「サーメット」【しりとりnote #23】
あーりんのしりとりnote 23ターン目!
前回はこちら↓
息子との最近の日常の一コマを記しました。
今回は打って変わって、マニアックな感じでお送りさせていただきます!!
サーメットとは?
1. 本来の意味
サーメットと聞いて、ピンと来る方が一体どれだけいらっしゃるでしょうか??
調べてみたら、こういうものらしいです。
サーメットとは、切削工具に使われる材質のひとつです。セラミック(ceramic)のように硬く、メタル(metal)のように粘り強いという意味で、2つを合わせてサーメット(cermet)と名付けられました。自然界には存在しない人工素材で、工具や機械部品などに広く使われています。
えっとぉー、知りませんでした。
世の中知らないことだらけ。
生きることは学びの連続ですね。
ただ、わたしにとって「サーメット」とは、まったく別の文脈で馴染み深く、そして思い入れのあるものです。
2. 卓球ラバーの「サーメット」
まあ、こんな前置きをせずとも、記事のトップ画像からして卓球の話題だということは明らかなのですが…笑
自分にとって「サーメット」とは、かつて卓球用品メーカーのタマスから販売されていた卓球のラバーの名称(商品名)です。
※ラバー…卓球のラケットの、赤とか黒のゴムの部分。最近はピンクとか水色とか緑とかもある
わたしは小学校5年生から、途中ブランクもありつつ現在に至るまで卓球を続けています。夫との共通の趣味で、自宅には卓球台があります。
中学時代は卓球部。中学卓球の後半に愛用していたラバーがこの「サーメット」でした。
とっても好きだった。
性能面で使いやすかったというのもありますが、それ以上にこのラバーのコンセプトが大好きでした。
破壊力の「ブライス」、安定感の「カタパルト」、その間の「サーメット」
わたしが中学生の頃、「ブライス」と「カタパルト」という種類のラバーが卓球界の注目を集めていて、
破壊力の「ブライス」
安定感の「カタパルト」
というキャッチコピーがつけられていました。
この「ブライス」「カタパルト」の流れを汲んで登場したのが「サーメット」。
キャッチコピーは、「ブライスよりも使いやすく、カタパルトよりも破壊力があるラバー」。
当時中学生だった自分、このどっちつかずの中間みたいな、中立的なバランサーのポジションに、とてもシンパシーを感じたんですよね。
実際にラバーの性能としてもバランスがよく、使い勝手の良いラバーだと感じていました。
「サーメット」に出会ってからは、中学の部活を引退するまで愛用していました。ちなみにバック面に貼っていました。
あんなに好きだったのに。涙
その後、高校では卓球をしておらず、大学でまた体育会卓球部に入部しました。
ラバーには寿命があり、頻度は人それぞれですが、適宜新しいものに貼り替える必要があります。
大学で卓球を再開するにあたり、往年の相棒である「サーメット」をまた新調して使っていたのですが…
ほどなくして、廃盤になってしまいました。
とっても悲しかった。
サーメット、廃盤になっちゃったんですねって話を人にしたら、「中途半端な感じが人気なかったんじゃない?」って言われました。
わたしはその中途半端さが好きだったのに。
悲しい。
卓球と自己のアイデンティティー
その後、バック面のラバーにいろんな種類を試し、今はもう固定の一種類に落ち着きました。
ほかにも性能の高いラバーはたくさん出ているのですが、おそらく今使っている種類がまた廃盤になってしまわない限り、ずっと使い続けます。
フォア面もそうです。
わたしにとって卓球は、向上心を持って取り組みたい趣味であると同時に「自己表現の手法のひとつ」でもあります。
プレースタイルや用具を通じて、自己の在り方を表現する。だからこそ、機能面だけでなくコンセプトにも惹かれたサーメットを愛用していた。
用具のコンセプトに想いを馳せる人間はそう多くないと思いますが…笑
多かれ少なかれ、卓球には「その人の在り方」や「らしさ」があらわれてくるものだろうなと感じます。
今は今で、また以前とは違った意味で「卓球を通じた自己表現」をしています。
その話は、またの機会に語りたいと思います。
おわりに
サーメットが廃盤になってから、もう15年以上経ちます。
今の若い世代の卓人(たくじんと読む。卓球をしている人を指す俗語)は、そもそも存在すら知らない人も多いかもしれません。
今回、夫に「サーメットについて記事を書く」って話をしたら「渋いねぇ~!」と言われました。
「ブライスよりも使いやすく、カタパルトよりも破壊力があるラバー」って、両者の良いところを打ち消してるやん!とも言われました。笑
中途半端と捉えるか、バランスがいいと捉えるか。
この紙一重の瀬戸際感が、わたしの心の奥の奥にある、何かを惹き付けてやまないのです。
中学の頃から、今に至るまで。
今回「サーメット」に改めて想いを馳せて、こうして文章に起こしている時間がとても幸せでした。
それに、「サーメット」という名称の由来を知ることができたのも大きな収穫でした。
冒頭の引用の一部を再掲します。
セラミック(ceramic)のように硬く、メタル(metal)のように粘り強い
そんな在り方を、わたしも目指したいです。
サーメットファンの名にかけて。
◇◇◇
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は「と」です。ではでは~!
