食パンと鯉と2歳児
春といえばの、我が家の次男のおもしろかわいいエピソードがある。
春といえばと言いつつもすっかり記憶から薄れかけていたエピソードを、百さんの記事を読んで思い出すことができた。
次男が2、3歳ころの話だ。(※大昔のような口ぶりだけどだいぶ最近の話である)
息子たち2人を連れて、お弁当を持って桜を見に行ったときのこと。
そこは地元ではちょっとした桜の名所で、春になるとたくさんの人が訪れる。
その日もお花見日和で家族連れやお年寄り、カップルなどたくさんの人で賑わっていた。
桜の並木に向かう途中に鯉のいる池があって、風情のある橋を渡りながら池の鯉を観察できる。という特典がある。
その池に餌を放ると、どこにいたん?くらい大量の鯉がすんごい勢いで水面に姿を現し、すんごい勢いで餌の争奪戦を繰り広げる。
その様子に息子たちが釘付けになって
わたしたち親子は池のほとりでしばらく鯉の見物をしていた。
私は、餌を放らせてあげたら子どもたち喜ぶだろうなーと前回来たときに思っていたのに、それ以来あまりに久しぶりに訪れたので餌を持ってくることをうっかり忘れてしまっていた。
次々現れる、餌やりピーポー。
うらやましそうに眺める我が家の息子たち。
ごめんねえと思いながら、
「次に来るときは餌持ってこようね」
と息子たちに話していたそのときだった。
橋の向こうから、食パンをちぎって池に放りながら歩いてくる母子がいた。
群がる鯉。
釘付けになる息子たち。
袋ごと食パンを持ってきているところからして、餌やりに賭ける情熱がそれまでのオマケ程度の餌やりピーポーとはレベルが違う。
流石は餌やりランクのトップピーポー、そんなうちの息子たちのよっぽどうらやましそうな視線にも気がついたのであろう。
そのお母さんは、残り1枚しかなかった食パンを「はい、どうぞ。1枚しかなくてごめんね」と言って、次男に手渡してくれた。
「えー!すみません、ありがとうございます。ほら、ありがとうって」
と次男に目をやると、
次男がその食パンをむしゃむしゃ食べていた。
近くで見ていた人も含め、その場が笑いに包まれたのは言うまでもない。
#お前が食べるんかーい

百さんの記事でいう、ポテチをもらった女の子のお母さんと私が同じ立場なだけに、この件を思い出してからもう一度読んだ百さんの記事は100倍面白かった。
今日の一曲は
NIRVANA / Dumb
どうにも春が苦手で、なんだかソワソワしてしかたないここ最近です。春はこんくらいの暗さの曲が落ち着く。いまは男らしさ女らしさっていう時代じゃないかもしれないけど、やっぱりカートの男臭さってかっこいいなと思う。
