【世界に誇るものづくり】燕三条工場の祭典2021~日本の伝統を守るためにできることは?
「日本らしさ」「日本の伝統文化」
と聞いて何を思い浮かべますか?
『ものづくり』
をあげられる方も多いのではないでしょうか。
「Made in JAPAN~メイド・イン・ジャパン」

世界的にも認められている高い品質を誇る日本製品。
それは日本人の特徴であり世界に誇る魅力の一つ。
実は「ジャパン」以外にも世界的に認められている
「日本のものづくり」があります。
それが
「Made in TSUBAME~メイド・イン・ツバメ」
です。
Made in TSUBAME~メイド・イン・ツバメ

画像:https://shop.ng-life.jp/feature/tsubamesanjo/
新潟県燕市を中心とした地域は、
日本を代表する『金属加工の街』
その名は海外にも鳴り響くほど。
現在では金属洋食器の主要産地として
国内生産の約9割を占めています。
燕=金属
というイメージも定着してきましたよね。
そんな日本を代表する
ものづくりのまち燕三条にて、
ものづくりの現場を体験できるイベント
燕三条 工場の祭典
が現在開催中
とのことで、お邪魔してきました。
燕三条 工場の祭典とは
※工場と書くと「こうじょう」と呼ぶのが一般的ですが、燕三条では「こうば」と呼びます。

画像:新潟観光ナビHP
2013年から始まった【工場の祭典】は
燕三条ものづくりの展覧会
です。
こちらは現地だけにとどまらず、
これまで首都圏をはじめ
・イタリア・ミラノ
・台湾
・イギリスロンドン
・スイス・ロイゲンタール
・シンガポール
など
世界を股にかけ毎年開催されてきました。
日本を大きな波が襲った2020年には
ライブ配信での開催。
そして迎えた2021年。
これまで国内外を巡ってきた展覧会を
初めて地元・燕三条で開催する運びとなりました。
ヤッホーーーー!
(新潟県民大喜び)
しかも
来場できない人のために「ライブ配信」まであるとな!
時代と共に柔軟に変化している姿に
同じ新潟県民としても惚れ惚れします。
で、何より目を引くのがこのデザイン。

画像:工場の祭典HPより
「町工場」って聞くとなんだか薄暗いような、
グレーなイメージありません?
そのイメージを一目でガラリとひっくり返すような
目を引く鮮やかなピンク。
鍛冶仕事の炎を表しているんだそうで、
開催初期から使われているキービジュアルです。
素敵ですよね。
実際に行ってみて
事前予約制なので家族4人分しっかりと申込してからっと。
以前の町工場だったところが会場です。

会場の様子があまり目立たないので心配しましたが、入り口のカラーリングを見て「ここだ!」と安心した私。
開始まで時間があり車で待っていると
「おしっこ!」
と子どもたち。
「まさかトイレがなかったらどうしよう」
と焦りましたが、
外には仮設トイレが設置されており一安心。
展示に進みますと
道具の展示がメイン。
あとは説明書きと、映像での展示になります。


和釘から始まり、鋸、鑢、鉈、鉞などなど
「読めないわ!」っていう漢字のオンパレード 笑
ハサミもそうだし、塗装、溶接、彫金。
そして
有名な食器、カトラリー、包丁。

梱包なんてジャンルまで。
(段ボール技術もすごい)
金物を完全制覇しているんじゃないかと思わせるほど、多岐にわたるジャンルを網羅している燕三条。
燕三条の金属加工の歴史は深いし、広い。
そう感じさせられました。
実際の職人さんの作業はお一人しか見られませんでしたが、それぞれのブースで映像で見ることができます。

これ、「へら絞り」という技術だそうです。
回転する板に圧力をかけて成形していきます。
目の前で板が食器に変わる瞬間!
さらっとこなしてるけど絶対難しいやつです。
でね、驚いたことに
会場で流れていた職人さんたちの映像を
HPから見ることができるんですって。
会場に行かなくても
職人技がおうちで楽しめるなんて・・・
凄いんですけど――――――!
伝統を守るということ
海外からの資本主義の波に
もれなく飲み込まれた日本。
大量生産が主となり、
安価、早い、手軽を目指して進み続けてきた今。
「昔からの伝統」は
「守らないと失われていくもの」
になりつつあります。
燕三条での金属加工の始まり
と言われているのが
「和釘」です。

江戸時代、
水害に苦しむ農民たちの副業にと
代官所が奨励したことから広まった「和釘」作り。
ここから
様々な刃物や銅製品作りへと発展していった
【原点】ともいえるもの。
ですが、
その和釘も洋釘の普及により需要が激減。
現在、和釘専門の鍛冶職人は
たった一人となってしまった
といいます。
どんなに洋釘が普及しても
伝統的な寺社仏閣には欠かせない
「和釘」の技術が
一人の肩にのしかかっている。
他にも
和剃刀、煙管の職人は
日本全国で一人のみを残す状況
にあるといいます。

先人たちが作りあげ、磨き上げ、
受け継がれてきた技術・文化の炎。
今にも消えそうな状況にある。
安くて、すぐ手に入るから。
使い捨てすればいい。
そんなものを皆が選び続けた結果、
昔から引き継がれてきた「本物」が失われつつある。
修理をして大切に扱う
そんな文化が途絶えつつある。
自然のものもそうだし、
身の回りにある道具、そして人もそう。
それらを大切にできない文化がはびこる
今の日本。
なんか違うよね。
そんなんじゃなかったはずなんだ。

希望の光
しかし、ここで一筋の光が。
ここ数年、新たな弟子が入り、
技術を未来につなげるために修行中。
「燕三条 工場の祭典」をきっかけに
「職人になりたい!」という若者が
地域外から訪れるようになったというんです。
その動きはもちろん
地元の子どもたちへと繋がっています。
炎はまだ消えない。
消させてはいけない。

伝統とは、
灰を崇拝することではなく、
炎を絶やさないようにすることである
(作曲家グスタフ・マーラー)
最後に工場の祭典にかける運営の方々の想いを。
燕三条における金属加工の歴史は、一面で製造物を変化させてきた歴史であり、新たな需要に応えてきた歴史でもあります。
そしてそれは一握りの力のある職人が作りあげてきたものではなく、記録も残さず、語られることも少ない無数の作り手一人一人が築きあげてきたものです。
伝統の火を次世代に渡すために、その無数の、無名の職人に思いを馳せながら、現在を生きることこそが私たちの役割です。
イベントの形に限らず、1年を通してものづくりの背景や奥深さを現場で伝えることで、未来のものづくりへと繋げていきたいと願っています。
私たちは今後もKOUBAを起点とした活動を続けて参ります。
引用:燕三条工場の祭典とは
伝統の火を絶やさないために
私たちは何ができるでしょうか。
私に今できることは
「伝えること」だと思いました。
工場の祭典をきっかけに、
新たな継承者が燕三条のまちを訪れたように、
たった一人の伝えるかもしれないけど、
「伝えること」で何かが変わると信じているから。
炎が消えて欲しくないから。
今日は
そんな思いを込めて記事を書いた次第です。
会場に行けなくても、
職人さんたちの技をどうぞご自宅でお楽しみください✨
今を生きる『匠』たちです。
↓
イベント開催詳細
Tsubame-Sanjo Factory Museum(燕三条 ファクトリーミュージアム)
2021年11月5日(金)~21日(日)火曜日休館
10:00〜20:00
新潟県三条市西大崎1-1-18 (旧 野水機械製作所 工場)
東三条駅から徒歩15分、燕三条駅から車で15分
駐車場あり
注:事前予約制です→★こちら
火曜金曜お昼更新しています🎉
綺麗道
古川綾子でした。
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サポートしてくれなんて滅相もありません。
もしそんな奇特な殿方・ご婦人がいらっしゃった場合は、感謝しすぎて鼻血が出ることでしょう。(出なかったらすみません)
そして大切なお気持ちは ”恩送り” に使わせていただきます。愉しくて温かい ”和” が広がりますように。