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世一詩する「2分の1と烏とわたし」

32分の1となると神が降りてこなければ怒りが増す
16分の1は厭世観が支配的になる
  飾り包丁
  ウサギの耳カット手前
  これ以上はスプーンを入れるべからずってかい
8分の1は悲劇的なほどに充てがわれた感じだ
6分の1はそれぞれの6分の1と大きさを比べたくなる
4分の1はこれみよがしの持て成し感がうすら寒い
  90度が頑張ってみました感を主張する
2分の1は包丁一発勝負となると神の御業
  気を抜くな
  真ん中をずらすな
  楕円の球形は気をつけろ
わたしは2分の1しか存在を受け付けない

 あぁ今年もまた2分の1を与えし神に感謝を。
 二日は楽しめる

わたしはメロンを2分の1喰いしなくば
メロンを喰ったとは認めない
そういう芸術的美的センスの持ち主である

こんなものは贅沢ではない
わたしは米の食えない幼少時代を過ごしている
コメがスーパーから消えたわけではない
コメが市場から消えたわけではない
単純に貧乏故にコメが買えなかったのである

ただ。
メロンは腹いっぱい食えた
畑で捨て置かれたメロンは
畑で勝手に醗酵する
畑一面から酒の匂いがしてくるのだ
この時期の「烏」は畑で勝手に酔い潰れてた
因みにわたしは酒は嗜まない

畑でぬるいメロンを半分に割り
溶けかかったメロンに顔を埋めて喰う
その瞬間が正義だった
イノセントだった
メロンに埋めた顔の鼻の穴
メロンの種が入り込み
メロン汁に塗れた顔を見合わせて
フンと鼻から吹き出し笑いあったあの日

メロンの果肉色した夕陽が沈んでた
メロン畑のむこう
防風林を黒く染めながら
 酔い潰れた烏が取り残されたままに
  一声、啼いてた
   クワーと______

コメは不自由なく喰えている
しかしどうだ______
メロンはあの日・・・のようには喰えなくなった……
酔い潰れた烏を見るなど願っても叶うまい

あんたはどっちの時代を愛せる?

あんた、種は事前に取る派かい。それとも種までしゃぶり吐き出す派かい。面倒だから飲み込む派かい ? おまえはどうかって ? あの種房が美味いんじゃない。当然しゃぶって吐き出す派だよ。余計なことしやがって、種を除いて提供されようもんなら損した気分になっちまう。

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