重力のある世界で、面白さを探しに行く。
実は、今日は私の誕生日である。
……といっても、これを書いているのは誕生日ではないのだけど。
最初に言っておくと、私は誕生日があまり好きではない。
一つ歳を重ねることは、
また一つ、死に近づくことでもあるからだ。
幼い頃、私は死ぬことがたまらなく怖かった。
「死ぬくらいなら、生まれてこなければよかった。」
そんなことを、本気で考えていた時期がある。
だから今でも、
誕生日を迎えるたび、
「また一つ歳を重ねてしまったな。」
そんな気持ちになる。
生きることは、決して簡単ではない。
朝起きることすら、
しんどい日もある。
「人生は、放っておくと重くなる。」
これは、私がこれまで生きてきて感じていることの一つである。
・
でも、不思議なこともある。
誕生日になると、
誰かがお祝いしてくれる。
「おめでとう。」
その一言をもらうたびに、
誕生日も悪くないな、
と思ったりする。
生きているだけで祝ってもらえる日は、
誕生日くらいではないだろうか。
だから私にとって誕生日は、
嬉しいような、
少し苦しいような、
そんな不思議な日なのである。
・
私は昔から、
「どうしたら、少しでも生きやすくなるのだろう。」
ということを、よく考えてきた。
だから私は、
出来事が起こるたびに考える。
なぜ、私はこんな気持ちになったのだろう。
なぜ、相手はそう考えたのだろう。
どうすれば、
もっと軽やかに生きられるのだろう。
・
その答えを見つけることは、難しい。
でも、一つだけ分かっていることがある。
「人生は放っておくと重くなる。」
だから私は、
意識して面白さを探す。
面白いことがあったから笑うのではない。
笑っているうちに、
少しずつ面白くなっていくことがある。
もちろん、
何でも前向きに考えようという話ではない。
悲しいこともある。
理不尽なこともある。
重力そのものは、
きっとなくならない。
それでも、
出来事の中に少しだけ面白さを見つけられたら、
人生は、ほんの少し軽くなる。
私は、それを何度も経験してきた。
だから私は、
面白さを探しに行く。
・
学生の頃に読んだ『重力ピエロ』に、
今でも忘れられない一節がある。
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる。」
もちろん、
本当に重力がなくなるわけではない。
でも私は、この言葉を、
「人生の重さは消えない。
それでも、重さとの付き合い方は変えられる。」
という意味で受け取っている。
だから私は、
なるべく楽しそうに過ごすようにしている。
周りからは、
「人生を楽しんでいる人」
に見えているかもしれない。
でも、本当は違う。
私にも重力はある。
死ぬことは怖い。
生きることは簡単ではない。
だからこそ私は
楽しそうに生きたい。
それは現実から目を背けるためではなく、
重力があることを知っているから。
・
振り返ってみると、
私が書いてきたnoteも、
描いてきた作品も、
最近始めたタロットも、
全部、同じことをしている。
人生を変える魔法を探しているわけではない。
重い人生を、
少しだけ軽やかに過ごす方法を考えている。
そんな視点を、
私はずっと探し続けているのだと思う。
・
人生は、
重力のない世界にはならない。
それでも、
重力がある世界で笑えること。
重力がある世界で、
少しでも面白さや楽しさを見つけること。
それが、
私なりの生き方であり、
これからも考え続けたいテーマなのだと思う。
・
だから新しい一年も、
重力から目をそらさず、
それでも、
出来事の中に小さな面白さを見つけながら生きていきたい。
そして、その過程で考えたことを、
これからもnoteに綴っていきたい。
私の文章が、
誰かにとって、
「そんな視点もあるのか。」
と、重力のある毎日を少しだけ軽やかに感じられるようなきっかけになれたなら、
これ以上嬉しいことはない。
だからこれからも私は、
重力のある世界で、面白さを探しに行く。

