自由律俳句 15
2024年5月を詠む

「五月晴れ!」とはいかず肌寒い雨の日
日差し戻るもヒンヤリした空気を浴びて目覚める
八重山そばの昆布だしが体に染みる午後
7月並みの陽気に体を慣らす
しょうぶ湯に健康を祈りつつ入る
大型連休は安近短を合言葉に
シジュウカラをブロック塀の上に見つけてハッとする
バラの香を深呼吸する夕暮れ
冷え込み増す5月の朝に震える
断捨離をする母の「母の日」に商品券を贈る
花屋で花を選ぶ女性らの声 華やかに
(母の日の前日)
メモを片手に買い物する男性多し
カーネーションを選ぶ男性の真剣な眼差し
(母の日当日)
「母の日」のお礼のハガキに母の詠む短歌三首
「オスカルフランソワ」の名を冠した白バラに魅了される
バラの香は1メートル離れていても漂いて
自動車税の金額の重さ
「山の棚田で わらびを採りました」と新聞紙に包まれた春の香
白だしで作るお浸し わらびのほろ苦きは幸福
雨に打たれてドクダミに葉は揺れ花は白く
海苔の香に誘われ手を伸ばす しっとりおむすびを選び
晩酌に烏賊納豆にハマりつつ日本酒を飲み
父の三回忌法要 墓の上に揚羽蝶が舞う
雨の中ブーゲンビレアの赤が光る
双眼鏡を買い野鳥・草木を眺むる楽しみが増え
セルフレジが新しくなり 客自ら操作に戸惑う
∵ ∵
5月は気候の変動もありましたが、晴れた日には出かけたり、散策したりしました。
地元の川沿いと公園の散策は習慣になりつつあり、同じ場所を歩いても月が替わると草木も変化しているのを見ると楽しいです。
4月の終盤になると桜は葉だけになり、交代するようにチューリップが一斉に咲き、それに加えてバラの花が咲き出すと、新たな息吹を感じます。
隣町の公園の花壇は手入れが行き届いていて、季節ごとに花を入れ替えているのです。そこのバラが見事に咲いており、管理の方々の努力を感じます。
花壇のバラの種類に漫画の「ベルサイユのバラ」の登場人物にちなんだ名前がありました。
オスカル・フランソワ、王妃アントワネット、フェルゼン伯爵、アンドレ・グランデイエと主要主要人物の名前のバラです。
思い出の漫画の登場人物とバラの種類とが重なるとは思わず、見惚れてしまいました。
花の終わる頃まで、バラの香りと花の様子を見に行きました。
満開のバラは1mくらい離れていても、良い香りを漂わせてきて、深呼吸して体の中に染みわたらせました。

母も88歳になり、断捨離を始めているので、母の日には好きなものを買ってもらおうと商品券を贈りました。
仏壇用の仏花を買おうと花屋へ行くと、店頭で数人の女性が母の日用の花を選んでいる所でした。店員さんと会話しながら選ぶ様子が楽しそうで、見ていて微笑ましかったです。
母の日の当日、地元のスーパーマーケットにはメモを片手にカゴを持って買い物している男性や、生花コーナーのカーネーションを真剣に見ている男性の姿が普段より多く感じました。
懇意にしている、某所から採りたてのわらびを頂いて、下処理の方法を調べてからお浸しにしました。白だしを使ったのでわらびのほろ苦さが少し残ってて、その味がまた美味しく感じました。春の味なんだなぁ。
5月末には父の三回忌法要がありました。
お寺さんで法要を終え、お墓の前で花をお供えして、水を掛けたり、卒塔婆を入れたりしてると、一匹の揚羽蝶が飛んできて、しばらくお墓の周りを羽ばたいていたのです。母が「お父さんが来たのかな?」と言ったので家族は「きっとそうだよ」と頷きました。
6月になると梅雨入りになりますね。
散策できる日が少なくなりそうですが、晴れ間を見て出かけたいと思ってます。
2024年4月の自由律俳句はこちら ⇩
自由律俳句のもととなる3行日記 ⇩
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