one of them
人は誰しも、
ナンバーワンになりたい
オンリーワンになりたい
と思っている訳ではない。
「世界に一つだけの花」を歌ったSMAPも色んな騒動があったけど、彼らはもう、あの歌を全員で歌うことはない。かつて、男闘呼組という旧ジャニーズのグループがあったけど、何かの番組で一夜限りの復活という形でテレビで歌を披露していた時に、久々に見たメンバーのあまりの劣化具合に涙が出た。テレビって酷い。そこまでして出さないといけないのか。光GENJIだって、TOKIOだって、復活をして欲しいと思うことだってあると思うけど…
この辺でやめておきます。
私は昭和のアイドルの話をしたい訳ではございません。
タイトルの話に言及していきます。
ここ最近考えるのが、
「私ってone of themだよなぁ」
と思うのです。
直訳すると、「彼らの中の一人」「それらの中の一人」「彼女たちの中の一人」
って、themの説明かw
人間全く同じ人ってものは存在しないから、その人は誰と比べることなくナンバーワンだし、オンリーワンだし、唯一無二であると思うけど、なかなか自分の事を
「私はナンバーワンだしオンリーワンだし唯一無二の人間です」
って言うのはおこがましい。
正直、そういうことは自分で思ってても口に出して言わない方が無難だし、実際言ってしまう人は「はぁ?何言ってんの?」と思われてしまう。
そんな中で私は逆に考える。
私という人間は一人しかいないし、その遺伝子を受けついだ息子は私に雰囲気が一緒で、娘は私と思考が似てるけど、それでも私の分身ではない。
私は私の中ではナンバーワンだしオンリーワンだし唯一無二である。
ただ、私は常に
one of them である
私は誰かにとってみたら、〇〇の中の一人にしか過ぎない。
〇〇は色々入る。
「会社の同僚の一人」「友達の一人」「親戚身内の一人」「家族の一人」「ママさんバレー仲間の一人」「noteのフォロワーの中の一人」
上記のようなコミュニティの場所だけでなく、1対1での付き合いをする仲でも、結局は「〇〇のうちの一人」である事には変わらない。
人は誰かにとってone of themである
***
昔の話
「小説家になりたいんだ」
その人は言った。
いつだったか、その人が書いた小説を読んだ時に、ある1つの文章に引っかかった。
「今は何をしているかわからない、自分の前を通り過ぎていった人」
それは日記でもエッセイでも私小説でも無い、その人が書いた創作物の中のたった一つの文章なのに、私はどうしてもその一文に引っかかった。
私はその人にとってみたら、どのone of themにも当てはまらない。会社の人でもないし、親戚でもない、学校が同じだった訳でもないし趣味も別で友人関係もバラバラ。
共通の何かの括りに守られていなかった。
だから怖かった
何かの括りに入りたかった。
その人のone of themになりたかった。
その人にとっての何かの中の1つになりたかった。
「私もいずれ、あなたの前を通り過ぎていった人になるの?私のことも、いずれそう表現されるようになるの?」
そう聞いたら、その人は否定も肯定もせず、ただ何も言わず黙っていた。
その後しばらくすると、私は案の定その人が表現した「自分の前を通り過ぎていった人」の一人になった。
もれなく私もone of themになった。
私が望んだone of themでは無かったけど、私は結局one of themになった。
私は、その人の前を通り過ぎていった人の1人になった。
今は何をしているかわからない
顔も思い出せない
過去に自分の前を通り過ぎていった人
私もその1人になった。
