横浜スタジアムのビジター応援エリアがウィング席になるかもしれない件について思うこと
何が起きたのか
先日、Xでのポストが話題となり、👆の記事が出ることに。ハマスタのシーズンシート更新に関するお知らせの中に、2026年度はビジター応援エリアをレフト外野席ではなくウィング席にすることを検討しているという通知が含まれていたそうだ。
👇以下が発端となったポストを引用したもの。
[DeNA]
— あ つ や (@Tigers_6914) October 3, 2025
来シーズンより
レフトビジター席をウイング席に
本格的に移設することを検討とのこと https://t.co/tF0eGj0pjx
加えて、以下記事にあるように、9月中旬にはハマスタで実施するクライマックスシリーズ第1戦のビジター応援エリアをウィング席の一部に限定する旨が公式から発表された。
SNSでの反応
反応している人たちのうち、7~8割方は反対の意を示しているように見える。さすがにやりすぎ、球団側が調子に乗り過ぎ、リスペクトは無いのか、などのコメントが多いように感じる。
他方で、何も悪いことをしていないベイスターズファンに対して、「締め出せ」「同じように扱え」「もう来るな」といった的外れな攻撃的ポストも散見される。例えば以下のような。
もういいわ、お前ら来年から神宮の応援席ここな pic.twitter.com/GzlAuBU23f
— 橋本 (@84ys_PHI) October 3, 2025
こういうことを言い出す人は、問題の所在を把握できない、論点を整理できない、原因を分析できない残念なタイプだな~と思って見ている。
この件に対して思うこと
単刀直入に言うと、「ビジネスだから仕方ないのでは?」と感じる。
ビジターに対してリスペクトが無いという点に関しては、似た感情を抱いているので気持ちは分かるが、金儲けできる見込みがあるからやるのだと思うのよね。なぜ金儲けできる見込みが立っているのかというと、それだけ需要がありそうだと分かっているからじゃないかな。
あれだけスカスカだったハマスタが今では人で溢れかえり、チケットだって数ヶ月前から押さえておかないと参戦できないような状況。見るからに需要がある。来季のシーズンシートも10%またはそれ以上値上がりするようだ。
また、三塁側のウィング席っていつもチケットが少し余っている印象があった。ビジターの応援エリアでもないし、ベイファンが座るにも近くでビジター応援が繰り広げられている場所で見るのはちょっと・・と感じるし。つまり、ホームもビジターも、三塁側のウィング席はそこまで積極的に買おうと思わない。
でも、ベイファンの観戦需要があることは分かっているので、ハマスタの稼働率を上げるためにはまずレフト外野席をウィングに移してしまうことでビジター応援はそこを使わざるを得なくなる状況を作る。そして、空いたレフト外野席をベイファンに買わせれば稼働率が上がるのでは?というロジックが裏にあるような気がしている。
マツダスタジアムの二の舞になる?
「調子に乗ってこんなことをしていると、マツダスタジアムみたいになるぞ!」という忠告も理解できる。ただ、マツダスタジアムと決定的に異なる点として、ハマスタには「好立地」があると思っている。
つまり、例えベイスターズが将来的にまた弱小球団になりホーム観戦需要が減ったとしても、ベイスターズに高確率で勝てることを理解しているビジターファンが首都圏を中心にそれなりに押し寄せてくるため、マツダスタジアムほど需要が大きく減らないのではないか。
このタイミングで「この前はすみませんでした」と言ってレフト外野席をビジター応援エリアとして開放すれば、それなりの人が入り、チケット代を一定程度稼ぐことができてしまう気がしている。
この辺まで見据えた球団側の「検討」ではないだろうか。
平日のガラガラなマツダスタジアムは本当に最高😊
— まっち (@mt_matt334) April 16, 2025
至福!極上! pic.twitter.com/UAMxA7s96g
👆最近、ガラガラになりつつあるマツダスタジアムの様子がよく分かるポスト。シーズン序盤の様子。
全ては需要と供給のバランスで決まる
冷徹な表現だけど、これが真理だと思っている。繰り返すが、私もできればこのままレフト外野席をビジター応援エリアとして開放し続けて欲しいとは思うが、経済学的観点から言えば全ては需要と供給のバランスで決まる。
需要があるなら強気の価格設定をするし、ホームファンの観戦枠を優先する。既に甲子園球場やエスコンフィールド、マツダスタジアムがそうしているように。そして、ここで得られた利益は成長投資に使うことができるため、金儲けが悪ということでも無かったりする。
なので、適正価格や適正観戦枠数なんてものはないと思っている。
話は少し逸れるが、最近何かと話題だったお米も似たような話を適用できる。「適正価格は3,000円台だ」などと小泉氏が発言していたが、適正価格なんて無いのだ。需要が多ければお米の価格は上がるし、少なければ下がる。ただそれだけのことであり、価格は市場(マーケット)が決めるもの。小泉氏が決めるものでもなければ、生産者が決めるものでもない。
新米が出始めてまた価格が上がっているようだが、市場にいる私たち消費者があまりにも「高い」と考え、お米の購入量を減らせば、自ずと小売店は価格を下げてでも売り捌きに来るだろう。なので、お米の価格はもうしばらくしたらまたじわじわ下がり始めると思っている。
レフト外野席をビジター応援エリアとしてそのままにしておきたい・ビジターファンをリスペクトしたいというファン心理と、ホームファンが増えて需要が爆増しているこのタイミングでさらに利益を増やそうとビジネスを加速させている球団側。
どちらもある意味「正義」なので複雑な心境ではあるが、折り合いがつくと良いな。
