見出し画像

自分の家なのに居場所がない——同居10年で見つけた「心の境界線」の引き方

同居って、「自分の家なのに、自分の家ではない」という感覚がありませんか?

玄関、台所、お風呂はひとつだけ、トイレは3つあったけど、そんな生活を10年続けました。

何をするにも気をつかい、音に敏感になり、家の中をあれこれ変えたくても気が引けてしまう…。

家の中の境界線はそれぞれの部屋だけ、同居の場合、心の境界線はどこにひいたらいいのでしょうか?



なぜ同居で「心の境界線」が見失われてしまうのか

当時の我が家は3階建てでした。

1階は、自営業を営んでいる主人の事務所、私は事務をしていました。
2階は、お風呂、キッチンとリビング、そして私と主人の部屋。
3階は、子供たちの部屋と、義両親、義妹の部屋。
トイレはそれぞれの階にあったので、全部で3つ。

私と主人の部屋は2階だったので、キッチンに誰かがいると気配を感じて何だか落ち着かない気分でした。

仕事があるときは1階の事務所にいたのですが、お客さんがいない限り義母はノックもせず事務所のドアを開けトイレを使用しにきます。(3階にもトイレがあるのに)
なので、事務所でも落ち着くことはできませんでした。

心の中で「ノックぐらいしてよ!」と思っても口に出すことができない私。当時は部屋にいても落ち着かないし、事務所にいても落ち着くことはできず、自分の家なのに「ホッ」とできる場所がなく、とても疲れていたように思います。

物理的な境界線はほぼなく、心の境界線まで踏み越えられているようで、家の外にいたほうが、安心感があったような気がしていました。

実践:私が学んだ「心の境界線」3つのひき方

  • ① 「小さなNO」を自分に許す

    • 全てを肯定しなくていい。自分の時間や好みを守る一歩。

      玄関やキッチンなどの共有スペースのインテリアや雑貨、物の配置など、義母の意見をすべて取り入れるのではなく、自分の好みや「こうしたいという思いを意見する。

  • ② 物理的な「聖域」を確保する

    • どんなに狭くてもいい、自分だけが自由にできる場所(デスク、趣味のコーナーなど)の重要性。

      事務所の私のデスクだけは「私のもの」と決めていたので、自由にレイアウトをして使用していました。そうすることで、自分だけの「聖域」を確保することができたのです。

  • ③ 「期待」の断捨離

    • 相手を変えようとせず、相手の課題と自分の課題を分ける考え方。

      同居してしばらくは、義母を理解しようとし合わせていました。細かいことが気になる私と何事にも大雑把な義母、孫も同居しているし、少しは変わってくれるのでは、という期待を持っていました。
      けど、義母の性格は変わらず私は期待することをやめました。


境界線をひいた後に訪れた「変化」

私が実践した私だけの小さな境界線は、少しだけど私を変えていきました。

玄関やキッチンは、義母の意見を取り入れつつ1か所だけでも私の意見を取り入れてもらいました。そうすることで、キッチンに立つのが少し楽しくなったのです。

事務所のデスク上は、誰に何を言われても自分の好みでレイアウトしました。事務作業のものだけでなく、自分の好きなキャラクターを置いたり、少しだけ壁を飾ってみたりと、誰にも何も言われない空間を確保しました。

また、義母が少しでも私の意見に寄り添ってくれるのではないかという淡い期待はすべてなくしたことで、「義母はこういう人だ」と割り切ることができ、心の断捨離に成功したのです。

まとめ:自分を一番大切にしてもいい

なんだかんだと言っても、私はやっぱり同居は二度としたくありません。
別居から13年がたち、家族の形も当時とは変わりました。

同居した当初は、昼ご飯も夜ご飯も一緒に食べていましたが、別居する3年くらい前から、ご飯は別で食べていました。(子供たちも義両親のことをよく思っていなかったので、別で食べていました) このことは主人に相談し了解を得てしていたことです。

そのおかげでご飯がおいしく感じ、義両親と顔を合わせる機会が減り、少し気持ちがほぐれたように感じています。

私は主人が大病を患ったことで「別居」することができましたが、そうはできない人も多いと思います。

特に私のように玄関とキッチン、お風呂が一つだと、自分が使いたいときに使うことができないことが多々あるので、気をつかうことが多いと思います。

そんな時は一呼吸おいて、心の中に境界線を作ってください。どんな小さなことでもかまいません。そして、家が窮屈なら外へ仕事に出たり、趣味をもったり、友達とお茶したりして自分を大切にしてください。

自分を守るのは自分でしかないのですから。



いいなと思ったら応援しよう!

あゆみ |もうすぐアラカン50代日常エッセイ よろしければ応援お願いします! いただいたチップは、夫に二度と浮気されないように、アンチエイジングに使わせていただきます!