家族会議を4年間続けて見えてきた、家族のカタチについて
こんにちわ。現役SE兼副業WebライターのOgAzです。
春ですね!家族で河津桜を見に行ってきました。国際的にも新型コロナも大変な時期ですが、春は変わらずやってくるのです。自然は残酷で厳しいけれど、同時に優しいのだ。世界中に早く春が来ますように。

「あなたのおうちはすごく家族円満ね!」と第三者に評価されるとき、その家族円満は、決して自然発生的なものではありません。家族は当たり前のように仲がいいわけではなく、夫か、妻か、子どもがいれば子どもか、またはそのおのおのが、気遣いをしてコミュニケーションをはかってきた結果と言えます。家族を円満につなぐには、何らかのコミュニケーションツールが必要なのです。我が家のコミュニケーションツールは「家族会議」でした。この3月末で最終回を迎えるにあたり、4年間続けてきた意義を振り返りたいと思いました。家族の在り方は千差万別ですが、家族の仲をつなぐ一つの方法として、ぜひ「家族会議」を選択肢を入れてみてください。きっと、新しい家族のカタチが見えてくることでしょう。
家族会議ってなに?
家族会議とは、その名の通り、家族で行う会議です。会社で行うチームミーティングと同じように、家族で意識を共有するための場です。
「別にいつも一緒にいるんだから、会議なんて改まってしなくても・・・」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか?夫の仕事を、妻の日常の過ごし方を、子どもの学校から帰ってからの生活を、考えていることを、本当に分かっているでしょうか?日本の言葉では古くから以心伝心という言葉があるように、「言わなくても分かるだろ」の精神がなぜか根付いている節があります。でもハッキリ言うけれど、言わなければ何もわからない。空気で何となく察することはできたとして、それが本当にその人の考えかどうかなんて、わからないんだから。コミュニケーションは、いつも対面の会話からしか生まれないのです。
家族会議は、家族みんなの考えを共有するものです。誰がどんなふうに考えているか、率直に言う場を作ることが目的です。たわいない会話で終わってもいいと思うし、喧々諤々議論を戦わせてもいい。面と向かって思ったことを伝える機会、あなたのおうちにはありますか?なければ、何らかの形でちゃんと話し合う機会を設けることをおススメします。
家族会議を始めたわけ
我が家が家族会議を始めたのは、四年前のことです。当時の上の子は小3、下の子が小1。本当はもっと前からやりたかったのだけど、幼稚園児に小一時間ほどじっと座っていろというのは無理な話だったので、下の子が小学校に入ったタイミングで始めました。
当時、夫は仕事にとても忙しく、平日はほぼワンオペ育児をしていました。在宅でちょっとだけ仕事もしていましたが(18禁のWEBマンガの編集をやってました。ほんと何やってたんだろう私)、育児で割と手一杯。子どもたちと夫の会話が少なくなっているのを気にしつつ、とは言ってもどうしようもない状況でした。他方、子どもたちは、学校や幼稚園から帰ってくるたびに「今日はこんなことがあったよ!」と元気に報告してくれます。私はそれを毎日聞いているけれど、夫はもちろんその話を聞けません。私から報告してあげながら、「きっとこの話、本人から聞いた方が絶対楽しいのに・・・」と思うことがよくありました。そんなときに思い立ったのが、家族会議でした。
子どもたちが学校で経験したこと、感じたことを、夫に直接話す機会を作りたいと思いました。また、子どもたちにも、夫の仕事を知ってほしいと思ったのです。大人も子どもも毎日頑張っていて、イライラすることもあるし落ち込むこともいろいろあるもの。大人はイライラしたら、夜遅くまで飲んできたいこともある。でもその事情を知らなければ、「また遅くまで飲んできて・・・」という文句になってしまいます。「お父さんはこんな仕事をしているんだ」という理解が加わることで、「それは確かにイライラするよね」「お父さんも頑張ってるんだね」と、認識が変わってくれることを期待しました。
実際に始めてみて、意識が変わったのは子どもたちより私だったかもしれません。夫の仕事をなんとなくは知っていたものの、「へえ、そんな仕事してたんだ」「えっそんなこともやってたの!?」と、会議を始めてから驚きの連続でした。子どもたちのために始めた家族会議だけれど、夫婦の関係を修復してくれたという意義が大きかったのかも。私も、夫に対する理解が足りなかったことに気づかされたのでした。反省。
子どもたちが小学校の間くらいは続けたいねと言いながらここまで来ましたが、この3月で上の子が小学校を卒業します。えっあんた卒業なの!?と本人に言ってしまうくらい実感が皆無なのですが、じゃあ家族会議はそれで終わりだねということに落ち着きました。間もなく累計200回。終わりとなると急に寂しくなるのは何故なんでしょうね。
我が家の家族会議ルール
壁をホワイトボード化
家族会議のために、シートタイプのものを買って、壁一面に貼り付けました。やはり会議と付くからには、みんなで「見える化」することが大切だと思うのです。分譲マンションの壁にシールを張り付けるのを夫がすごい嫌がりましたが、これは家族に必要なことなんだと納得してもらいました。
ホワイトボードに板書した内容は、毎週写真に撮って夫とのLINEでアルバム共有しました。通常の写真で送ると一定期間で画像が保存されなくなってしまうのですが、アルバム共有しておくと残るのです。「あれってどう決めたんだっけ?」となったときに過去に遡って見えるように、データを保管しておきました。
ホワイトボードは、家族会議以外でも意外と役に立ちます。わざわざ紙を出す手間がないので、ときにメモ帳代わりに、宿題でわからない問題を解くのに使ったり、子どもにプログラミングを教えているときは板書にも使いました。
最近は、週末に翌週一週間分の夕ご飯メニューを考えるようにしています。毎日「今日の夕飯は何にしよう・・・」と悩むのがめんどくさいので、メニューを考える作業は週末にまとめてやることにしました。名付けて「決めおき」。
あとは平日、メニュー表を見て機械的に作ればいいだけなので、とても気が楽ですよ。ちょっと前に「一週間作り置き」というのが流行りましたが、私には向かなくて。こっちのほうがいいな、と思っています。一週間のメニュー表は週末に買い物に行ったあとで、ホワイトボードに書きます。子どもたちが毎朝登校前に確認していて、意図とは違うものの何だか楽しんでくれているようです。

ちなみに金曜は毎週「残りものスペシャル」なのですが、月~木で作ったものを少しずつタッパに残しておいて(というか少しずつ多めに作る)、それをブッフェ形式でお皿に載せたものです。一週間分なので料理の種類も多く、ちょっと特別な感じが味わえます。なにより私がラクだし、お皿を見て「お~一週間私頑張った!」と達成感が味わえます。最後は完全に自己満足ですが・・・
板書の内容はテンプレート化
家族会議では、ホワイトボードへの板書をテンプレート化しました。
板書や議事録の基本は、誰が見ても分かるように書くこと。でもそれって意外と難しい。どうやってやればいいのか、誰も教えてくれませんでした。私も夫も、短くない社会人生活の中で、何となく会議に参加して経験を積むことで、「こう書けば効率的に進められる、明確に伝えられる」というノウハウを蓄えてきたのです。子どもたちも、小さいうちからそういうノウハウをなんとなく知っておけばいいんじゃないかと思いました。たとえば学校でプレゼンテーションをする機会があったときに(あるのかな?)、この経験が活かせるかもしれないな、と。
板書のテンプレートは以下の通り:
1.先週の振り返り
ーそれぞれの特記事項
2.今週の予定
ーそれぞれの特記事項
3.先月の目標の振り返りと今月の予定(月初のみ)
(※注)毎月「今月の目標」をそれぞれ設定して、月初に振り返るようにしていました
4.その他の議題
①今日これからの予定
(※注)日曜に家族会議をすることが多かったので、会議のあとのスケジュール確認をしました。基本的には家族会議→みんなで分担して掃除→昼食で、午後からの予定を考える感じ
②夜ごはんどうする問題
(※注)平日の料理はすべて私の担当なので、休みの日の夜ごはんは、私が働かなくていいメニューをみんなで考案してもらいました。だいたい鉄板メニューとか鍋で、準備も料理も夫がしてくれます。ありがたい・・・
③その他
(※注)家族で話し合う問題などがあればここ。「トイレの電気つけっぱなし問題」「台所の電気消さない問題」「洗濯物をちゃんと片付けない問題」「靴が揃ってない問題」など、多くの議題が提案されました。まあ主に私からですけど・・・

司会は子どもたちが交互に担当
会議をするからには、司会進行が大切です。最初は私がやっていたのですが、子どもたちがやりたがったので、じゃあやらせてみようということになりました。司会をやるからには、ヘラヘラ座って文句を言っていてはいけません。ホワイトボードの前にビシッと立って、学校でみんなの前で発表するときのようにすると約束しました。
私は昔からあがり症で、人前でしゃべると体が震えてくる体質です。対して夫はとてもしゃべるのが上手。ぜひ夫のこのスキルを活かし、子どもたちには早いうちから人前でプレゼンでもできるような度胸を養ってほしいと常々思っていました。家族会議では、家族の前とはいえ、ちゃんとした話し方、相手に伝わりやすい話のまとめ方などができるように工夫しました。四年間で、どれほどその能力が養われたか分からないところではありますが、、成長してどこかで生かしてくれることを願っています。
月初に「今月の目標」を決める
毎月、月初には家族それぞれが目標を決めます。「自分はここが出来ていないな」と感じたこと、「もっとこうしたい!」と思うことに対して、明確な目標設定をするのです。設定した目標は、翌月の月初に振り返り、「できた(◎)」「まあまあできた(〇)」「ちょっとできなかった(△)」「全然できなかった(×)」の評価を自分でつけます。そのうえで、家族に意見を聞き、改善点を考えます。自分では◎のつもりでも、家族に意見を聞くと△だったりするので、客観的な評価をしてもらうことは大切です。
今月の目標はリビングのよく見える場所に掲示しておき、つねに意識できるようにしました。子どもたちは掲示してあってもそれほど気にしてくれませんでしたが、私と夫は、たまに見ては「あっやってない!」と慌てて実行したり、「見える化」がいい具合に働いてくれたと思います。

お茶とお菓子で楽しい雰囲気を
通常のミーティングでは、お茶を持ち込むことはあっても、ゆっくりお菓子を食べたりすることはありません。我が家の家族会議も、最初は各自でお茶を持って来るくらいの簡素なものでした。1時間程度の家族会議で、お茶を飲んでいるだけでは子どもたちは飽きてしまうようで、最後の方がグダグダになってしまいました(ゴロっと横になってみたり、全然違うことをやってしまったり)。
家族会議は義務感でやるものではなく、もっとフランクな、楽しい雰囲気であるべきだと思いました。これではいかんと思い、二回目からは紅茶やコーヒーとお茶菓子を用意するようになりました。会議の冒頭で無くなってしまいますが、お茶の延長線上で家族会議をやることで、子どもたちも少し話しやすい雰囲気になれたのではないかと思います。
家族会議で生まれた家族のカタチ
家族会議を始めてから、家族の問題はみんなで相談して決める習慣ができました。誰かが片づけをほったらかしにしていたら、家族会議で議題化し、「どうしたらちゃんと片付けられるか」を相談しました。新型コロナで学校が休校になったときも、どう過ごすべきか、子どもたちが何をやりたいかを話し合いました。ご飯の相談も、うまくいかなかったもやもやも、旅行の計画も、ぜんぶ家族会議で話し合いました。私たちは、話し合うことでなんでも解決できる間柄になれたのだと思います。
子どもたちに、家族会議をやって「よかったと思うこと」を聞いてみました。下の子(小4)は、「学校での話し合いなどの際に、積極的に発言できるようになった」と言っていました。上の子(小6)、積極的に意見を出したり司会ができるようになりました(上の子はまあもともと積極的だったので、成果かどうか分からないけど・・・)。子どもたちの学校生活にも、多少なりとも影響を与える成果があったのではないかなと思っています(思いたいだけって話も)
家族のカタチを再確認させてくれたのが家族会議。間もなく終わりを迎えるのが惜しいくらい、我が家のアイデンティティを形成してくれました。これから子どもたちが成長して我が家がどんな形になるかは分かりませんが、きっと、家族会議をした絆がある限り大丈夫だなって思っています。そして、いつか子どもたちが成長して家庭を持った時、同じように家族会議をしてくれたら、とても嬉しいです。
家族会議、みなさんもぜひ開催してみてください。
