豆花から見える台湾
台湾の甘味。豆花(トウファ)
豆乳を豆腐になりきらないくらいに、そっとフワッとさせたようなたべもの。
お店によって食感がふわふわ系、つるっと系、プルン系、いろいろある。

それ自体には甘さがほとんどなく、甘いシロップとあわせていただく。シロップも黒蜜系やさっぱりな紅茶ベース、豆乳、店によって様々。
さらにトッピングも選べるところが多い。

紅豆・緑豆・はと麦・粉粿・タピオカ・木耳・ピーナッツ・ひよこ豆・タロ芋・さつまいも・パイナップル・白玉 …
数ある中から数種類選べるお店が多く、組み合わせを考えるのもたのしい。よく行くお店では、たくさんあるトッピングのなかから2つ好きなものを選んで添えてもらえる。
紅豆(ホントウ)は日本のあんこよりもかなり甘さ控えめでさらっと煮てある小豆。珈琲ゼリーのようなものは粉粿(フングェ)

紅豆と、粉粿をトッピング
モッチモチな、餅と求肥と蒟蒻ゼリーのあいまのような、なんとも言えないむっちり食感でとても美味。台湾の人はモチモチな食感が好きみたい。QQ的(モチモチぷるぷるの意味)というフレーズを街でよく見かける。
そこに、たっぷりの黒蜜をかけていただく。毎日たべても食べ飽きないのは、甘さのさじ加減が絶妙だからか。台湾の味でかんじるのは、お皿のなかで完成させているような、味の淡いものと濃い味のソースとの組み合わせといったようなバランスの素晴らしさ。

ここのは豆の味がしっかりしているかんじ
台湾各地で豆花を食べ歩いてきたけれど、豆花はどこで食べてもハズレることがほぼない。
そして食べ重ねていくうちに、最も伝統的な組み合わせの 花生豆花(ホァシェントウファ) がやっぱりおいしいんだなとなってくる。

花生豆花は、豆花に極柔らかに煮たピーナッツを添えたもの。豆花は大豆。花生はピーナッツなので、地上部になる豆 と 地下部になる豆 の共演。トッピングにも豆の種類がたくさんあるし、この国の人は相当な豆好きだ。
朝ごはんの定番は 豆乳と○○ な感じだし。豆乳がまた日本とは全く違う味で、豆の品種が違うのかな。さらっとしていて、とっても美味しい。

台湾の女性が元気なのは日々の食の影響もあるのかもしれない。大豆イソフラボン、なんて言葉が思い浮かんでくる。毎日のように豆を食べるこの国の女性たちは、なんだかとても元気だ。そして、その元気さは、家庭内だけでなく社会にもあたりまえにキラキラと溢れ出している。
台湾では11県のうち女性がトップを務めているのは7県。なんと半数以上が女性。日本では47都道府県のうち、現在、女性が知事を務めているのは3つの都県だけ。
行政や文化のトップが女性であることもとても自然で、ある時は大規模な芸術祭のトップが小さな男の子2人のママと妊婦さん。そこに県の行政の文化のトップの女性が男の子の1人の手をひいて協力して現場確認に訪れたことがあって。なんて素晴らしい光景なんだろうと、強く印象に残っている。
豆を食べ、よく笑い、よく働く。台湾の人たちの元気さとやさしさは、きっと毎日の食卓からできている。
