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2025年12月の良かったもの

 いつの間にかもう年の瀬。仕事は昨日納めて、今日は午前中に家の大掃除、午後は疲れで完全に爆睡していました。積んでるゲームや本や映画やドラマに手を付けたりしたいのは山々だけど、初日からこれだと本当に寝正月で終わっていきそうで先が思いやられる……。

 そんな中でこの「良かったもの」記事もなんとか一年間継続してやれたのは幸いでした。今年は子どもが生まれたこともあってインターネットからはだいぶ遠ざかっていて、これを書くためにPCを立ち上げることも少なくなかったです。Xも公式アカウントのチェックくらいでしか浮上しないしブルースカイも生存報告レベルしか使えてない……来年もまあ似たような感じになるでしょう。創作も含めテキストを書く時間や機会はもっと増やしていきたいけど、子どものいる生活がどう変化していくか次第なので、まあ死なない程度に上手くやっていきたいです。

 一年の振り返りとかはまた年内に上げる予定の別の記事でやろうと思います。時間があれば……!




緊急開催!おまえらインプットどうやってるんだ座談会

 流れてきたので読んだら面白かったです。インプットとか履修みたいなワードの使い方は置いといて、まきのさんみたいな作品への接し方が理想だなと思う。今年はとにかく育児に注力していたので全然映画を観る余裕がなかった一年だった。来年はもう少し映画を観る機会を増やしたい。劇場版アンパンマンとかクレヨンしんちゃんとかキッズ映画路線で……。


有隣堂しか知らない世界「オグリキャップの世界」

 妻子持ちで競馬狂いのゆるキャラマスコットMCがかつてないほど興奮しているのが面白過ぎるので、そろそろ有隣堂は競馬の話題だけでブッコローが喋り倒す生配信とかやったほうがいいです。はしゃぐ一方でちゃんとオグリキャップの話もしているのでえらい。オグリの功績はほどほどに、引退後にクローズアップした話題はあまり耳にしてこなかったので非常に良かったです。オグリの写真集、欲しすぎる……。


篠澤広生誕ミニライブ2025

 学マスのミニライブを初めて観たんですけどすごかったですね……。篠澤広との出会い方がクッソ暑い夏フェス会場歩いてたら偶然近くのステージからディストーションギター響いてきた、みたいなだったからハマり方がアイドルじゃなくてバンドかなんかなんですよね。残念ながら今回はサンフェーデッドはなしだったんですが、ステージ上のアイドルが最後まで歌って踊り切ることを祈り続けなければならないライブなんて初めて観た。メクルメ、改めて聴くとこんなのライブで歌わせるの鬼だろという印象がすごい。どんな気持ちでペンライトを振ればいいんだ。


CITY / Maltine Records

 ナイトクラブに行く理由は デカい音を浴びるためだよ
 Maltine Recordsとの付き合いも長くなり申した。このレーベルとの最古の記憶が「MP3 KILLED THE CD STAR ?」あるいは「朝が来るまで終わる事のないダンスを」なのは間違いなくて、若手の新規精鋭アーティストともてはやされた彼らがいつの間にか今やメジャーで売れっ子になってたりして月日の流れは目覚ましい。Les Aventuriers feat.PUNPEEだね(30近くなっていざ会ってみたら尖ったあいつは心身共に丸くなり無口なあいつは成功して小金持ちにヤサグレてた非行少女の女子とも共通の趣味で話が進んだり)。ゴメンちょっとtofubeatsすぎたわ。
 といってもマルチネのクラブイベントには結局一度も行けずじまいの一方通行の思いなんですけどね。あ、でもMOGURAには行ったことあるよ!ニンジャのイベントで!


水脈 / 川田十夢

 人とAIのパッチワーク的作品らしいけどかなり好きなタイプの曲だ。歌詞は歌詞というより詩に近いのが独特で、曲がチルに入るタイミングでグイっと水を飲むのが良い。技術の進歩でテクノロジー系のクリエイターがアーティスト活動を始めるとこんな音楽と映像が生まれるのか、という興味深さがある。改めて考えると2025年ってSFの舞台になるくらい未来だもんな。


解釈系 / 椎乃味醂
ハーモニー / 椎乃味醂

 ほぼ全曲3分縛りのような曲構成にはクリエーターとしての職人的気質と同時に物足りなさを覚えてしまうのも確か。歌詞の言葉選びというかリリックがかなり良くて(私が歌詞に注目するのはめったにないことです)、中でも「ハーモニー feat. 原口沙輔, 初音ミク」は2025年ベスト入り。今年は久々にボカロを追える範囲で追った一年でした(といってももっぱらYoutube上でだけど)。r-609、higma、フロクロ、原口沙輔、椎乃味醂などなど、今知るのは周回遅れではあるけど素晴らしいアーティストに出会えたので良かったです。こうして並べてみるとみんなインテリ系ボカロP(概念)だな。


image / Maison book girl

 Maison book girlというアイドルグループの存在を知り、既に解散していたことを知った。一曲の中で何度も多用される変拍子、内向的で閉じた箱庭世界のような歌詞、アイドルグループなのに荒れた廃墟や森しか映っていないCDジャケット……とにかく尖っている。
 ロックバンドでもアイドルグループでもそうだけど、解散した後で知ってしまうと楽曲という完成品でしか彼、もしくは彼女たちを知ることができないのが非常に悔しい。もちろん解散後もアーティスト活動を続けている人たちもいるけど、この曲たちが今後ライブで歌われる機会があるのだろうか、ということを思ってしまう。


beyond the blue / ヤなことそっとミュート

 ヤなことそっとミュートというアイドルグループの存在を知り、既に解散していたことを知った。二組目だよ……。シューゲイザー、オルタナ系のゴリゴリなギターサウンドをバックにアイドルをやる、というコンセプトがめちゃくちゃカッコいい。ロックというジャンルが持つエモさを抽出するとこんなアイドルソングになるのか……というか普通に歌上手いな……もう解散しちゃってるけど……。
 2010年後半~は生活が様変わりして音楽の趣味からも遠のいた頃だったので、その間に取りこぼした諸々を今になって収穫しているような感覚がある。


田淵智也 / 田淵智也

 UNISON SQUARE GARDENのベース担当にしてアニメや声優やVtuberにめちゃくちゃ楽曲提供している男、田淵智也の生誕40年を記念したカバーアルバム。普通に歌が上手くなっててビビる。
 配信もサブスクもないフィジカルリリースのみのファンアイテムに見せかけて選曲がただ事ではない。the pillows、クリープハイプ、a flood of circle、パスピエ、赤い公園……しかも一部楽曲はオリジナルのメンバーも参加して再レコしている気合の入れよう。なんというか、普通に「聴ける」アルバムに仕上がってるのは当人の技量と熱量とリスペクトによる人脈の結集のようで感動すら覚えてしまう。
 特にヒトリエのセンスレス・ワンダーをカバーしてくれたのはマジで嬉しく、去年刊行されたwowakaの歌詞集でも、ただ一人ヒトリエというバンドのボーカルとしてのwowakaにコメントを寄せてくれていたのを思い出した。


Fallin’ feat. Neibiss / tofubeats

 今年のtofubeatsもタイアップやコラボ曲が多かったけど、この曲が一番良かったです。tofubeatsの歌を聴くと「もう楽しい時間も終わりか~」みたいな気持ちになるのはなんででしょうね。今年もお疲れ様でした。


野原ひろし 昼メシの流儀 / 塚原洋一

 クレヨンしんちゃんのスピンオフで野原ひろしが主人公の飯漫画。ちなみにアニメの方は未見です。
 ひろし似てねえじゃんとか散々言われてたけど、いざ読んでみるとそんなに気にならないな……と思うのは本家の漫画やアニメにそれほど思い入れがないだけかもしれない。各話のオチが弱いところが、かえって肩から力を抜いて読めるのが非常に良いです。なんというか、読んでも心に何も残らないところが逆に癖になるというか、寝かしつけしてる子どもがうとうとし始めた頃の、手持無沙汰な時間に読むのがメインでした。お世話になりました。
 それはそれとしてお仕事ものとしての解像度は著しく低く、商社の営業マンの解像度がフワーとしているのはご愛敬。外から見た商社の商談ってこんな風に捉えられてるんですかね。ひろし、めちゃくちゃ外食しまくってるんだけど会社からどんだけ食事手当出てるんだ。


クレヨンしんちゃん / 臼井儀人

 スピンオフだけじゃなく本家もちゃんと目を通すか……で読み始めたけど、みさえもひろしも初期だと顔が別人! ゲンコツやお尻ぺんぺんが普通にDVすぎ! など、かなりカルチャーショックがある。執筆時期的に当たり前だけど、全体的にすごい昭和(後期)の価値観でビビる。
 群を抜いてヤバいのはしんちゃんのクソガキっぷりで、諸行の数々がマジで凄まじい(口紅で全身落書きする、身の回りの大人を全く遠慮せずおちょくる、洗車中に車を金たわしで擦るなど)ため、「こんな子どもに育ってほしくねえな……」という気持ちを込めて子どもに読ませるのもアリかもしれない。嘘、冗談です。
 そういうヤバイ部分もありながら、子を持つ親の漫画としてはしんちゃんととーちゃんが風呂上りに「ぞうさんだゾ~」「マンモスだぞ~」とか仲良くやってるのは微笑ましいし、仕事帰りにクリスマスプレゼント用のカンタムロボのおもちゃを抱えて帰宅してくるのはめちゃくちゃグッとくる。まだ巻数一桁台なのでチマチマ読んでいこうと思います。


リング / 鈴木光司

 ホラーではあるけどオカルトというより往年の超能力ブームが着想元になってるのはなるほどと思った。観たものが1週間後に死ぬ呪いのビデオ中心に、リミットが刻々と迫るスリラー、ビデオ内容が徐々に紐解かれるサスペンス、そして山本貞子の半生が明かされていくドキュメンタリーが渾然一体となっていて凄まじいスピード感。新聞記者と大学講師の二人組が頭とツテをフル回転させて事態を究明させていくので一切ダレがないのが爽快ですらある。終盤、貞子の本当の願いと呪いのビデオの「ルール」の真相が明かされた時にはもう本を読了しかけている絶望感がすごい。おしまいだ。
 昨今のホラーブームでホラー小説も盛り上がっているのは肌で感じているけど(残念ながらあまり読めてはいない)、そのオリジンである本小説を読んだ後だと「こんなバケモンみたいな小説とみんな戦ってるのか……」という、ある種の畏怖を覚えてしまう。それくらいの読書体験でした。めちゃくちゃ面白かったので来年は続編のループとらせんも読もうと思います。


(終わりです)

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