職場の困ったさんを上手に上司に相談する方法
みなさん、こんにちは。
中野区の社労士のいたばあゆみです。
突然ですが、みなさんは職場に「困ったなぁ」という人はいますか?
・やたらつっかかってくる
・陰口ばかり言う
・裏表があって関りづらい
・責任転嫁してくる
・高圧的な物言いで怖い
など
すみません、
「困ったなぁという人はいますか?」
ではなく、
「ムカつく人はいますか?」
と聞いた方が良かったかもしれません(笑)
職場は様々な価値観を持つ方たちの集まりなので、中には上手くコミュニケーションが取れない方もいるかもしれません。
できれば困った態度は改めてほしいですよね。
でも上司には相談しづらい…
と思っていませんか?
実は上手に相談するコツがあるんです。
感情ではなく、事実ベースで話す
先の例にあげた特徴のある人は正直ムカつきますよね(笑)
でも、「ムカつくんです!!!」と感情全開で話すとそれこそ悪口になってしまいます。
上司からしても、
「ただ部下の愚痴に付き合わされている」
と感じてしまいますし、場合によってはあなたが
「愚痴が多くてめんどうな部下だ」
と思われてしまうかもしれません。
ここで視点を変えてみましょう。
なぜ、ムカつくのでしょうか。
そう、少なからず困っているのですよね。
きっと仕事にも影響が出ているものと察します。
ではなぜ本人に直接いえないのでしょうか。
そう、職場の空気を乱したくないという思いがあるのですよね。
自分が困ったさんの上司であるならまだしも、ただの同僚や部下という立場で本人に物申すのは角が立つかもしれません。
なので、上司に伝えるポイントは次の通りです。
1.事実ベースで伝える
「ムカつくんです」ではなく、「〇〇ということがある」と事実ベースで話します。
【例】
○○さんが私の悪口を言いふらしています。
○○さんは部長から引き受けた仕事を私に依頼しています。
○○さんがおっしゃっていることは理解はできますが、言い方がキツイことがあります。
2.仕事にも影響がでて困っていることを伝える
事実を伝えた上で、仕事に影響がでて困っていることを伝えます。
【例】
○○さんが私の悪口を言いふらしています。
それが原因で周りの人がよそよそしくなり、仕事におけるコミュニケーションや連携が上手く取れていない気がして困っています。
例えば、昨日は私にだけ□□の件が伝えられていませんでした。
○○さんは部長から引き受けた仕事を私に依頼しています。
それが原因で本来自分ややるべきタスクに遅れが生じて困っています。
○○さんがおっしゃっていることは理解はできますが、言い方がキツイことがあります。
それが原因で報告や相談がしにくいと感じることがあり困っています。
また、チームメンバーも委縮して発言できないことがあります。
3.自分が動くことも含め解決策を求める
ここが大事なポイントです。
上司に伝える目的は愚痴を聞いてほしいのではなく、解決策を求めることです。
上司は部下のマネジメントが仕事です。
その部下が仕事上で困ったことがあるなら解決策を考えるのもまた上司の仕事の1つなのです。
上司としても、自分に求められていることと理由が分かった方が動きやすいです。
【例】
○○さんが私の悪口を言いふらしています。
それが原因で周りの人がよそよそしくなり、仕事におけるコミュニケーションや連携が上手く取れていない気がして困っています。
例えば、昨日は私にだけ□□の件が伝えられていませんでした。
上司さんも同席のもと、一度話し合いの機会を設けていただけますか。
○○さんは部長から引き受けた仕事を私に依頼しています。
それが原因で本来自分ややるべき業務に遅れが生じて困っています。
一度段取りや業務配分のご相談をさせていただけますか。
○○さんがおっしゃっていることは理解はできますが、言い方がキツイことがあります。
それが原因で報告や相談がしにくいと感じることがあり困っています。
また、チームメンバーも委縮して発言できないことがあります。
いつもアドバイスをくれる○○さんには感謝していますが、言い方については少し伝えていただきたいです。
だいたい上司も感づいていることが多い
上司は見ていないようでちゃんと見ています。
相談すると「やっぱそうだよね」と納得されることもあります。
「感づいてはいたけれども、今までは特に相談されなかったから、何だかんだ上手くやってくれているのかなと思っていた。」
というケースもあります。
ただ、上司も万能ではありません。
「なんとなく雰囲気が悪いな」
「最近、チームの空気が重いな」
くらいは気づいていても、具体的に何が起きているのかまでは分からないこともあります。
だからこそ、相談する側が
「いつ」
「誰が」
「何をして」
「それによって仕事にどんな影響が出ているのか」
「自分としてはどうしてほしいのか」
を整理して伝えることが大切です。
上司に相談するときは、事前に簡単なメモを作っておくのがおすすめです。
また、困ったさんの中には上司の前では良い顔をしていて、相談をしてもなかなか上司に信じてもらえない、ということもあるかもしれません。
なので、なるべく他の人の証言ややり取りなど相談内容の裏付けとなるものも用意できると良いです。
「チクったな」と逆上されないために
困ったさんを上司に相談できない理由の一つに「チクったな」と逆上される可能性があげられるかもしれません。
「チクる」って何かマイナスなイメージがありますよね。
一方で今までお伝えしてきた通りの業務上の相談プラスのイメージがあります。
言い換えれば業務改善の相談なのですから。
なので、困ったさんの相談をするときは必ず、「業務上困っている」を主旨にしてください。
「業務上困っていることがあるので、上司に相談したんです。」
と言えます。
上司に相談するのは困ったさんの行動そのものではありません。
困ったさんの行動の結果、業務に生じた困ったことです。
人ではなく、事柄に焦点をあててください。
職場の人間関係が原因で辞める前に
毎年、退職の原因のトップ3には職場の人間関係がランクインしています。
職場の人間関係の改善に取り組んだ結果なのか、そうでないのか、
上司に相談したのか、していないのか、
どのくらいの期間我慢したか
などは分かりませんが、人間関係以外に問題がないのならすぐに辞めてしまうのはもったいないかもしれません。
突然退職すると言われて、上司は「もっと早く言ってくれれば良かったのに」と思うかもしれません。
職場の困ったさんに頭を悩ませる気持ち、とてもよく分かります。
けれども、辞める前に一度上司に相談をしてみてはいかがでしょうか。
業務上困っていることを伝えても何も動いてもらえなかった、むしろこちらが怒られたなどの場合は、その職場との相性や会社の体制を考え直すきっかけになるかもしれません。
でも、相談してみたことで状況が変わることもあります。
例えば、業務分担を見直してもらえたり、上司から相手にやんわり注意してもらえたり、席や担当業務を調整してもらえたりすることもあります。
もちろん、すべてが一気に解決するわけではありません。
人間関係の問題は、白黒はっきりつけられないことも多いですし、相手にも相手の言い分があるかもしれません。
それでも、自分ひとりで抱え込んで限界を迎える前に、まずは「仕事をする上で困っていること」として相談してみることは、とても大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
