小学生では英検3級までにしておいた方が良い3つの理由
詰め込み注意!英検の早期取得
先日「小学生で英検3級を取るべき3つの理由-メリットしかない!」を書きましたが、
あなたはお子さんに3級をとって欲しいですか?
それとももっと上を目指しますか?
最近、
「小学生で英検準2級」
「小学生で2級合格!」
といった話題をSNSやネットでよく見かけるようになりました。
「うちの子もできるだけ早く上の級を受けさせたほうがいいの?」
と悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
実際、英語教育が低年齢化し、
小学生のうちから
英検準2級や2級を受ける子どもも増えてきました。
しかし私は、
小学生のうちはまず
「3級(中学卒業程度)」
までにしておくのが現実的であり、
最も効果的だと考えています。
その理由を、
現場の声や自分自身の経験をもとに
3つにまとめてお伝えします。
英検の級別レベル
その理由を説明する前に、まず英検の各級のレベルについて2級まで確認しておきましょう。
■英検の級別レベル
5級:
中学校初級程度の英語レベルとされています。
単語数は約600語程度が目安です。
4級:
中学校中級程度の英語レベルです。
単語数は約1,300語程度が目安です。
3級:
中学校卒業程度の英語レベルです。
単語数は約2,100語程度が目安です。
準2級:
高校中級程度の英語レベルです。
単語数は約3,600語程度が目安です。
2級:
高校卒業程度
理由1:基礎が固まっていない状態で高い級を目指すと、英語嫌い・学習疲れにつながる
小学生で英検準2級・2級を目指そうとすると、
大量の単語暗記や難しい文法、
長文問題を
「年齢以上の負荷」
で学ばなくてはなりません。
3級までは
日常会話・学校生活など
身近な事柄が中心ですが、
準2級からは社会問題や抽象的なテーマ
(環境・文化・意見表明など)
も入ってきます。
これは
単なる語彙や表現を覚えるだけでなく
“まだ人生経験が少ない小学生”
には内容自体が難解で、
意味やニュアンスが深く理解できないまま
「とにかく覚えるだけ」
になりがちです。
実際、無理に先取りしすぎた子は、
受かったはいいけど内容を全く覚えていない
大人向けの単語・テーマに苦労し「英語は難しい!」という苦手意識が芽生える
「やらされ感」が強まり、自主的に続ける意欲が薄れる
といった壁にぶつかりがち。
英語は積み重ねの教科です。
基礎をじっくり固めてから次の段階へ進んだほうが“総合的な英語力”や「英語好き」が根付きやすいです。小学生のうちは、“英語=楽しい!”という気持ちを第一に大事にしたいですね。
理由2:小学校の英語学習・中学英語のステップアップに最適なのが英検3級
英検3級は
「中学卒業程度」
と言われています。
つまり、日本の標準的な学校カリキュラムの流れにぴったり合っています。
英検3級までの内容は、
小中学生の生活・興味に合ったトピックス(家族・学校・友だち・趣味など)
中学英語で習う基本文法・文型が中心
スピーキングや短いエッセイなど“使える英語”の基礎
など、「これから本格的に英語を習得していく土台」として理想的な範囲です。
ここでしっかり
聞く(リスニング)
読む(リーディング)
書く(ライティング/簡単な英文エッセイ)
話す(面接テスト)
の4技能を満遍なく身につけておけば
中学校に入ったときの
「英語の勉強が簡単に思える」
「授業が復習になる」
という大きな自信になります。
それより先の級を先取りしても、
小学校や中学校で
“基礎のやり直し”
が必要になる場合が多く、
また「学校の授業と英検の進度が乖離して混乱する」といったケースも見られます。
理由3:「合格実績」より“使える英語”を身につけることを優先するため
親としては
「うちの子、小学生で準2級合格!」
という実績は確かに魅力的です。
しかし、
正直なところ
ほとんどのお子さんの場合、
「合格証=本当の英語力」
ではありません。
小学生で英検3級までじっくり身につけた子
小学生で2級に合格したけれど、その内容は表面的だった子
この2人の将来の英語力を比べたとき、
総合的に使える英語(話す・聴く・読む・書く)を身につけやすいのは前者です。
理由は、3級までの範囲が
「自分の経験」
「自分の考え」
「現実の会話や簡単な情報のやりとり」
といった、“等身大の英語経験”を何度も練習できるレベル設定になっているためです。
いきなり上の級に進むより、
生活の中で英語を使う経験
学校や家族、友人とのやり取りを英語で再現する
英語を「合格のため」だけでなく「コミュニケーションの道具」として意識できる
といった経験が豊かに積めます。
これこそが、この先ますます求められる“使える英語力”の土台です。
まとめ
早ければ良い、難しい級に合格すれば自信になる――その気持ちはよくわかります。ですが、「小学生のあいだは、適切なレベルで英語を楽しみ、しっかりと基礎を固める」ことが一番の近道だと私は確信しています。
英検3級までを目標に、英語が「得意!」「楽しい!」と感じられる体験をたくさん積みましょう。その自信と基礎が、中学・高校、そしてその先の英語学習に必ず活きてきます。
小学生のうちは、無理せず、じっくり、着実に――
これが、英語力を本当に伸ばす“王道”です。
