物語の中ならまた逢える|『Summer of 85』【映画感想】
作品情報・あらすじ
タイトル : Summer of 85
監督 : フランソワ・オゾン
キャスト : フェリックス・ルフェーブル、バンジャマン・ボワザン、フィリッピーヌ・ベルジュ
制作年:2020年
配給:フラッグ、クロックワークス
あらすじ
セーリングを楽しもうとヨットで沖に出た16歳のアレックスは突然の嵐に見舞われ転覆し、18歳のダヴィドに救出される。
2人は友情を深め、それはやがて恋愛感情へと発展し、アレックスにとっては、それは初めての恋となった。
そんな2人は、ダヴィドの提案で「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てるが、ダヴィドの不慮の事故により、2人の時間は終わりを迎える。
生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった。
感想メモ(ネタバレ有り)
個人的にはダヴィドにはアレックスのことをもっと大切にしてほしかった。
同じ船の上で自分をほったらかして他の女とイチャついてたら、そりゃあおもしろくねぇぜ!!!
ケンカしたときにダヴィド側が余裕そうなのもモヤモヤ…。
わたしはかなりアレックスに感情移入してしまっている。
アレックスに対して「いろんな相手と遊びたい〜」的なこと言ってたとき、何故かわたしがめちゃくちゃ傷ついたよ…。
でもダヴィドって18歳だよな…
18歳の男の子に対して「もっと一途になれ!」っていうのも酷なんだろうか…うーん…。
元々男女関係なく人が好きなタイプなのかも?
ただ、うまく距離を詰められないタイプでもあるんだろうか…。
あのイチャついてた女の子とも寝たみたいだし、ダヴィドにとっては体を重ねることで相手と深く関わってるっていう感覚があったのかな。知らんけど。
それにしても、最後があんな別れなんてあんまりだよ…。
『ダヴィドに会える唯一の方法は物語を書くこと』
『僕の言葉で生き返らせる』
このセリフが前向きにも見えるけど、切なさも感じてしまう。
自ら能動的に物語を書かなければ会えなくなってしまったという事実を突きつけられたような感じ。
亡くなったダヴィドが埋葬される前に、アレックスが遺体安置所にいるダヴィドに会いにいくシーン。
愛した人が冷たくなって遺体安置所から出てくるって相当ショックな光景だよな。
ついこの間まで触れ合って体温を感じていたなら、尚更コントラストが強く感じるだろうし。
めっちゃ話変わるけど、今作も素敵なイケメンがいるよ!!!
ダヴィドとアレックスが夜道を歩いてるときに、おもしろいくらい泥酔してる男を発見するんだよ。
車に轢かれかけてるくらいには酔ってる。
ダヴィドがその酔っ払いに手を貸すんだけど、そのときのアレックスがわかりやすく嫉妬しててとても尊い…。
アレックスが拗ねてると気づいた途端、あんなに甲斐甲斐しく世話焼いてたのに途中で雑に投げ捨ててたの笑った。

かつて嫉妬していた酔っ払いイケメンニキと仲良くなるのグッとくる。

ここ数年、わたし自身が「書く」という行為によっていろんな気づきを得てきた。
アレックスも、まさしく「書く」ことで過去や自分の気持ちに丁寧に向き合い、前に進むことができるようになったのかな。
「書く」ってすごくシンプルなことなのに、その行為がもたらすものってとても大きい気がする。
出典・作品情報リンク
映画.com↓
シネマトゥデイ(YouTube)↓
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