普段の愛用品をネットで言わない、広告業界の慣例について
今日、長年使っていたプリンターの調子がいよいよ悪くなり買い替えを検討。
いや〜ちょっと様子がおかしいな〜やだな〜怖いな〜と思ってはいましたが、ついにだましだましは限界に。
調べてみると、なんと10年近く使用していたことが発覚!
長持ちしすぎだろう我が家のプリンター!(笑)
次に買う機種を調べながら、ふと考えたことがありました。
これ、noteに書くとしたら、メーカー名まで書くべきなんだろうか?
広告業界には、自分が実生活で使用しているものを公表しない暗黙のルールがあります。愛用品とクライアントの狭間で、SNSなどに発信する事の是非についてのお話です。
広告業界にある「使っているものを言わない」空気
広告界隈には、使っている愛用品やメーカーをあえて言わないという暗黙のルールがあります。
理由は、将来そのメーカーや競合メーカーの広報のお仕事をする可能性があること。また特定メーカーを公言すると、仕事の幅が狭まること。そしてクライアントに余計な先入観を与えたくない、などが考えられます。
つまりこれは「秘密主義」ではなく長く仕事を続けるための優しい気遣い。
もちろん今絶賛お仕事中の業界で他社商品を使っていることは言いませんが、私もスキンケアのテレビショッピングの仕事をすることが多いので、愛用しているスキンケアはあえて言わないようにしています。
例えば、過去大昔に携帯メーカーの仕事をしたことがあります。
そのときは、そのメーカーの携帯を使う、もしくは現場で別メーカーの携帯を目の前で出さない。という配慮を、当たり前のようにしていました。
音が出るとバレるぞ!などと先輩に言われたもんです。
その慣習は、今でも同じです。
クライアントが飲料メーカー関連だったら、撮影現場の飲料や軽食メーカーに気を配る。打ち上げで出るビールメーカーなど事前に調べられるものは、できるだけ調べる。それは媚びではなく、最低限社会人としての気遣いからです。
じゃあ、プリンターの話はどうする?
ここで最初の話に戻ります。
プリンターを買い替えることを記事にする。
長年使っている長持ちして気に入っているメーカーのプリンターです。
昔の自分だったら、たぶん書かなかったと思います。
でも今は、少し考え方が変わりました。
今の私の結論は、好きで使っているものや、納得して選んでいるもの、仕事の効率や質を上げてくれているものなど、直接的に近年仕事をしなさそうな会社の商品なら、隠す必要はないのではないか。
もし、それを理由に、嫌な顔をされたり不信感を持たれたり「じゃあ頼まない」と言われることも考えられますが、そうであれば、むしろそのほうがお互いにとって健全ではないでしょうか?
いつもAの商品を使っていて、同じ業界の競合Bのクライアントのお仕事をしたら、本当は好きで使っているAがあるのに、Bを売らないといけない。
それがプロの仕事ではあるのですが、どうせならそれよりも自分が普段から使っていて良いと思えたものを売ったほうが、買う人にも伝わる気がしています。
仕事は、我慢大会じゃない
もちろん、現場の空気を読むことは大事です。
配慮や気遣いが不要だと言いたいわけではありません。
でも、好きでもないものを無理に使う、本音を飲み込み続ける、それを気にするあまり何も発信できない、常に「見せない・言わない」を選ぶストレスがある、そうなると生きにくいと思いませんか?(そもそも何も発信しないほうが好都合という人もそれはそれで自由だと思います。)
なんか、そんな誰か知らない人の顔色を窺い続けた先に、良い仕事があるのでしょうかね? 最近は、そう考えるようになりました。
言わない自由と、言う自由
「使っているものを言わない」という慣例は今も有効な場面がたくさんあります。 「あいつはなんでも話すから要注意だ」と仕事をしたくない人もいるかもしれません。
でも同時に、自分のスタンスとして好きなものを言ったり、好きなものを選ぶ楽しさを共有したり、それでも選んでくれる人との相思相愛関係を好む生き方をしたりする。 そんな自由が、あってもいい。
プリンターを買い替える、という小さな出来事から、
そんなことを考えた一日でした。
皆さんのお仕事ではいかがですか?
もちろん個人情報や守秘義務を話すのはいけないことだと思いますし、プロとして私もすごく気をつけています。
でも「自分の事や感情を素直に言語化出来る人」という信頼も、これからある意味大事になってくるのではないでしょうか?
そんなことを思いながら、10年使った同じメーカーのプリンターをポチった午後でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメント100%お返しします。楽しみにお待ちしています。
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