東東京で完全に負けた夜
高校時代からの友人S美と飲んできた。
「相変わらず暇だよ」
「アヤちゃんうちの地元来る?もんじゃ食べようよ」
「行く行く」
私は近場で飲むことに意味を感じない。
近所のママ友と飲みに行くのも、出来ればオシャレをして、2、3個先の駅まで飲みに行きたい。私は結婚してからは、飲み会は月に1回と決めているから、年に12回の貴重な飲み会と、更に年に12日も翌日の二日酔いで無駄にすることを考えると、ジャージみたいな格好で近場に飲みに行くなんてことはしたくない。
(いや、実際は月に1回以上行ってるし誘われたら地元でも行くけどねwww)
S美の地元まで1時間以上はかかるから、長旅だけどなんだか楽しみ。
5分前に駅に着くとS美がすでに待っていた。
「キャー!アヤちゃんがうちの地元にいるー!すっごい不思議ー!よく来て下さいましたー」
相変わらずテンションの高いS美w
高校生の時に一度泊まりに来たことがあったからなんとなく覚えてる風景。

S美行きつけのもんじゃ屋さんに連れていって貰う。

佇まいが東東京感を醸し出してる。
私達は17時から店に入ったけど、その日はどうやらもう1組予約が入ってるとの事。

「アヤちゃん、他に予約客がいるから話したい事は誰もいないうちに話さないと、煩くて聞こえないかもしれないよ」
相変わらず常にせっかちなS美w
しかしながら私達は旧知の仲でここ最近は数ヶ月に1度は会ってるから、今更そんなに新しい事を話すネタも無い。
とりあえずカンパリ

主に娘の受験の話をしながら、お互いの子どもの事、親のこと、共通の友人について、将来の事とか、まあいつもと変わらない話をした。
それにしてもどうやら私は「落ち着いて飲む」のが出来ないらしく、ハイテンションにならないと途中から頭痛がやってくる。今回も3杯目を飲んだあたりから頭が痛くなり、S美に促されて「ビールde鎮痛剤」を飲んだ。
画像は無いけどまあよく食べた。
(もんじゃの画像は閲覧注意なのでw)
砂肝炒め、下足のバター焼き、お好み焼き、もんじゃ焼き×3、あんこ巻きを食べて、S美が「焼きそばを食べよう」と言ってたけどさすがにお腹いっぱいでリタイヤ。
(年に1回しか着ないZARAのニットワンピ着ていって良かった)
ビール4杯、サワー1杯で最後に悪酔いしないためコーラを頼んで終了。たまにはホロ酔い程度の可愛い飲み方が出来る私もいる。
ニヒヒ
帰る頃に、やたらと大きな声で話す隣の団体客の話が気になった。女性ばかりのグループ6人。年の頃は私たちよりも10歳以上は軽くいってる、一番若くても60過ぎといった所か。(女の年齢は雰囲気でわかりますw)
その人達の会話で、どうやら旦那さんが浮気をしているみたいで、奥さんの髪は茶髪なんだけど、旦那さんは髪の黒い女と浮気してるとの事。でもその奥さんも奥さんで、実は過去に旦那とは違う男と浮気して子どもを作っちゃったんだけど、旦那の子として育て上げたみたいな。(ホントかよw)
なんとも言えないとんでもストーリーなんだけど、まあそれはそれは大きな声でベラベラと喋ってるから、私達もついついその話題に乗っかって「こんばんは~」って吉田類みたいにビール片手に乱入しようかと思ったけど、S美の地元だからやめといた。
それにしても激しかったわ。
最後に私達がお会計をしている時に、その例の奥さんの隣に座っていた人が例の奥さんに向かって、
やってんのか、
やってないのか、
どっちなんだい!!!
って、大声で吠えてるのを聞いて圧倒された。
駅までの道すがら、私はS美に呟いた。
「S美、私完全に負けたわ」
「そうだね、私達、あの人達に負けたよね」
「やってんのか、やってないのかって、、、」
「アヤちゃん、私達、どうすればいいの?完璧に負けた私達はどうすればいいの?」
「S美、、、私達はまだ若いよ。あの人達よりも15歳は若いと思う。でもさ、やってんのか、やってないのかって、、、」
「敗北感だよね、、、アヤちゃん、私達どうすればいいの」
「S美、、、また来るよ。今回私は完全に負けたけど、それは東東京に負けたと思ってる。あの人達のパワーは凄い、凄すぎる。だから私も15年後にあんな風に言えるようになりたい。やってんのか、やってないのか!って」
「アヤちゃん、その為には私達も、、、」
「S美!それ以上は言わなくていいから!ますます負けを認める事になるから!とりあえず元気でいる事が大事」
「わかった。アヤちゃん今日は来てくれてありがとね」
こうして私は夜の東東京を後にして、西東京へ帰っていったのだった。
やってんのか、やってないのか
と呟きながら、、、
