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原因は当てるものじゃない。見つけるものだった。

最初は、Windowsキーだった。

数日前から、Windowsキーが反応しなくなった。

スクリーンショットに使っていた「Windows+Shift+S」も動かない。前までは普通に使えていたのに、突然使えなくなった。

だから俺は、

「キーボードが壊れたのかもしれない」

と思った。

一万円を超えるキーボードだった。

色も、コトコト鳴る打鍵音も気に入っている。75%というサイズにするか迷いながら、去年のプライムデーで悩んで買ったものだ。

コンパクトなのに、簡単には動かないくらい重い。

冗談で「鈍器みたいだ」と言いながら使っていたけれど、本当に壊れたとなれば笑えない。

しかも、付属品にはキーを取り外すための道具まで入っていた。

もしかして、Windowsキーそのものが壊れたのだろうか。

キーを外して確認しなければならないのだろうか。

そんなことまで考えていた。

ところが、帰宅して確認してみると、キーボードは壊れていなかった。

原因は、Win Lockだった。

ゲーム中に誤ってWindowsキーを押さないよう、Windowsキーだけを無効にする機能らしい。

そして俺は、そのとき初めて知った。

このキーボードは、ゲーミングキーボードだった。

俺はただ、

「色がおしゃれだな」

「コトコト音がするメカニカルキーボードだな」

と思って選んでいた。

ゲーミングキーボードだとは知らなかった。

指定されたキーを押してWin Lockを解除すると、Windowsキーは普通に動いた。

「Windows+Shift+S」も使える。

スクリーンショットも撮れるようになった。

数日間困っていた問題は、数秒で解決した。

次は、Xだった。

スマホは日本語なのに、PCで開くと英語になっている。

設定画面を探しても、表示言語を変更する項目が見当たらない。

俺は、

「PC版のXから日本語設定が消えた」

と思った。

実際には、日本語は消えていなかった。

言語設定の画面にある「Show more」を開くと、その中に日本語が残っていた。

消えたのではない。

見えていなかっただけだった。

そして、noteでも問題が起きた。

公開した記事のリンクをXに貼っても、サムネイルが表示されない。

タイトルと説明文は表示される。

記事も正常に開ける。

noteの中では画像も表示されている。

ほかの記事を貼ると、サムネイルは普通に出る。

それなのに、その記事だけ画像が出てこない。

最初は、

「記事がおかしいのかもしれない」

と思った。

しかし、一つずつ確認すると、記事そのものが壊れているわけではなかった。

Xはタイトルと説明文を取得できている。

リンクも正常に機能している。

取得できていないのは、画像だけだった。

ただし、なぜ画像だけ取得できないのかは、まだ分かっていない。

X側の処理なのか。

note側の画像情報なのか。

記事を複製して作ったことが関係しているのか。

現時点では、どれも断定できない。

三つの出来事を振り返ると、俺は毎回、最初に見えた状態から原因を決めていた。

Windowsキーが使えないから、キーボードが壊れた。

Xが英語だから、日本語設定が消えた。

サムネイルが出ないから、記事がおかしい。

でも、その時点で分かっていたのは、起きている現象だけだった。

なぜ起きているのかまでは、まだ分かっていなかった。

分かっていない部分を、俺は思い込みで埋めていた。

確認できることを、一つずつ確認する。

違っていた可能性を外す。

新しく分かったことを加える。

そうすると、少しずつ現在地が見えてきた。

WindowsキーとXは、原因が分かって解決した。

noteは、記事そのものではなく、画像の取得部分で止まっているところまで分かった。

原因そのものが見つからなくても、

「何が原因ではないのか」

「どこまでは正常なのか」

「どこから先が分からないのか」

を分けることはできる。

そこで、制作室のことを思い出した。

制作室も、最初からテーマを当てる場所ではなかった。

今ある材料を並べて、見える形にする場所だった。

答えを先に決めるのではなく、確認できるものを一つずつ見ていく。

今回起きたことも、それと同じだった。

今日は何度も遠回りした。

壊れたと思った。

消えたと思った。

記事がおかしいと思った。

そもそも、自分が使っているキーボードがゲーミングキーボードだということすら知らなかった。

少し情けない話ではある。

でも、たぶん俺らしい。

それでも、一つずつ確認したから、思い込みと事実を分けることができた。

原因は、最初から当てられるものではない。

原因は当てるものじゃない。

見つけるものだった。

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