇中では幌舞駅として登場した駅舎には、映画の資料や当時を伝える展示が残されていました。増毛駅ほどではありませんでしたが常に二組三組のお客さんがいました。映画の舞台として今も人を惹きつける力があるのでしょう。

こちらはロケで使われた車両が「キハ12」とのこと。なんか変だな…
車両真ん中で切断されてしまって痛ましい。
然別峡かんの温泉に宿泊
その後は、この日の宿である然別峡かんの温泉へ。道中は細い道や未舗装路もありましたが、何とか無事に到着しました。
秘湯中の秘湯として名高いこの温泉は評判に劣らぬ秘湯ぶりでした。本編ブログに記事を書きましたので下記リンクからご覧ください。
三日目・四日目まとめ
三日目から四日目にかけての旅は、高倉健さんを偲ぶという趣旨で映画のロケ地を中心に構成しました。そのほか廃駅、炭鉱、保存車両といった場所を通じて、北海道の歴史をたどる二日間になりました。
ずっと行きたいと思っていた「聖地」増毛、雄冬、夕張、幾寅。それぞれの場所で高倉健さんを充分に偲ぶことができたと思います。長い移動の連続でしんどかったですが、今回の旅の最大のテーマでしたからとても満足した二日間でした。
