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ラッキーボールを受け取るために、手元は空けておく

いつまで経っても同じタスクが残り続けている、という状態がたまに発生する。それは大抵、締め切りが切羽詰まっていないものだったりする。

「いつかやらないといけないけれど、別に今じゃなくてもいい」ようなタスク。「具体的な締め切りはないけれど、早めにやっておいた方があとあと楽だよな」と思いつつ、急ぎの案件ではないから、いつも他の優先度の高いものを先にやってしまい、ついつい後回しになってしまう。

そうやって、緊急ではないけれれど、やった方がいいことが少しずつ溜まっていく。そして、それが知らない間に、自分の中で結構な重荷になっていたりする。

こういう、締め切りが切羽詰まっていないものほど、さっさと終わらせてしまった方がいい。そんなことは頭では分かっているはずなのに。

自分の手元にやってきたボールは、すぐに打ち返す。ずっと、それを意識して仕事をしてきた。だって、自分の手元にどんどんボールが溜まっていく状態が嫌だったから。

毎週金曜日になると、週末にボールを残したくなくて、とにかくひたすら全部打ち返す作業をしていた。すると、相手方も同じように考えているのか、金曜日の午前中に打ち返したボールが、午後にはまた手元に戻ってくることもある。そして、わたしはまたそれをすぐに打ち返す。そんなことばかりしていた会社員時代だった気がする。

フリーランスになって、そんなボールの打ち合いはずいぶんゆるやかになった。それでも、やっぱり自分の手元にボールが残っている状態というのは、よく発生する。

特に、締め切りがなく、すべて自分の裁量に任されているようなボールだと、ついつい自分の手の中で温めてしまいがち。

本当は、受け取った瞬間に打ち返せば大したことのないタスクだったとしても、一定期間手元に置いておくと、なんだか受け取ったときよりも大きなタスクに思えてくることがある。
ボール自体は何も変わっていないのに、重くなったように感じたり、大きくなったように感じたりする。
「別に今じゃなくていいや」とボールを温め続けるだけで、多分、何もしていなくても人は疲弊するのだと思う。

ただボールを持っているだけの状態だったとしても、その状態を維持し続けることで、脳内の片隅ではずっと「あのボール、まだ持っているな」と考え続けている。すると、その思考だけでどんどん疲弊していく。

だからやっぱり、自分の手元に来たボールは早めに打ち返すべきなのだと思う。仕事の連絡も、自分のタスクも、頼まれた原稿も、何もかも全部。
タスク化してしまう前に、全部打ち返す。投げ返す。わたしの手元は、いつもまっさらな状態にしておく。

そうすると、思いがけない方向から突然飛んできたラッキーボールも、ちゃんと受け止められるようになる気がするから。

そんなことを、今日、温めていたボールをひとつずつ投げ返し、頭の中をクリアな状態にしたことで思った。

抱えているタスクがたくさんあると、新しいことに手を伸ばせない。ワクワクするようなチャンスは、逃したくない。

だから、ボールはすぐに打ち返せる人でありたいなと思う。



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