随想好日「もしも万が一、小説 傲灥GOSEN が映画になったとしたら……」
いつか書きたいものがあります。
そのうちの一つが「創作論」です。でもね、ただでは書きたくないのです。
ちゃんと買って読んで頂ける創作論の本が書きたいと思うのです。いいでしょう思うだけなのだから。でもね途中まで書いては全部消しているのだわ。
どこにも書いたこと無いからね、誰も知らないことだけど、わたしが作品を書くときはもの凄く色々なことを考えながら書いている。自動書記の発露として立ち上がった原稿だとしても、ちゃんと自分の考える論理は原稿に反映されているのです。わたしは《小説の書き方》であり、文学というものは修めてはいない。でもね、感動したお話や感動した部分は解析するのね。自分なりに。
小説を書く上で、たくさんのことを考えながら書くのだけどね、その内の一つに「レイヤー」という考え方があってね。
「レイヤー」を支配できていない作品は何を書いても面白いものにはならないという考え方をしているのね。章立ても一つのレイヤーなのだけどね。その章の中にさらに細かなレイヤーが潜んでいる。
逆説的に言えば、このレイヤーの解析をしながら本を読む癖をつけると、読書は怖くない。誰かと読書感想のお話をしても深度の深い濃密な意見を戦わせることが出来る。
ここにここまで書いた原稿ですら、5つのレイヤーが潜んでいる。
芥川賞作家の羽田圭介先生のYoutubeのタイトルで「僕は二行先が予測できる物はダメで……」って仰っていたのだけどね。内容を見てはいないから迂闊なことは書けないのだけど、タイトルから感じるのは「レイヤーの支配」を分かりやすく表現しておられると思うのね。多分、それに関連したお話だと思う。と、勝手に考えているのだけど。
あのね、面白い物を書けるようになりたいと思ったらね、レイヤーの支配を自分に取り戻すことなのよ。指先とキーボードと余白に委ねていては、絶対にレイヤーを支配して、立ち上げることは出来ないのね。
そしてね、本を読むこと書くことをお仕事にしている人は、必ずレイヤーの支配構造について考えながら読みます。これを自分がコントロールできるようになったら、どこからお話を足しても「壊れない」書き方が出来るようになる。破綻しないものが書けるようになります。
ご自分の作品をまずは章ごと、そして更に章を細分化してレイア―に割って立ち上げてみる。足りないものは足し、いらないものは削りが見えてきます
よく「伏線」と「伏線の回収」って言うじゃん。これもその一部なのよ。
主人公のちょっとした癖を物語に絡めたかったら、伏線のレイヤーを最初に張ってチョロチョロと同質のレイヤーを登場させる。そして場面を変えて色々な回収をみせる。
※小説における「レイヤー(層)」とは、物語の構造やテーマが複数の深さ(レベル)で組み上げられている状態を指します。表面的なストーリー(表層)の裏に、社会的・哲学的なテーマや比喩などの深い意味(深層)を重ねる手法。
と……こんな本が書きたいのだわ(笑)
もしも万が一、小説「傲灥GOSEN」が映画になったとしたら……
勝手にキャスティングしてみた♬
1. 益子 達也(43歳) ── 画人 【配役:長谷川 博己
2.小暮 恵子(34歳) ─ 佐伯美術館 理事長 【配役:長澤まさみ
3.木下 晴海(29歳) ── 取締役専務 【配役:二階堂 ふみ
4.石本 麗子(31歳) ── 新館 大女将 【配役:吉岡里帆
5.西田 亜矢(32歳) ── 別館 大女将 【配役:松岡茉優
6.佐伯 喜美子(86歳) ── 女将会総代 【配役:吉永小百合
7.佐伯 巌(85歳) ── 会長 【配役:北大路 欣也
もちろん主演男優・主演女優も大事なのですが、やはり「佐伯喜美子」でしょう。
これを吉永小百合さんにやってもらいたい。必ずや怪演してくれるはずだ。喜美子は大事なのだ。冷酷さ、すっとぼけ、人間を見下したところ、執着。これはあの吉永小百合の美しさという通底しきった存在感がより悍ましさを増幅する。戦えるのは「三人」かなぁ。長澤まさみ・北川景子・戸田恵梨香
長澤まさみファンなのよわたし(笑) 多部未華子も好きなのだけど。小暮恵子という役には合わないだろうなぁ。
益子 達也(43歳) ── 画人 【配役:長谷川 博己さん一択だ。頽廃的な雰囲気であり、バロック感もあり、冷たさもある。益子達也にピッタリだ。
イメージは泉鏡花の陽炎座か。
バロック
