心のおかたづけにも「保留ボックス」が有効らしい。
まるでお部屋と同じように、心の中もかたづけることが出来る。
これは、なんとかセラピーとか、スピリチュアルなんちゃらとか、そういう感じではなく、テクニックのお話。
「部屋のように心をかたづける…なるほど、そういうことね!」
と、膝をぽ――――ん!と勢いよく打ちたくなるような秀逸なたとえが満載の書籍がある。
メンタルオーガナイズの生みの親である渡辺奈都子先生の著書『しなやかに生きる心の片づけ』がそれだ。
月に一度のペースで、この本の読書会に参加している。
今日読んだのは、第3章『心を整える片づけの仕組み』という章。
ここにもまた「うまいなあ…」というたとえが満載で、膝小僧が真っ赤になってしまった感じがする。
◇
その中のひとつが、「保留ボックス」のお話だ。
お部屋をかたづけるときに、「保留ボックス」というものを設けることがある。
これは、「今は使わない。でも、手放せない。判断できない」といったものの処遇を保留して「保留ボックス」にいったん留め置き、(要は、手放さないし、棚にも置かないというイメージ)、予め定めておいた期限になったら再度点検して処遇を検討する…というしくみである。
これが何と、心のおかたづけにも有効らしい。
心のおかたづけにおいて、「保留ボックス」に入れるべきことは、
「いま考えても仕方がないことだな」「気になるけど私に何かできるわけじゃないな」というたぐいのもの
(渡辺奈都子著 「しなやかに生きる心の片づけ」より引用)
だという。
なるほど、「過去・未来のことや、自分に決定権のないこと、でも、考えちゃうんだよなあ…ということ」という理解でよさそうだ。
私も、しょっちゅう考えている。
私にはどうにもしてあげられない子どものことだったり(間接的なサポートはさておき)、不確定要素が多すぎる将来的な仕事のことだったり、チームで進めているプロジェクトの進捗だったり(自分の持ち分はやり終えているという大前提で)、思い出すだけで胃が痛むような黒歴史だったり…
「しらん!いま・私が、考えたってしょうがない!(ポイっ)」
と出来てしまえば簡単だ。
だがしかし私はどちらかというと、責任感の強いほうだし、根に持つほう(笑)。
「しょうがない!」と思えたとして、(ポイっ)までできないでいる。
だったら、「保留ボックス」に入れればよかったのか…
そしてこの考え方は、もうひとつ私に救いをくれた。
保留ボックスに入れるというのは、無理やり自分から引き剝がして処分するわけではありません。
ですから、時折しまってあるはずの感情がふと顔を覗かせてしまっても「ああ、もう捨てたはずなのに……」と自己嫌悪になる必要もありません。また箱に収めればいいのです。
渡辺奈都子著 「しなやかに生きる心の片づけ」より引用)
ボックスにしまったお部屋の「もの」は勝手に箱から飛び出ることはないけれど、心のボックスにしまった「こと」だったら、ふとした拍子に蓋を押し上げてちらりと顔を覗かせることがある。
私の心を暗黒モードにおいやる、かつての出来事がある。
これは完全に過去のことではなく、今やこれからもかかわっていく人・物事にも紐づいた出来事だ。
だから、普段何事もなく生活していても、些細なきっかけで想起してしまうし、今後もそれは変えられないことなのだ。
そして暗黒モードに陥るたび、「ああ、ここは切り離して考えなきゃって思ってたのに。私はなんて未熟なんだろう」と、毎度毎度、こうやって自分を叱責していた。
けれど、それは責めなくていい。
だって、手放してないんだもん。そして、出てきちゃったなら、またしまえばいいんだ。なあんだ。
この心の「保留ボックス」は、私にそのことを教えてくれた。
◇
目に見えない心の中のそれらを、やれ手放す、ボックスにしまう、ゴールデンゾーンに置く…など言われても、わからんわ!という方もおられるだろう。
イメージしやすくするために、紙に書いて箱にしまったりすることでわかりやすくなるということがこの章には記載されていたので、一緒に本を読んでいたメンバーは、早速実践して見たいと話していた。
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