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新潟の畑は今。春をじっと待っているものから受け取ったバトン

新潟産の
綺麗道です。

今年の1月。
最強寒波と呼ばれる「あいつ」に見舞われた。

(”最強”とは一体 何回あるんだ?)

幾度 嘆いたことか。

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しかし、名に恥じぬ「最強寒波」
本当に雪がすごかった。

雪国とはいえ
「ひよっこ地域」で育った私にとって

この『雪との格闘』は
人生で初めてレベルのものだった。

実際、小屋の屋根が雪でひん曲がり
崩落寸前。

その雪の重さは衝撃的。



そこから時は流れ

幹線道路の雪は消えたけれど、
田んぼに積もる雪は未だ消えず、

春がまだまだ遠い先にあることを
何も言わずに
ただただ 見せつけてくれる。


いつになったら春が来るんだろう。


暦では春の兆しといっても、
ただひたすら続く「白い風景」を見ると
どうしたって疑いたくなる。


いつになったら春が来るんだろう、と。

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「お元気でしたか?」

冷たくて真っ白な
分厚い”雪”に覆われた畑。

その下では
強く したたかに

ただじっと
その日を待っている生命がいた。


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雪がまだ消えない ばあちゃんの畑。

これでもかと
積もりに積もった雪。

これが消えるのは
一体 いつのことになるのだろう。

晴れた日があっても
解ける気配は微塵も感じられない。


こんな状況では
畑の中にいた野菜たちは
どうなってしまうのだろう。

(長い冬を乗り越えられるのかな・・・)


生きていた野菜がいても
この”雪の重さ”には
耐えられないはずだ。

だから
冬になると
野菜たちの生命はいったん途切れ、

そして
春になると
また新しく生命が生まれる。


畑はもう一度
春に生まれ変わる。


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のだと思っていた。

けれど、
実際は違ったんだ。


雪の下には
まだ生命が輝いていた。


冬でも
毎週ばあちゃんから野菜が届く。

それは
『ビニールハウスの中』の野菜たち。

併せて
雪が降る前に取り込まれた野菜もやってくる。

元々は畑にいた 白菜と大根だ。

”白菜”は
寒さでしなびているものもいるけれど、
それでもまだ 『ご健在』だ。

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収穫してから時間が経っても
まだこんなに
元気を保っているなんて

やっぱり
野菜の生命力はすごい。

『生命力』がつまっている
野菜たちには本当に驚かされる。

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ある日、
ばあちゃんが

「キャベツいるようなら取りに行くよ」

と声をかけてくれた。


(キャベツとな?)

ビニールハウスの中のキャベツは
とっくに取りつくしたはず。


(どこに行くんだろう?)

確かめることにした。


ばあちゃんについていってみると

スコップ片手に
雪に覆われた畑に向かっていった。

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(まさか、この雪の下に?)

その まさか だった。


かなりの雪が積もった
今年の新潟市。

私が見る限り
多いときは116センチの積雪。


その雪の「重さ」は計り知れない。

雪かきをすると
そのあまりの重さに驚く。

少し解けて水を吸った雪は
なおさらだ。


その
まるで”強情”とも思える雪に
押しつぶされても なお

「まだ生きているというのか?野菜が」


少し半信半疑になりつつも
畑までついてきた私。

息子たちと一緒に
畑の雪を掘っていくばあちゃん。


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ジャンパーの下は半袖短パンの小学3年生。


掘り進めていくうちに、
黒いシートが見えてきた。

「第一キャベツ発見だわ」

ばあちゃんが言った。



こんなに雪に覆われた世界の中で
その生命は途切れることなく

今もまだ生きていた。

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(キャベツさん よくぞ御無事で。)

思わず心の中で声をかけた。


「雪を少しかぶせておかないと
今度は鳥なんかが食べにくるからね。」
とばあちゃん。


この雪では鳥たちだって必死だ。


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ちなみにブロッコリーも必死だった。
さすがに大分折れてしまっていた。



寒くて長い冬。

だけど、

皆、生きることを諦めていない。


いつになったら春は訪れるのだろうか。

いつになったら
明るい笑顔が咲き誇る日本になるのだろうか。


冬のふさぎこみたくなる気持ちと
今の日本の状況を重ね合わせると

なんだか少し暗い気持ちになる。


けれど、
これまでどんなに寒い冬でも
人は乗り越えてきたんだ。

どんなに雪が積もっても
いつかは解ける。

そして その雪は
雪解け水となり
清流へと変わってきたんだ。

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どんなに冬が長くても
どんなに雪が多くても

明けない夜はないように
明けない冬もない。


希望をなくしてはいけない。

今はつらくても
希望をなくしてはいけない。


希望を失ったとき
本当にそこで終わってしまうんだ。


どんなに重い”何か”に
押しつぶされそうになっても

強く したたかに

まるで
雪の下のキャベツのように

未だ輝く生命を

いつか開ける未来に向けて

大切に 大切に 
育んでいこう。


明けない冬は ないのだから。

明けない夜は ないのだから。

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そして今日も
おいしくキャベツを食べる。

雪にも負けない
輝く生命をいただいている。


キャベツからもらったバトン。

私は命をいただいて生きている。

いただいていることへの”責任”を
私は果たせているだろうか?

自分の生き方を
今一度 問い直してみよう

と思った、という話。


おしまい

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キャベツに愛♡
綺麗道

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