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悲しみの葉

木からそっと離れた 一枚の葉
黄を深めながら
心の重みに 降りていく

出来事という風を
受け止めきれず 立ち尽くし
いくつもの季節が 過ぎていく

透ける葉脈の個性も
先端の かすかな尖りも
捨てきれない 記憶

風に さらされるたび
乾いた音を 立て
雨と混じり 涙を含む

やがて
見えない 無数の命の光が
土を 内側から ほどいてくれる

絡まり合った
本音と 言い訳は
少しずつ ほどけ
本当の気持ちが 透明になる

もう
どの葉だったかもわからず
どんな花を 夢見ていたかさえ
遠のいたころ

腐葉土となり

新しい命を生きる葉は
もう 悲しくない

ただ 光として 愛へと還る


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