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【関東勢必見】都内&東京近郊の美術館・博物館を100館以上巡り回った27歳男性が独断で選ぶ2025年版 デートスポットにおすすめの美術館・博物館(都内・近郊)【異論認める】※継続更新中


まえがき

 この記事はこの1年で都内&東京近郊の美術館・博物館を100館以上巡り回った27歳男性が、デートスポットとしてふさわしい館を独断でピックアップして提示するものです。そもそも、美術館や博物館という施設はあまりデートスポットとして相応しい場所ではないと思います。何故なら、目の前の展示物を理解するために、ほとんどの人間は押し黙ってしまうからです。また、静寂な環境が展開される展示室では話しにくいと感じてしまうこともあるでしょう。(逆に、アプローチが制限される環境だからこそデートが楽に進むという考え方もありますが、それがデートの結果に良く作用することはまあありません)
 ただ、お付き合いしながらデートを重ねる中で、人気の飲食店に行く、映画を観る、テーマパークに行くを繰り返せば、行き先に困る時が出てくると思います。この記事は、そんな事態での解決の一助となるべく、作った次第です。各館の紹介では、理想の立ち回り(ほぼ妄想)も記しますので、参考になればありがたいかなと思います。

前提として、ここで想定するデートとは、「マッチングアプリとかで会う人と2〜4回目に会う」みたいな場面を想定しています。付き合いたてほやほやの時ですね。

さて、紹介に入る前に、お相手さんに良いところ見せたい人へ。
行く前にその館がオンラインチケットを販売してるか確認しましょう。あらかじめ2人分買って奢れば、アドを取れます。手際の良さを見せられますよ。

これから紹介していきますが、読むのがめんどくさい人は太字の部分だけ流し見して、館名をネットで検索してもらっても構いません。ただ、いきなりデートで行くよりかは、事前に視察に行くことをおすすめします。

1館目:インターメディアテク(東京駅付近)

〒100-7003 東京都千代田区丸の内2丁目7−2 KITTE2〜3階
開館時間:11:00-18:00(金・土は20時まで開館)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日
入館料:無料

 最初に紹介するのは、東京駅から歩いてすぐ、KITTE内2〜3階にあるインターメディアテク。日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営をおこなう公共貢献施設である。ここでは、東京大学が1877(明治10)年の開学以来蓄積してきた学術標本を常設展示し、併せて会期を設定して特集する特別展示を行っている。

都会の空を泳ぐ魚


 さて、この場所をオススメするワケは、コストパフォーマンスが絶大に良いからである。無料で楽しめる館と言えば、探せば何館か見つかるが、だいたいはオープンスペースで騒がしいところにあったり、展示資料がしょぼかったりして、わざわざデートで行くような場所では無いところばかりである。対して本館は無料でありながら、ほどよく落ち着いた展示環境、展示内容の豊富さ、スタッフの配置人数など、鑑賞を楽しめる条件がまあ整っている。まるで昔の研究室にいるようなシックな内装とスタッフの方々が来ている白衣を見ると、一種のテーマパークに来たようなワクワク感に満ち溢れる。展示品に関しては考古的なものが多く、生き物の骨格標本や太古の植物など幅広く展示されている。

あなたの頭の中にある石です


 デートの中では当然、会話が重要なのだが、その会話のネタに尽きないような広く浅い展示物を取り揃えている点がこの館を勧めるポイントの一つでもある。展示品を前に童心へと返り、「大きい」「怖い」など感じた事を共有するだけでも充実した時間が過ごせるだろう。なお、館内は写真撮影OKなので、記念撮影を楽しむことも可能。

巨大な古代植物はまるでシュルレアリスムの世界

2館目:国立西洋美術館(上野)

〒110-0007 東京都台東区上野公園7−7
開館時間:9:30~17:30  金曜・土曜日 9:30~20:00  ※入室は閉室の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※ただし、月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌平日が休館
※年末年始(12月28日〜1月1日)
入館料:企画展料金は公式HP参照、常設展のみは一般 500円、大学生 250円(毎月第2日曜日は常設展のみ無料)

 言わずと知れた、国内第一級の文化施設・国立西洋美術館。フランス政府から寄贈返還された印象派の絵画およびロダンの彫刻を中心とするフランス美術コレクションを中心に展示を展開する。そもそも上野と言えば、上野の森美術館、東京国立博物館、国立科学博物館など、珠玉ぞろい、まさに最強文化施設のバーゲンセール地帯。その強者たちの中で、なぜ国立西洋美術館を勧めるのか。
 その理由は、展示にマイナスが無いからである。抽象的な表現になったが、つまるところ、究極の美を魅せる西洋美術作品の展示では、デートの展開で失敗する確率が最も低い。先に紹介したインターメディアテクや国立博物館、科学博物館では、考古的な品々や日本含めたアジア系の芸術作品が展示される。それらは確かに好奇心・探究心がそそられるのだが、美しさとはかけ離れてしまう時もある。もしもお相手さんが、グロテスクなものが苦手だった場合、げんなりさせてしまうことが大いにあり得るだろう。そのリスクが極めて少ないのが、幻想的で切なさや儚さの美をまとう西洋美術なのである。
 特に企画展は上質な作品が集うので、そこを狙い目に訪れると良い。逆に企画展のみで満足できたならば、無理に常設展を見なくとも大丈夫。それほどの質とボリュームが企画展には保証される。展示室はかなり静寂が保たれているが、ちょうど2人で会話できるくらいの猶予があるのがポイントだ。美しい作品群を前に2人の世界に没入できると思う。

素描展

 足を運んだ人は既にご存知かと思うが、日中の館内はまあ混んでいる。展示の動線に列を成している場合、時には空いている展示へスキップすることも求められるだろう。滞在時間やお相手さんの待ちに対するキャパシティなどを考慮してリードしよう。

地獄の門、これが大好き

3館目:半蔵門ミュージアム(半蔵門)

〒102-0082 東京都千代田区一番町25
開館時間:10時~17時30分(入館は17時まで)
休館日:毎週月曜日・火曜日、年末年始
入館料:無料

https://www.hanzomonmuseum.jp

 3館目に紹介するのは、千代田区半蔵門にある半蔵門ミュージアム。この周辺は皇居三の丸尚蔵館をのぞいて目立った美術館・博物館が見当たらない。皇居の北・東方向(要するに栄えている方)には名だたる豪華な館が乱立しているのだが、南・西方向はどうも文化施設に乏しい。その中で、孤軍奮闘(?)しているのが当館である。当館は主に仏教系の展示を中心に展開し、常設展では重要文化財の仏像を間近で鑑賞でき、特別展では仏教絵画などを特集している。
 さて、この館を勧める理由として無料という点は大きいのだが、それ以上に設備と環境が有料級に整いすぎている点が最上にある。先のインターメディアテクでは展示内容への力の入りようを評価したが、こちらは設備面を評価する。
 フロアは地下1F〜3Fで構成されており、まず1Fの受付が高級ホテルの受付かと思うくらいの華のある空間となっている。展示室は地下1Fへエレベーターにて移動、そこにはまるで古代遺跡の空間を模した内装が展開。展示品数は少ないながらも、無料なのが信じられないほどの極上の展示環境が繰り広げられる。鑑賞後は2Fへ移動、解説パネルコーナーを見た後、無料のラウンジ(しかも高級風)でゆったり休憩することが可能。水・お茶を無料提供、200円ほど払えばコーヒーも味わえる落ち着いたスペースである。お相手さんと展示物について語るもよし、今後の行き先を決めるもよし、雑談に花を咲かせるもよし。話のネタやリードするポテンシャルさえあれば最高のコストパフォーマンスを発揮するデートスポットなのである。
 ちなみに、3Fはシアタールームとなっており、スケジュールに合わせて展示物の解説映像を鑑賞できる。ここは双方で展示に興味が出てきたら行く位の場所なのだが、鑑賞シートが映画館並みにふかふかでリラックスできる。それまでの行程で疲労が溜まっていたら、ここで休むのもアリだ。

美術館ではなくミュージアム、名前から漂う上品さ

4館目:東京都庭園美術館(白金台)

〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
開館時間:10:00 〜 18:00(最終入館 17:30)
※園内施設によって異なるため、公式HP参照。
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
入館料:企画展は一般1,400円、大学生1,120円、高校生と65歳以上700円 
庭園のみの入場は一般200円、大学生160円、高校生と65歳以上100円

 港区白金台に位置する東京都庭園美術館。港区といえば財閥、いわゆるお金持ち系の美術館・博物館が集う地である。大倉集古館、泉屋博古館東京など、古物を扱う館が何故か多いエリアだ。本館は、1933(昭和8)年に皇族朝香宮家の自邸として建てられ、主要な部屋の内装にアンリ・ラパンやルネ・ラリックら、フランスのアール・デコ様式における著名なデザイナーが起用されており、2015(平成27)年には国の重要文化財に指定されている。建物もそうだが、広大で美しい庭園も楽しめる点がポイントである。
 港区の美術館で庭園と言えば、かの根津美術館も候補として浮かんでくるわけだが、こちらは企画展の専門性及び入館料が高く、デートスポットと言うよりは美術館としての機能に特化しているため、今回の序列からは外れている。やはりデートスポットとして選ぶからには、鑑賞するものがいかにありふれていて理解しやすいか、という点が一つ重要であると考える。この点からすると、庭園の設計や本館が売りとしている建築はその素晴らしさや偉大さを感じやすいジャンルなのである。

 千代田の皇居三の丸尚蔵館もそうだが、皇族の息が掛かっている施設は、他の美術館・博物館とは一線を画して力の入りようが違う。本館も元皇居ということで、上記のようなデザイナーの手によって建築そのものが芸術作品と化している。エントランスから書斎、個室まで息を呑む内装の連続である。

絢爛豪華な内装に写真を撮る人が多数

 館内鑑賞とともに、緑の美しい庭園の館外散策は見逃せない。さらに、敷地内には茶室、レストラン、カフェと一息つけるスポットを完備。コースやプランの派生がしやすく手数に困らないのがこの館の強みである。ただ、庭園は広大がゆえに全てを巡ろうとすると疲労を溜めてしまう。あらかじめコースは決めておいた方が良いだろう。また、楽しめるかどうかのポテンシャルは気候や天候にも左右されるので、お相手さんの体力も考慮しながら検討すること。正直な話、本館のみの鑑賞でもデートスポットとして十分に機能する。

5館目:横浜みなと博物館・日本丸(横浜)

〒220-0012 横浜市西区みなとみらい2-1-1
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
※各年ごとに休館日が変わるため、公式HP参照
入館料(日本丸と博物館の共通券):一般800円、65歳以上600円、高校生以下300円

 ここまで、都内の美術館・博物館ばかりであったが、近郊の名所も紹介していきたい。横浜・桜木町駅から徒歩5分、みなとみらい線が走る東京湾の一角、コスモワールドの大観覧車を遠くに臨む横浜みなと博物館(日本丸)。ここでは、国指定の重要文化財 帆船日本丸へ乗船することが可能だ。この点がデートスポットとしてふさわしい点である。

私が訪れた時は曇天でした

 改めてしっかり探してみると分かるが、ちゃんとした船に乗れる場や機会は滅多に無い。多くの人は漫画やアニメや絵画など、様々な創作物で船を見るが、所詮そこ止まり。その認識のまま、実際の船に乗ってみると、とても面白い。まるで麦わらの海賊団になったかのような気分になる。様々な船室や海上での生活を豊かに送るための工夫など、多くの発見があり、何より非日常感を味あわせてくれる。インターメディアテクがテーマパークなら、こちらは一種のアトラクションである。ドカンと盛り上がるわけでは無いが、デート中は話題に尽きないはずだ。足元は段差の高低差があったり、階段が多かったりするため、リードする際はお相手さんを気遣いながら進むと良い。

面舵いっぱい!のアレですよ、アレ

 巡る順番としては日本丸→博物館がオススメ。アップダウンで息の上がった体を室内で落ち着けよう。館内では、ペリー来航の横浜港開港から発展の歴史を学ぶことができる。腰を下ろせる場所は少ないものの、巨大スクリーンに映し出される横浜の絶景や360°味わえるパノラマシアターなど飽きさせない展示が多数。館を出て再び日本丸を見れば、来て良かったという充実感が溢れてくるはずだ。日本丸と博物館併せて、入館料が800円という破格の値段設定も嬉しい。
 駅へのアクセスも良く、それこそコスモワールドも近いのでコースが組みやすいのも大きい。周辺はなかなか飲食店が無いので、午前一発目または午後一発目に行くのが良いだろう。

まるでドラマのワンシーンみたいだね

6館目:菊池寛実記念 智美術館(虎ノ門)

〒105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-35
開館時間:11:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始、展示替期間
入館料:企画展によって異なるため公式HP参照

 場所は戻り港区へ、札束と権力で埋め固められた街、虎ノ門の一館を紹介。様々なお高めのカフェ・レストランが立ち並ぶ中、是非ともデートコースに組んでほしいのは菊池寛実記念 智美術館である。当館は現代陶芸のコレクターであった菊池智(1923〜2016)のコレクションを母体に、現代陶芸を中心とした優れた造形作品を紹介する様々な展覧会を開催する。

 本館をデートスポットとして勧めるポイントは、高級感あふれる極上の展示空間である。持てる全てのリソースを展示空間に費やしたのではないかと思うほどの居心地の良さを感じる。さすが、公式HPにて「非日常の空間で、作品に出会う。」とキャッチコピーに掲げるほどである。
 入り口から地下1Fの展示室を繋ぐのは、螺旋階段。その全面を銀の和紙で彩られた壁面が囲む。展示室前に辿り着くと壁の銀は銅へと変わり、魅力的な表情を見せる飾台が出迎える。

このアトランダムな配置、初めて見た時は衝撃でした


 現在の展示室は開館時のデザイン、レイアウトを2009年に全面リニューアルしたもので、米国人デザイナーのリチャード・モリナロリ氏(1951~)によるもの。中心となる二つの展示室は、それぞれ展示台や壁面のデザインが異なっている。室内全体に和紙を使用し、その質感と色彩を活かした空間を展開。開館以来、作品を間近で鑑賞できるようにケースに入れず露出展示とし、展示室のデザイン、作品照明と合わせ、館ならではの環境を整えている。

天井から垂れるレース、床には影の曲線が

 俗的な言い方をすれば、とにかくオシャレで映える場所である。この館は盛り上がるというよりかは、喜んでもらえる場所という側面が強い。特に、豪華な場所、セレブな場所が好きな人、その場所で写真を撮るのが好きな人には喜んでもらえるだろう。展示については専門性が高いので、デートの際は雰囲気を楽しみながら会話をしてもらいたい。

あとがき

 ここまでつらつらーっと書いてきました。当然、私と読んでくださっている皆さまの経験則は異なるので、実際に館を訪れた時に上記のように感じないこともあると思います。その時、私にできる事はほとんどありませんが、ぜひこの記事のコメント欄に文句を言いにきてください。この記事は継続的に更新していくつもりですので、そのフィードバックとさせて頂きたいのです。
 なかなか、日常生活の中で、この美術館はこうだよね!ああだよね!と意見交換をする機会は滅多にありません。だからこそ、この場を交流の場としたいという思いがあります。デートスポットという幅の狭いトピックではありますが、ぜひ皆さまのご意見と体験談をお聞かせ願いたいです。

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吾妻圭@美術館・博物館・記念館情報 チップは全て、文化施設調査用に使わせていただきます。 当面の目標は「全国都道府県立の文化施設を周る」ことです。 周った全ての館は記事化します。 よろしければ応援していただけるとありがたいです。

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